Archive for the ‘ロシアとソ連’ Category.

プーチンに狙われたウクライナ

久々に国際関係本を読んだので、ささっとまとめ。

ウクライナの民族問題

一言で言えば、あの辺は民族が入り組みすぎなんである。「蛮行のヨーロッパ」でも取り上げられていたが、多少の川はあるものの、だだっ広い平野にいろんな民族的アイデンティティーを持った集団が過去のあれやらこれやら(後述)で、どの集団もそれなりに納得感のある被害者意識を持って入り組んで住んでいるから、ちょっとのきっかけで収拾がつかなくなってしまう。海とか砂漠とか、せめてなかなか越えるのが難しい山で区切られていたら、こうはならなかったに違いない。また、ウクライナ問題なのに、ウクライナ単体で話が済まないのも特徴的。これは国際関係的にというのではなく、問題の地域に住んでいた人が元々は別の地域に住んでいたり、別の地域に住んだりということについてである。なぜ、ロシアの西にあるウクライナの話をしているのに、ロシアの東にあるサハリンが出てくるのか?そこにウクライナ軍の脱走兵が親戚を頼って住んでいるからである。日本に住んでいると目がくらみそうな大移動だ。

スターリンの悪しき遺物

このロシアやウクライナのあっちやこっちやの民族大移動は、スターリンの影響下に今もあるゆえ、と言えるだろう。もちろんスターリンだけが戦犯なわけではない。帝政ロシア時代からの問題もあっただろう。しかし、ウクライナにおける大飢饉、その後その地域へのロシア人の入植、ドイツの侵攻、そしてソ連が支配権を取り戻すとともに少数民族を対独協力者などとして中央アジアや極東に送ったこと。1000年くらい時間が経っていればまだしも、これらは100年も経っていない記憶として人々の中に残っている。ソ連崩壊とともに、やっとこさ祖先の土地に戻ってきたというに、また自分たちを追い出したやつの後釜(の国)に支配されちゃ、抵抗もしますて。

ロシアの野望と欧米の反応

国際関係論や地政学では必ず言われるが、ロシアはナポレオンにヒトラーと2度の侵攻を受け、東欧を緩衝地帯としておこうとしている、という見方。これは「ルースキー・ミール(ロシア的世界)」というらしい。可能であればウクライナ全体を緩衝地帯化しちゃいたいところだが、それはさすがに難しいのでとりあえずウクライナ東部を押さえたのだろう。と考えると、バルト三国なんかも狙われたりするのかもしれない。もう、NATO入っちゃっているから流石にないかな?(北のほうはもう無理だから、NATOの影響の薄い南の方を狙ったとも言える。ジョージアとかも。)

同時に考えなければいけないのは、ウクライナがソ連崩壊時に手元に残った核を諦めた代わりに欧米から安全を担保してもらったはずなのに、それが今回果たされていないという点。プーチンはこのウクライナ騒動で核の準備も辞さなかったということはすでに公表されており、であれば結局「核を持たない国は核を持つ国に蹂躙されても助けてもらえない。」というメッセージを世界中にばらまいてしまったのではないか?多分、それに一番強く反応したのが北朝鮮なのだと思う。

因みにこの本の一番のゾゾゾ・・・ポイントは、シリアへの介入の部分。ロシアがシリアに介入→シリア内戦激化→シリア難民増加→西欧への難民増加→内政混乱→ウクライナどころじゃない!というこのシナリオよ・・・もしくは、「西欧への難民増加」から→西欧における人種差別活動激化→ウクライナのファシスト(愛国主義者など)との結びつけ→ウクライナ在住のロシア系を保護せねば!という論法なのかもしれないが。いずれにしても狡猾だ。

だいたいこんな感じです。本自体はもっと現地での生活や戦場の様子、タタールやマレーシア航空機撃墜事件などについて詳しく、比較的時系列にまとまっているので非常に読みやすい。ウクライナ騒動について、ざっと頭に入れたい人にオススメです。さて、最近ウクライナ情勢が全くニュースにならないのは落ち着いているからなのか、それとも報道するまでもない日常になってしまったからなのか。どっちなのでしょうね。

徒然日記(核戦略に関する動きや最近の読書について)

アメリカが戦術核運用の見直し(強化)を発表して、諸々のリアクションがYahoo!トップに居座り続ける一方、アメリカ国防総省発表の「ロシアが大陸間核魚雷開発中」のニュースは一瞬で消えたり、かつて核戦略のクラスをとった身としては、興味深い状況になってます。昔のノートや課題図書を見直したくなったり。まぁ、こんな風にのんびりしたコメントを言うというのは当事者意識がないからで、それはそれで反省すべきことなんでしょうけど。

ちなみに、CNNによるロシアの核魚雷の報道を読む限り、「ロシアがやってんだから、アメリカもやってやるで」って感じで、CNNはトランプに嫌われていますが、それでもアメリカメディア。アメリカは悪くない!というのが行間からにじみ出ている。そもそも、トランプ政権はロシアとのつながりで追及されているわけで、そういうお金や政治の動きと、軍備の流れがどのようにつながっているのか、それはそれで興味深い。しかも、アメリカは北朝鮮でも中国でもなく、ロシアを名指ししている。自分だったら、このご時世、北朝鮮対策を全面に押し出すほうが無難だと思うんだけど、それでもロシアということは、水面下というか、単に我々の知らないところで相当ロシアが核兵器増強をしているんでしょう。ま、いざって時に北朝鮮で使う気があるのかもしれませんけど。

ちなみに核兵器が無くなることは、まずないと思います。それこそ、神様の魔法の杖一振りで、人類一人残らず核兵器の記憶をなくさない限り。人間は手に入れたパワーをそうそう手放さなそうとしないと思うんですよね。核に限らず、影響力とか地位とかお金とかそういうパワーも込みで。もうそれは人間の習性ではないか、と。さらに言えば、正直人類が核兵器を一切失っても、いつかまた作ると思うし、更に先まで進むと思う。人間はそう善きものではない。

と、思わず哲学的になってしまいましたが、こうやって考えていくと、やっぱり私は国際関係論(政治・軍備関連)が大好きなんだなぁ!というか、単に調べて、考えて、書くのが好きなだけかもしれませんが。昔から論文書くの大好きだったし・・・

