シン・ゴジラと神話

今更すぎることは自覚しているし、恐らく既に何人もの方が指摘済みであろうことも分かっているのだが、昨日頭の中で繋がって感動したのでメモ。

風呂の中で寺田寅彦の「天災と国防」の中から「神話と地球物理学」というエッセーを読んでいていたのだが、この話自体は「各国(各文化、各文明)の神話は太古に起こった地球の自然現象を反映しているものだろう」という、「仰る通り」な主張です。で、ですね。「あぁなるほど!」と思ったのが、早須佐之男命は火山現象を如実に連想させるものが多いと。その中に八岐大蛇について

「その腹をみれば、ことごとに常に血爛れたりとまおす」は、やはり側面の酸漿(あかかがち)からうかがわれる内部の灼熱状態を示唆的にそう言ったものと考えられなくはない。

P133

とある。ここを読んで「シン・ゴジラのあの皮膚はこれだったんだなぁ!」と。であれば、「ヤシオリ作戦」も「アメノハバキリ」ともスーッと繋がる。ゴジラ=八岐大蛇=火山=天災なのだ。

因みに、私はずっと前から「神話と実際の自然現象の関係」を面白く思っていて、ノアや禹王の洪水神話の謎が気になってしょうがない。その辺もうちょっと色々と調べてみたいと思っている。これはおまけになるが、そこからさらに槃瓠伝説からの八犬伝に繋がることをつい最近知った。松岡正剛様さまである。

One Comment

  1. test より:

    えーッ? 普通にゴジラは「人災」でしょう。イマサライウマデモナイガ。
    特にシン・ゴジラの「赤い皮膚」は原発事故のあらわれだろうし。
    太古の名づけをもってきてるのは庵野秀明の「趣味」だろうしねえ。
    エヴァンゲリオンの戦艦の名前みたいに。
    このブログの書き手は何ンなの? 自分の読んだ本を感想なしでひたすら
    あげてくのも意味分かんないけど、「持っている本」ってなんじゃあ?
    趣味の自慢? それにしては読んだ本のリストに銀色夏生を入れてるのは
    正直で良い。松岡正剛のファン(笑)なのもねえ。
    でも偏差値の高そうなところと野心は素晴らしいと思います。

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