で、最近読んでいる本は、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの「セカンドハンドの時代」。まぁ、分厚い本ですが・・・半分くらい読んでて、強く思うのは、「ロシア人(ソ連人)ってわからん」ということ。本当にわからない。その理由は単に私とインタビューされた人の時代の違いかもしれないし、育ったイデオロギーの違いかもしれないけれど、本当にわからない。まだプーチン時代パートに入っていないのも理由かも。まず、愛について語る人の多いこと!これはインタビュー側の訊いた内容が書かれていないので、実は「愛について語ってほしい」とお願いされていただけかもしれないけれどね。これはロシア人の特性か、それとも究極的状況で出現する人間の特性か。それから、あまりに多数の視点から、個々の体験と考えが披露されていることも、「わからない」の原因。一体ロシア人は共産主義やスターリンを懐かしんでいるのか、どうか・・・結局この本は、「ロシア人ってこんななの」という先入観を持つのを拒絶するように書かれているのでしょうね。

 

やる気満々だったスターリン

633ページの単行本、しかもこの表紙。おそらく京極堂シリーズ同様「角で殴れば人を殺れる本」に認定して問題ないと思うのですが、以外とサクサクと読めました。注釈と参考資料と合間あいまに挟まれる命令書等の日本語訳を全部読み飛ばしたからね!!いや、知識というか理解のためには読んだ方がいいことはわかってる。実際読み進めようとした。でも、注釈はいいにしても、間に差し込まれるそのタイミングが本文の流れとなんだかちょっとだけズレていて、とても読みにくい。写真の挿入も1〜2ページくらいズレているような・・・ということで、飛ばして読んだら多分300〜400ページくらいしか実質なかったと思うの。

と、本に対する文句から始まったけれども、こちらの本も私の既存認識を覆す内容でなかなかおもしろかった。開戦までの話なので、大きく「不可侵条約締結まで」「ポーランド侵攻前後」「バルバロッサ作戦まで」の3つに分けられるんだけど、概要をざっと箇条書きにすると以下の通り。

  • 前提として、独ソはそれぞれ相手のイデオロギーを信用できていない。
  • ソ連は当初英仏に接近しようともしていたが、ソ連が英仏と手を結んだ場合、ドイツはポーランドを諦め、英仏との和解の道を選ぶかもしれない。それよりはむしろ、ドイツと手を結んで、ポーランド占領を成し遂げた上で、ドイツと英仏を長く戦争させ、その両方の陣営が疲弊させるほうが、ソ連としては利益が大きい。
  • ヒトラーとしてはソ連も同時にポーランド侵攻して欲しかったが、スターリンは、タイミングを少し遅らせた上にポーランド領内の白ロシア人とウクライナ人保護を名目にした。
  • ドイツが西方攻勢をかけるかどうか悩んでいる間に、スターリンはバルト諸国やフィンランドに手を伸ばした。(で、フィンランドではスターリンは恥をかくことになった。)
  • スターリンはその後、ドイツに打って出るつもりで、攻撃部隊の準備を進めていたが、結局ヒトラーが先手を打ったため、防御体制が整っていない(攻撃体制構築中の前線の)部隊は、ドイツに蹴散らされてしまった。

ざっとこんな感じかな。その他さらりと述べられていた点としては、ソ連は1940年には極東での戦争を企てていた可能性があることも。

この本を読んでつくづく感じたのが、いかに日露戦争の勝利が奇跡だったか、ということ。領土も資源もある大国を相手に、局地戦で勝ちきって、とっとと講和に持ち込んだ当時の日本のその潔さも天晴れだけど、その時のロシアにスターリンもプーチンもいなかったことはなんと幸運だったのだろう!スターリンいたら勝てなかったよ、ほんと。

そして、もう一つ。戦前日本(今も?)のダメなところとして、アメリカとの国力差など、見たくない現実を見ないふりしていた点があると思うのだけれども、現実を見ないのはドイツ軍も一緒でした。ソ連との物量差に目をつぶり、まだ平和の時に行われたソ連の軍事使節団にⅣ型戦車が最新だよ!と言っても信じてもらえない様子を見れば、ソ連はもっと良い戦車を保有していることに十分気がつけたはず。もちろん、「見たくない現実を見ないふり」しようとしたのはスターリンも同じ。「ドイツは42年にソ連に侵攻してこようとするはずだ」「であれば、ソ連は41年にドイツに侵攻して先手を取る」というアイデアに執着したために、ソ連はドイツに対して「防衛」の準備が間に合わなかった。でも、ドイツが先に仕掛けたおかげで、「大祖国戦争」という防衛戦争としての面目が国内外に保てたので、そのまま戦後うまい具合に戦勝国として、東ヨーロッパにおける影響力を保てた・・・と。

ほんとスターリンは怖い。国際社会上の規定なんぞ大して守る気もないのに [1]守ってたらシベリア抑留とかないぞ、国際社会上の規定を盾にして自分の言い分を通しているのだから。歴史上、ここまでやりたいことをやりきった人は他にいるんだろうか?少なくとも近代以降はいなさそう。ポスト・スターリンが出ないことを祈るばかりです。

References

References
1 守ってたらシベリア抑留とかないぞ

プーチン祭

以下、「直リン禁止!」時代に作って、で、問題ありそうで取り下げたんですが、10年近く経ってそういう文化でもなくなったし・・・ということで、再掲載したいと思います。多分2007年頃にまとめたものです。さすがに死んでるリンクも多いですが、面倒なんでそのままで。


やっとプーチン祭です。プーチンといってもどうも巷に溢れている猫のプーチンの話ではありません。(ググると結構、猫の「プーチン」達が出てくるんだよね。どうも猫の名前として人気らしい。謎。)ここまで引っ張ったので、なんか思い切り期待しちゃった人とかには先に謝っておきます。多分、そこまでは大した事無いです。量は凄いですけれども。ネタバレするならグーグルの画像検索で拾ってきたものばかり。エントリーを書いている間のBGMは「お祭り忍者」でした。「そーれ そーれ お祭りだ〜!」

ところで、プーチン人気(特に初期)ってのは、丁度ロシア人が「あれ?今の状況だったら、社会規制があって、仕事も(一応。共産主義という建前上)あって、国際社会で、世界を二分するほどの力と権威があったソ連時代の方が良くね?」なんて頭の上に疑問符を3つくらいつけ始めた頃に、怪しげながら突然、KGBというソ連の香りをプンプンさせて登場したからに違いないですよね。しかもエリツィンは飲ん平だったから、お酒飲まないプーチンが余計に「キッチリ、スッキリ、サッパリ」に見えたんだろうな・・・うん。いや、髪の話ではなくって、本気で。

それと、私はプーチンって「怪しいけど、好きだわぁ」といったレベルの好きなので、彼の政策全てに賛成している訳じゃありません。これから書くレポートの内容もズバリ、「ロシアは本当に民主化したのか?(アメリカはロシア民主化を達成しないと、中国とか色々あるし、大変だよ?)」というものですし。しかも、結論は「取り敢えず、プーチン後だよね」だし。

基本のプーチン・・・少しは笑えばいいのに。比較対象用の子ブッシュ。←目がキラキラしてます。これは反則。
別バージョンプーチン?・・・何となく、本人じゃなくって、ソックリさんとか影武者に見えるのは気のせい?
お怒りプーチン・・・何が気に食わないのかは知りませんが、これは怖い。
軍服プーチン・・・なんだかちっとも暖かそうに見えない軍服だ。
何か言っているプーチン・・・アテレコするなら「ぶち殺すぞ」「覚えてろ」「後でみてろ」のどれかだと思います。
カンニング中プーチン・・・気になって隣を覗き込んだけど「あちゃー、駄目じゃんコイツ」とか思っている感じ。
手を振るプーチン・・・「あ、私此処です。人気沸騰中ロシア大統領はここですよ〜」
微妙なプーチン・・・奥歯に何か挟まっているんでしょうか?
考え中プーチン・・・しかし、その表情は単にお腹がすいているだけと見えなくもない。
発表中プーチン・・・「ここの手首をこう、クイッとやれば、大抵ボキッといきますから。ホント。」って感じ。
白黒プーチン・・・やっぱり白黒だと老けて見えるね。
リスニング・プーチン・・・しかし、その表情は単にトイレを我慢しているだけと見えなくもない。
見返り美人プーチン・・・この角度がたまらんね。(私個人の趣向です。)
指差しプーチン・・・アテレコするなら「ぶち殺すぞ」「覚えてろ」「後でみてろ」のどれかだと思います。(使い回し)
変顔プーチン・・・これは確実に「畜生、後で覚えてろぉ〜」だね、アテレコ。
ドメルに勲章をつけるデスラー状態のプーチン・・・お互い相手のガタイが良いと大変です。
パーティー・プーチン・・・個人的には眼鏡をかけたおじいちゃんのほうが気になる。漫画のようだ。
普通なプーチン・・・一端この辺で、基本に回帰。
悪役顔プーチン・・・違和感全く無し。
ちょっとたるみが気になるプーチン・・・ま、もう50過ぎですからね。
何だか色素が薄いプーチン・・・しかも放心状態。ぽへ〜。
サングラス・プーチン・・・似合っているんだか、似合っていないんだか。そのままマトリックスに出れば良い。(オデコの手は反射防止?なぁんて、冗談ですよ。冗談。)
微笑みプーチン・・・子ブッシュの腕の中にいる事がそんなに嬉しいのか?
柔道プーチン・・・これもある意味基本。ホントに道端で絡まれたときに投げ飛ばした事があるらしい。(本人か親しい友人談。)
放心状態プーチン・・・これは完全に「あー、腹減った」って顔だ!昨日の夜、鏡の中で同じ表情をみたもの!
「ん?」なプーチン・・・そのままです。
犬と戯れるプーチン・・・犬が心無しか緊張しているようにも見えます。この子、プーチンの犬?
満面の笑顔のプーチン・・・なにがそんなに嬉しいの?赤いネクタイがちょっと珍しい。
腕の中プーチン・・・今度はシラク大統領に。が、失恋した事をおじいちゃんに慰められているようにも見えなくない。
柔道着プーチン・・・胸元はセクスィーな気がしなくもないが、靴下は反則だろ、普通。お前は冷え性か?と突っ込みたい。
大改造!劇的ビフォー・アフターなプーチン・・・リフォームはしていなさそうです。若い頃の写真は、本当に某友人に似ている。
劇的瞬間プーチン・・・良く撮ったとしか言いようが無い、けどフォトショだよと言われても信じそうな自分がいます。
熟考中プーチン・・・が、目線は部屋を飛び回るハチに注目・・・だったりして。
決め顔プーチン・・・うん。
微笑プーチン・・・この角度もいいねぇ(′u`)
変態プーチン・・・これは、犯罪な気がする。何やってんだか。

「かわいくてついやってしまった。」(Wikipedia)

らしいが、ついしちゃった事にしては、変態度が過ぎてるぞ?

という訳で、プチーン山盛りです。余力のある方は下のリンク先でもどうぞ。

Я люблю Путина!・・・日本語サイトです。どうも同志っぽい感じ。ただし、唐装プーチン、私は遠慮したいです。やっぱりプーチンはスーツが一番。次点は柔道着。若い頃のソ連の軍服は似合っているけど、最近時たま着るのは似合っていないことが多いと思います。

ロシア大統領府オフィシャル写真集・・・こんなオフィシャル写真集あるの、多分、彼くらいでしょう。Relaxingとかカテゴリーあるしね。こちらが、大統領府のトップになります。勿論、英語版。因みに比較対象としての日本国首相官邸HPアメリカ ホワイトハウス内の子ブッシュのHP。普通に写真集はありません。精々、ビデオ止まりです。

ウラジーミル・プーチン (プチ現代偉人物語)・・・プーチンの人生のまとめ。華がありそうで、全くない人生かと。逆に子ブッシュはキャピキャピ学生生活を送っていたのが想像できる。

「プーチンって誰?」から「プーチンみたいな彼」まで・・・プーチンのお誕生日、ロシアはお祭り騒ぎだったようです。実際にみてみたかったなぁ。

プリン(その3) pya!・・・いくら私でもこれは食べる気がしない。

潮時 pya!・・・ソックリさん登場。これはヤバい。爆笑すること必至なので周りの環境にはご注意ください。

今回の特集の反省点は、「若い頃のプーチンの写真が皆無」ということです。という訳で、写真ではないのですが、「プーチンみたいな彼」という曲にあわせて、数々の若プーチン(勿論、最近のもありますけど。)をエンディングとしてお楽しみください。こちらからドゾ。

おまけ・・・昔もプーチンについて熱く語っていた私。今回はさらにヤバいですよね。テンション、変ですよね。でもいいのです。外では雪が降っていたりするから、自家発電するくらいで丁度いいんです。

※追加※
【プーチン】「我が同胞を拉致して殺した犯人を殺害しろ」情報機関に殺害命令を下す 痛いニュース(ノ∀`)・・・中ほどにムキムキなプーチン画像有り。私、この人の国の人権問題について書くんだよね。なんだか怖くなってきた。

Wikipediaより。

カメラの前では無表情を振舞っているが、実は取り留めないほどの冗談好きである。

みなさん、プーチンはツンデレでした。たまには「デレ」のほうも見せて欲しいです。

「チェルノブイリの祈り」

所用で1週間弱広島に帰っていた。帰る直前にちょうど、こうの史代の「この世界の片隅に」を久しぶりに読んだので、新幹線の中で「チェルノブイリの祈り 未来の物語」を読むことに決めて、今日読み終わった。そんなわけで読みながら思ったことを箇条書きで。

・この本に収められている話から一番感じるのは、「放射能怖い」「原発は怖い」とかではなく、非常に「ロシア的ななにか」。国(ソ連)に対する考え方だったり、大祖国戦争との比較だったり、何よりも自然に対する考え方だったり。

・所謂被爆者(その瞬間にこの世に存在していた人)だけではなく、その次の世代に対する、自ら考える&他者が持つ、恐れ。これはかつてのヒロシマで克服されたのだろうか?原爆からは3世代分時が経っている。だから多分、ほぼ克服されたと言えるだろう。家系的にガンが多い、とかはあるけれども、今時ガンで死ぬ人なんて、あちこちにいるのだし・・・チェルノブイリからは2世代弱?今、この瞬間にやはりそういう差別はあるのか?そして、福島の避難地域民に対するものは?私が知らないだけで、やっぱりあるのだろうか?

・チェルノブイリ事故が発生した当時、ソ連は崩壊直前で、各地で民族紛争と言えるものが発生しており、そこから逃れてきたロシア人がチェルノブイリ近辺に避難してきて、「目に見えない放射能よりも、人の方が怖い」という。原発も人の手によるものなのに・・・

・放射能を「見た」、水たまりが光っていた、という証言が多数収めされている。さて、セシウムは水色の水晶のように畑に転がっているものなのか?科学的にあり得るのか、それともそれは無知故の勘違いなのか?まぁ、光るというのはわかるけれども。

 

ミアシャイマー講演会で考えた事

本日は水曜日ながら公休日な私。ナイスタイミングなことにミアシャイマー教授の講演会が東京で開催される(しかもシンポジウムではなく、ミアシャイマー教授が主役)との情報をキャッチしていたので「ヒャッホーイ」と出かけて行ったわけです。普段こんな寒い日は絶対に家から出ないのにね。で、講演会後は会場で一緒になった知人というか飲み仲間?とご飯食べて、ユニクロで私の冬の制服、黒のタートルネック [1]ヒートテック分もカウントすると計5枚。あれです、サイボーグ004リスペクトです。やらフリースを買い込み、そのまま本屋になだれ込んで、「おっ!有元葉子のおせち本が出てるじゃーん [2] … Continue reading」とか「エクスタシーの神学?なんかダヴィンチコードにもそんな話があったわね」とか「佐藤優また手嶋さんと対談してんの?」とかブツブツ言いながら、最終的にこれらの本と、おしゃれ本 [3]「フランス人は服を10着しか持たない」って本と「モサド・ファイル」を買いました。モサドもね、気になるもんね。

さて、私の買った本は多分ほとんどの人にとってどうでもいいので、ここから本題。ミアシャイマー教授が喋ったことの記録ではなく、あくまで私によるピックアップと考えた事なので、その辺はご了承ください。今回の参加者の三分の一が学生だったとのことなので、きっと意識高い系か超真面目系学生君がちゃんとまとめてくれていると思う。そもそも、見栄はって [4]アメリカの大学でinternational relationsで学位とって、卒論書いた見栄。6年近く前に取った杵柄です。同時通訳用の機械付けずに講演聞いてたもんだから、ちゃんと理解していないところもあるかもしれない。

まず、講演が始まって最初に思ったのが、ミアシャイマー教授、見かけに比べて意外とパワフルスピーカーだな・・・ということ。徐々に熱が帯びてくるのではなく、最初からアツい。でも英語は聞き取りやすかったです。講演の筋立てとしては1)中国の台頭について 2)ウクライナ問題について 3)その2つの関係と影響について、という3本立てで、中国の台頭部分については、教授の持論である攻撃的現実主義の定義や解説を交えつつ話していらっしゃいました。多分、ここが一般的に一番興味深い部分なんでしょうけど、個人的にはその昔、自分の卒論書くときにミアシャイマー教授の理論を援用してたこともあり [5] … Continue reading、特に目新しいこともなく、全く印象に残ってないです・・・すみません。私の講演中のメモは「アメリカの地域覇権を脅かしたのは、過去、ドイツ帝国、大日本帝国、ナチスドイツ、ソ連のみ。」だけでした。 [6] … Continue reading

で、次の話題はウクライナ問題。ミアシャイマー教授によれば、この危機はロシア(プーチン)ではなく、NATOやEUを東方拡大し続けた西側に問題があるとのこと。ナポレオンの遠征→独ソ戦前の協定(ポーランド分割とか)→バルバロッサ作戦→冷戦による東欧共産主義国化って流れをちょっとでも考えれば、これ以上西側の息がウクライナにかかることをロシアが許せないことは自明なんですけどね。その点をロシアの論理ではなく、西側の論理で眺めるから「クリミアを併合したロシア許すまじ」になるわけで、ロシア視点で物事を見ようとするならば「まー、そうだよね。そりゃ、西の国が過去2度も戦争しかけてきているんだし、冷戦もあったし、3度目は嫌だよねぇ・・・」くらいの同情の余地はある。ま、ミアシャイマー教授にかかれば、内在的論理とか歴史観とかではなく、「大国は生き残るのを目的として行動する。NATOの東方拡大はロシアの生き残りにとって「恐怖」である。故に・・・」となるんですけど。

さて、ここで中国とウクライナを紐付けるのは何かと言えば、我らが超大国アメリカ様です。前まではアメリカにとっての優先順には「1ヨーロッパ 2中東 3アジア」だったのに、中国の台頭のせいでここ最近はアジアが1番だった。がっ!今回のウクライナ問題で、またヨーロッパが一番に返り咲いてしまった。しかも、ISIS [7]今は単にISっていうことが多いようですけど。ミアシャイマー教授は「アイシス」と言っていたので、この記事ではこの表記で。の問題にも首を突っ込み始めたので中東も優先順位が上がっている・・・とのこと。このような状況下、アメリカがヨーロッパや中東に注力している中で、中国の台頭に立ち向かうには、日本の核武装もありうるだろうととのこと。ちなみに、日本人が国際政治や核について、相当リベラルだと意識しているのか(というかここ数日の来日で身にしみたのか??)、ミアシャイマー教授、日本の核武装化については、結構歯切れが悪い感じで大人しめに語ってました。中国人はリアリストだから話しやすいらしいけど。ドイツでも話しにくいらしい・・・

講演内容については、だいたいこんな感じ。今回ミアシャイマー教授の講演を聞いて、そしてちょうど佐藤優の最近の対談集を続けて読んでいることもあり、私が考えたのが、ロシアの重要性。ぶっちゃけ、中国も中東もロシアをどれくらい上手く巻き込めるかがすべてなのではないか?教授も「ロシアは中国の封じ込め、イラン問題、シリア問題、アフガン問題で重要な役割を演じている」とおっしゃっていたけれども、教授の大国理論から離れて考えてみても、ロシアは帝政ロシアやソ連時代にコーカサスや中央アジアを抱えていた分、アメリカよりもずっとイスラムに関わる問題には精通しているわけです。地理的にも中東に近いし。ウクライナ問題に対して、ロシアは大国として反応しただけだけど、それはそれとして、イスラムに関わる問題については、大国同士協力しあえるわけだし [8]攻撃的現実主義の理論からしても、ロシアもアメリカも中東に新しい「大国」はいらないですからね。、実務的にもこの分野での先輩を頼らないのはもったいない。同時に、対中国に対しても、ロシアは建国前から関わってきているので、知見はそれなりにあるだろうし、何より、封じ込めるには地理的にも国境を接しているロシアの協力が不可欠なわけです。今回の講演でミアシャイマー教授曰く、そして、ついでに読んだ本の中で佐藤優からも「オバマの外交はクソだ [9]とまでは言われてない。でもダメダメ認定されていることは間違いない」と言われるオバマ大統領、まずはロシアとある程度仲良くすることが直近の課題と言えそうです。ま、できなさそうだけどね。講演の中で「安倍さんはプーチンとうまくやっているよね。彼がすべきなのは、オバマに電話して『ロシアと仲良くして!』ってお願いすることだよ」と笑いを取ってましたよ。

最後に何点か。質疑応答で「もし自分が国務長官ならば?」と訊かれた教授曰く「まず、ISISへの関与を止めて、この問題はその地域の国に任せる。そしてウクライナを中立 化する」とのことでした。そして、経済交流による紛争抑止については「全く意味なし。第一次大戦前も第二次大戦前も経済交流はあったのに、大戦は起こった。だいたい、敵対する国家で経済交流なかったのって、冷戦中だけだし」とのこと。なので、「中国と日本やアメリカとの経済交流は安全保障上の問題を解決しない」ということでした。個人的には大国の凋落はどのように起こるのか、本に書いてあったような気がしなくもないけど、思い出せず、今まさに悶々としているところ。日本とドイツの例を見れば、やっぱり戦争かねぇ・・・と思うんですが、イギリスの例もあるし。ソ連についてもどのように解釈すべきか、悩んでおります。

ところで、「大国政治の悲劇」、前に出たやつを持っているんですが、アメリカ留学からの本の山は実家にあるため、今回参考にできませんでした。手元にあればサインしてもらったのに・・・無念なりけり。(←ミーハー根性丸出し)

 

References

References
1 ヒートテック分もカウントすると計5枚。あれです、サイボーグ004リスペクトです。
2 女性の皆様は分かってくださると思うが、女というものは好きな料理家で派閥ができるものなのです。会社では栗原はるみが人気です。私は有元葉子派。
3 「フランス人は服を10着しか持たない」って本
4 アメリカの大学でinternational relationsで学位とって、卒論書いた見栄。6年近く前に取った杵柄です。
5 別の言い方をすれば、ミアシャイマー教授の理論を中国の海洋政策に当てはめて、その理論の正しいことを実証(というのもなんですけど)してみた、って感じです。全文このブログに注釈込みでぶち混んでいるのでお暇な人は探してみてください。英語の拙さはご愛嬌ですよ。
6 英語の講演聞きながら日本語でメモするほど器用ではないので、全て英語のメモです。今見ると相当ミミズ文字で何書いてんだろう?と謎なものも・・・私は同時通訳とか翻訳者とか2つの言語を自在に跨げる人を尊敬するよ。
7 今は単にISっていうことが多いようですけど。ミアシャイマー教授は「アイシス」と言っていたので、この記事ではこの表記で。
8 攻撃的現実主義の理論からしても、ロシアもアメリカも中東に新しい「大国」はいらないですからね。
9 とまでは言われてない。でもダメダメ認定されていることは間違いない

赤い衝撃

タイトルの割に山口百恵とは全く関係ない内容です。山口百恵、歌い易いから好きなんですけどね・・・今回の「赤い衝撃」は私の取り扱い範囲内の「赤」であります。(要は共産国家ってことだね!)

卒論の方は明日一日使って一気に書き上げようと思っているので、今回は共産国家でも中国や北朝鮮ではなく、かつて一度は彼らの親玉だった国の話。今取っているcomparative politicsの内容がロシアに移り、今は軽く歴史のおさらい中でレーニン〜スターリン辺りについて勉強しているのですが、これがかなり面白いんだな!教科書だけ読んでいればいいのですが、折角なので先生が書いたロシアのマルクス・レーニン主義だとか、ロシアにおけるテロの歴史についての論文を(といっても副読本みたいなものなんですが)読みまくっています。去年の歴史の授業でアナーキストについてのペーパーを書いた事があるので、ロシアのテロの歴史は結構知ってはいるんですが、「レーニンの顔が生理的に受け付けない」という理由だけで、あんまり彼自身の思想だとか経歴とか読んでこなかったんで、結構興味深い。

何でもレーニンはシベリア流刑になったとか言っても、流刑地までの移動はガード無しで、地元の警察の所長さんとチェスをしてみたり、流刑中に住んでた家は平均以上の広さだったとか、奥さんともそこで出会いましたvだとか、本人曰く「(流刑中の生活が)一番よかった〜!」らしい・・・なんじゃそれ。個人的に共産国家的思想には賛同出来ませんが(なぜなら彼らの究極の目標は実現不可能だと思うし、そもそも共産国家は大抵理想とかけ離れた形態だし、そもそも社会が次の段階にいくのに暴力が不可欠というのが嫌らしいと思うので)、「オルフェウスの窓」の影響か、「帝政ロシアはスッゲー悪いヤツ。流石にこればっかりは革命家に同情するわ」とか思っていた私の純情を返して欲しい。というか、返せ。ウチの先生は「レーニンってロシア史で最大の成功をしたテロリスト」とか書いてますし。(←スターリンは?と思わんでもないのですが)確かに秘密警察とか作ってたしな・・・どうも私のなかの「シベリア流刑」のイメージは共産党支配時代のものらしいです。

で、今のところ読んだものを総合する限り、マルクス自身の思想を、レーニンが発展させる中で「党絶対主義」にしたことが一番の問題っぽい。ケレンスキー(一応社会主義者)の臨時政府は、アレはアレで民主的な部分もあったし、それを変えちゃったのがレーニンですから。まぁ、ケレンスキーが第一次大戦を続けようとしたのも問題ではあったんだけど(そして、ドイツがロシアを戦争から手を引かせようとレーニンを送り込んだことも)、最近のロシアの政府関係者も十月革命をクーデターと呼んだそうですしね。歴史の解釈は難しい。

因みにロシアの半アジア的風土も関係しているらしい。イワン雷帝によって生み出され、ロマノフ王朝の間で育った「強い支配者が必要」って考え方ですね。まぁ、あんなに寒くて広い国を持ってちゃ「(国政について)みんなで仲良く決めよう」とか思いにくいだろう・・・中央集権が一番しっくりくるんでしょうね。(だからプーチンが・・・ゴニョゴニョ)兎も角、「万人による革命」ではなく「プロ(党)が革命をするから、残りは、黙って付いてこい!」というのが、赤色貴族や言論制限やその他諸々を生み出した最大の要因のようです。ところで、今存続している共産主義国家でこの「党至上主義」じゃない共産主義の国ってどっかありますかね?あったとしたら、見てみたい。無かったとしたらレーニンのやった事はスケールが大き過ぎると思う。もの凄いスケールで歴史(と人命)に影響を与えてるよ・・・

んで、「暗い歴史」について勉強するのが大好きな私は、この比較政治学の授業のextra creditのための「リストの中の本を読んでレポートする」という課題に、ソルジェニーツィンの「収容所群島」を選んでみました。これはレーニンじゃなくってスターリン時代の収容所についての実体験本なんですが、かなり食指が動く内容です。(ここで内容について詳しく書いたら、友達を無くしそうなので書かない。日本語でも出てますから、興味のある人はどうぞ。)卒論があるし、来学期の研究(ウィルソン)にも取りかからないと間に合わなさそうだし、GREやらTOEFLもあるので、果たしてレポートを提出出来るかどうかは不明ですが、この冬じっくり読んでいきたいと思います。ついでに「甦れ、わがロシアよ~私なりの改革への提言」も買ったんですが、こちらはアメリカのアマゾンでなんと1セントから売っていました。ゴルバチョフは2回読んだって。因みにこのソルジェニーツィン氏はまだご存命です。確か来年90歳。ノーベル文学賞も貰っています。

・・・そういや昔、私は「独裁者についての本が読みたい」とか言ってましたね。取り敢えずソ連と中国、後はカンボジアを制覇したい。そしたらナチス。「映像の世紀」を観るのが好きだし(勿論、楽しんで観ている訳ではなく、あくまで興味の範囲としてですよ。観終わった後は大抵(好きで観たくせに)勝手に凹んでいるし)、私の本棚は彼氏とか子供とかに見せれませんね。というかこのブログ自体アウトか!(爆笑)

後、以降余談になりますが、久しぶりに「レッドオクトーバーを追え!」を観ました。夏に大量破壊兵器や潜水艦の戦略的価値について勉強して初めて見るので、なんかイロイロと新鮮でした。話の筋的に戦略核兵器はそこまで重要じゃないんですが、台詞の中で「あぁ、なるほどなぁ。」と感心するとこをがあったり。因みに「大量破壊兵器」のクラスでは潜水艦の映画としてクラスメイトが「クリムゾン・タイドいいよ〜」といっていましたが、これは未見なので、後の楽しみに取っておきます。

んで、これ以降もっと余談なのですが、かな〜り前にこのブログで

で、問題の「レッド・オクトーバー」の上映会では、私たちは「ぎゃ~~、何この関係!!!視線で会話したよ!夫婦、夫婦だよ!今のアイコンタクトの間には10行分ぐらいの会話があったYO!」とそれこそ腐女子の如く、興奮していました。何にって、ラミウス艦長と彼の腹心の部下であるボロディンにです。「これ、ぜったいそっち系の人がみたら、作品になっちゃうよね。」「でも、ちょっとショーン・コネリーは渋すぎるよね。」「第一、元々軍のしかも潜水艦だと特に仲が良いんじゃない?」「そうかもね。沈黙の艦隊でも艦長と副官が夫婦漫才みたいだったし・・・」とか。お酒が入っていたのでかなりハイテンションで観てましたよ・・・私たち・・・

あとは、アメリカ側ダラスの艦長であるマンキューソ祭にもなりました。「渋い!」「今の目線がたまらん!」「帽子(正式なやつ)かぶるともう、倍増だね!」とかまたもや大興奮。女二人で映画を観ると大体こんな感じになります。シラフでこうやって書いてみると、とんでもないですね。私たち。

と書いていたことを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?わたくし、そっち系には興味がないのですが、今日、一人で観て確信しました。「この映画は観る人がみたら、確実にそっち系になる!」と。おじさん同士なのがネックになるかもしれませんが、銀英伝だってみんなおじさんだぞ?いける、いける。だって、「ちょっ、いまのラミウス船長がその場をマンキューソに任せて出て行っちゃったのって、もしや自らの手で敵討ちしたかったからなの?」とか思わず思ってしまったし。・・・我ながら不覚。何度も観ていると細かい所を追いがちになるので、いけませんね。今度は「13デイズ」を観よう。あれはどうやっても、あっち系にはならん。因みにマンキューソ艦長のカッコ良さは相変わらずでした。

・・・久しぶりにタイトル通りの話ができたこの満足感。最初から最後まで「赤く」て「衝撃」だもの。

ロシアといえばプーチン

折角話がロシアへ向かったので、もう1つロシア絡みのネタ?を。アメリカ留学中のことですけど、日本にいる友人から以下のようなメールが届きました。

「○○○(←そのころのあだ名)はショックだと思うけどさ〜、今日お姉ちゃんがこんなことを教えてくれたんだよね」

から始まるメール。内容は所謂ロシアの「つるふさの法則」についてでした。まぁ、この法則自体は有名なものでロシアの最高権力者はレーニンの「つる」から始まり、スターリンの「ふさ」へ移り…最近でもエリツィンの「ふさ」の後、プーチンの「つる」、つまり髪の毛の量が歴代ずっとつるつる&ふさふさの交代であるということですね。かなり面白い法則だと思います。巷ではこれになぞらえて次の大統領を予測している人もいますし、プーチン自身しっているのか気になるところ。でも、なぜ私がショックを受けると思われていたのか?それは単に私がプーチン大好きだったためです。(ちなみに今も好きですよ。)最近は分別というものが大分つきましたけどあの当時ならば、もし、プーチンに「飴あげるからついておいで」といわれたとしたら、絶対にクレムリンまでついて行ったでしょう。それくらい好きなのです。

プーチンはまぁ、何とも暗い過去や、かなり強引な政治手法が問題視されていますが、それでも何となく好きな私。彼の方法は「強いロシア」となるため、「ソ連の栄光をとり戻す」ため、決して褒められるものではないものも多くあります。マスコミへの弾圧は民主主義国家としてあるべきものではないし、まして、大統領とマフィアが繋がっているかもしれないという疑惑(ま、これはどの国でも一様に存在する疑惑だとは思いますけどね)、軍の強化、個人崇拝化?…など問題は色々あるのです。大分前の本になりますけど「過去を消した男 プーチンの正体 (西村拓也 著)」によれば、プーチンはベルリンの壁が崩壊した当時東ドイツにいたプーチンはソ連の崩壊を予測し、すぐにKGBを辞めて(実際にソ連崩壊の引き金を引いたといわれる)サンクトペテルブルグ大学の副学長の補佐官へと華麗な転身、その後も転向を繰り返し、今の権力を握ったとのこと。こういった転向人生はけっしてプーチンに限ったものではないでしょうけど、やはり過去としては怪しい部類。地方へ自分の腹心(なのかな?まぁ、プーチン派ってことです)を送り込み、その地域の資源をがっつり押さえ込んでいる点も指摘されています。ついでながら、国歌のメロディーをソ連のものへ戻したのは共産党への配慮と言われていますけど、私の認識ではどう考えてもプーチンが最もそれを望んでいたのではないか?と疑ってしまいます。

さて、彼がやっている事が(私の考えとして)正しくないと判っているのに、なぜ、こんなに好きなのか?昔はやんちゃだったくせに柔道を始めてから礼儀正しくなったからかもしれませんけど(←個人的には結構ツボだったりする)、多分それはBANANA FISHの華龍さんが好きな理由と同じでしょう。どうも「野心のある人」が本当に好きなんですね、私。ついでにちょっと後ろ暗いところもかな?勿論、それだけではないと思いますけどね。じゃないと、「野心があってかなり怪しげな」ホリエモンも好きなことになってしまいますから。因みに「礼儀正しく、野心があって後ろ暗いところ」が大いにありそうなマフィアに引っかかるなと母から忠告を頂いたこともありました。兎に角私はこれからもドキドキしながらプーチンの行方を見守るでしょう…

プーチン批判とみせて結局、私の好みの考察になっているなんともいえないオチになりました。なんだか期待してしまった人、すみません。ついでにもう1つ、私の好みの基準を書いておきます。

「スーツが似合うのは普通の男
スーツが三割り増しで似合うのはいい男
制服(消防とか、警察とかそっち系)が似合うのはもっといい男
特に海自の白い制服が似合うのは文句なし」

これには2〜3人の賛同者がいたりします。何かの参考にどうぞ。

ほんとの参考リンク
ロシアが気になる…なんか面白いです。画像が多くて本当にロシアへ旅行したくなる。
プーチンの説明 Wikipedia…多分公式な写真なのに斜めから睨んでいるのがプーチンらしいといいますか…きっとブッシュなら真正面から微笑んでいるに違いない。
「プーチンって誰?」から「プーチンみたいな彼」まで…なんか楽しそう。

国歌

本当はブログの話が終わってから書こうと思っていたことなのですが、とんでもない勘違いを足掛け4年間していたらしいので、ちょっと今その衝撃を忘れないうちに書きます。

私は「長野冬季オリンピック」記念の「小沢征爾conducts世界の国歌」というCDを持っています。実は結構いろんな国の国歌を聴くのが好きなので。勿論一番は君が代ですけど、イスラエルの国歌も好きだし(まぁ歌詞はわからないので、メロディーが、ということですよ。)、1997年に買ってからず〜っと聴いてきた訳です。

さて、今日、「ブログ論ももうそろそろ終わるし、次は君が代について書こう!まずは、資料集めだよね…」とネットを漁っていたら、色んな国の国歌を歌詞付きで聴く事が出来るサイトがあったので、メジャーな国の国歌を聴いていたのです。アメリカとかイギリスとか中国とか…んで、ロシアの国歌を聴いた時、「ん?」と思いました。

私は、かなり前からとあるロシアの民族音楽(←そう思っていた。)を探していました。その曲は例えば「レッドオクトーバーを追え!」の途中で歌われたり、「ロッキー」で流れていたりしたから、「きっとソ連の軍の行進曲か何かに違いない」と思っていたんですけど…MIDIを聴いているとその曲が「ロシア国歌」として流れている…なんで?この曲ってロシアの国歌じゃないよ?と慌てて、先のCDのロシアの国歌を聴くとやっぱり違う曲…最初はそのサイトが古くて、未だにソ連の曲を国歌として流していると思ったのですが、(つまり、ソ連時代に「国歌」としてサイトを作ってからから更新をしていない、と思った。でもよく考えるとその頃、パソコンとかHPってマイナーな存在ですね。しかも、10年以上も放置って無いだろう…普通。)、どうも、私の認識が違っていた事が判明。2000年、プーチン大統領がメロディーだけ(正確に言うとメロディーと最初の1行だけ)、かつてのソビエト国歌に戻してた訳です。

本当に知らなかったのでビックリしました。逆に言うと、好きなメロディーが身近になったってことでちょっと嬉しい…小沢征爾のCDもまぁ、ちょっと貴重ですよね。今とは違う国歌が入っているわけですから。

取りあえず、以上が今日の衝撃。
ロシア国歌の説明&MIDIのリンク貼っておきます。

ロシア国歌の説明 Wikipedia
歴代ロシア国歌…一番上の9.0MBがフルコーラス・ヴォーカル付きで良いかと。因みに、エリツィンの 顔写真の隣にあるのが、私の持っているCDに入っていた曲です。
Wikipediaによる国歌一覧
世界の国歌…楽譜付き。MIDIはショボイ。君が代はヒョロヒョロしているし…英語サイトです。

※追加補足※
つまり、わたしゃ、今日まで求める曲が「ソ連国歌」だということも知らなかった訳です。ソ連の時代の国歌ならば平成生まれの妹にメロディーを歌ったところで、彼女が知っているはずもないよねぇ。因みに私が一番古いニュースとして記憶に残っているのが「ソビエト崩壊」なのでした。

※追加補足その2※
私は、世界の国の国歌や国旗についてはある程度の知識を持っていたほうがいいと思う。勿論、あくまで自分と関連のある国で十分でしょうが…私がいままで行ったことのある外国ではやはり、国旗と国歌について国民は敬意を示しています。余計な失敗をしないためにも知っておいた方がお得でしょう。こちらが知っているということだけで、喜ぶ人たちもいますしね。勿論、国歌の歌詞も知っていて一緒に歌った方がいい…とまでは思わないんですけど。

かくいう私はどうしてもアメリカ留学中、朝一番の規律の姿勢で胸に手を当て国旗を仰ぎつつ(といっても相手はテレビの中)、国歌を歌う気にはならなかったので、起立しただけでした。アメリカに忠誠を誓う気がしなかったからです。でも、敬意は示すつもりで立ってました。時々「なんで歌わないのか?」と聞かれたりしましたが、「私は日本人であるから、忠誠は誓えない。でも、敬意を示したいので立っている。」といえばそれなりに納得してくれました。まぁ、忠誠を誓うのが悪いとは思いませんが、どうも私は留学中に「どう頑張っても私は日本人なのだ!」ということが判ったのでそうしたまでの事。今更後悔もしていないし、あえて人に私流を薦めようとは思ってません。

兎に角、国旗・国歌はその国の人みんなが知っているだけに、そしてその国の(最も確実な)敬意の対象だけに、旅行者という立場だったとしても知っていたほうがいいと思うよ?ということをいいたかったんです。因みに「蛍の光」のメロディは世界的に有名だから日本語で歌うと大喜びしたりします。

あぁ〜ん、幸せ。

朝のいつもの紅茶と共にチョコ…うぅ、幸せだわん。取り敢えず妹に自慢しよう。さて、アメリカ牛の輸入再開が見えてきましたね。ちょっとでも安くなると一人焼肉を食べる私としては大変助かります。でも、どっかで読んだんですよね…危険な部分というのは食べられない最小限ところ(骨髄とか食べんでしょ、普通)だから…という陰謀説。(なんだか自分でも持っていきようがなくなったので これ でも読んで学んでください。)ま、要は脂やミンチに要注意ってことですか?気になるのでまた調べて見ます。

これ もなかなか面白い記事です。(元ネタは こちら )
CIAとかKGB(はもう無いけど)の陰謀とか大好きな私はもう、この暗いニュースリンクが大好きです。因みにカラシニコフは日本において(というか少なくとも私の周りでは)全然知られていないようですが、「人類史上最も人を殺した兵器」と言われるほど紛争があるところでは活躍しているのでその名前くらい知っておいたほうがいいと思います。朝日新聞でも1面で連載してたし。立派な社会問題です。ついでになぜAK47がここまで問題となったかは、その機能のすばらしさですね。全体が8つのパートだけで出来ているから子供でも利用が可能、メンテナンスが楽、どのような環境でも使える(高温多湿とか零下でも)。さらにソ連を始め中国など共産圏で大量ライセンス生産されるからというのもあるか…兎に角、一年間土に埋めても掘り出して直ぐに使えたという話が全てを物語っています。ってすでに知ってたらごめんなさい。ただ単に今、目の端にカラシニコフって文字が入ってきたので。まぁ、簡単に学ぶなら こちら から。更に国際問題的なものを知りたい方は こちら の本を参考にどうぞ。

という訳で狂牛病とカラシニコフの話でした。そういやいい加減藤堂平助について書かなくちゃね。