Archive for the ‘仕事部屋’ Category.

Power Automateで「指定列に1つでも空欄があったらメッセージを送る」という設定をするには?

久々に書くことが今までの内容と全然違うのでアレですが、ググっても中々ドンピシャのが出てこなかったし、折角なのでメモ。

まずPower Automateについて、私は「会社でRPA化せよって言われてるし、使ってみようかね。アカウントは会社のがあるしね。」と言うノリでいじり始めて、関連本とか借りてはみたけれどもきちんと読んではないよという程度のスキルということを言い訳も兼ねて書いておく。ついでに言えば、デスクトップ版もダウンロードしているけれども、Teamsのチャネルに保管しているファイルを直接参照したかったので、ブラウザ版を今回は使ってます。 [1] … Continue reading

私のやりたかったことは割と単純で、タイトルにある通り「指定列に1つでも空欄があればTeamsのチャネルにリマインドメッセージを送る(空欄行数に関わらず1通のみ)」というもの。とりあえずempty関数なるものが空欄判定に使えるというのをググって知った私は「Excel Onlineからテーブルの情報を取ってくる」→「empty関数で条件分岐を設定し、Trueならメッセージを送る」というフローを作ったのだが [2]とかるーく書いてますが、実際はempty関数は「true」に等しい、と条件設定しないとダメだとか、まぁ色々ありました。、なんでか複数行のテーブルで「空欄のみ」「一部空欄」「全部空欄じゃない」の3パターンで結果が変わらないことがテストで判明。これを解決するのに数時間かけたのでした。ググったりもしましたが、ほぼchatGPTとの会話で解決しました。以下、まずchatGPTとのやりとりがどんな流れだったのかと、最終的に設定したフローです。

最初に(というより考え始めて5時間後くらいに)emptyかどうかだけではなく、全部空欄じゃない場合も条件に設定が必要ではないか?と思いついたので、その方向でchatGPTに尋ねてたんですが、どうもうまくいかないので、改めて以下の質問したところ

1,2行目が空ではなく、3行目に空の場合にTrueを返す式はどのようになりますか?見出し行をのぞいて、3行あるテーブルの場合、以下のようになる式です
1行目空:True
3行目が空:True
1~3行目全て空ではない:False

回答がこれ↓

理解しました。指定された条件に基づいて、1行目が空であれば True、3行目が空であれば True、1~3行目がすべて空でなければ False を返す式は以下の通りです:

plaintext
Copy code
or(empty(Outputs('表内に存在する行を一覧表示')?['body/value']?[0]?['(列名)']),
   empty(Outputs('表内に存在する行を一覧表示')?['body/value']?[2]?['(列名)']))

この式では、or 関数を使用して2つの条件を組み合わせています。最初の条件は1行目が空であるかを、2番目の条件は3行目が空であるかをチェックしています。いずれかの条件が True であれば全体の結果も True となります。

おっと、これは特定行数を関数で指定してるじゃん、ということで、「例えば、何行あるか不明であり、上から確認したい場合はどのようにPower Automateを設定すべきでしょうか?条件だけではなく、ループ設定も必要ですか?」と質問し、更にこの時点での回答だとTeamsに複数送信される内容だったので、「空の列が複数あった場合、Teamsメッセージが何通も送信されてしまいませんか?複数の空の列があっても、メッセージは1回送信にしたいです」と追加で訊いてます。ここにきてやっとこさ、変数設定という超大事なことにたどり着いたのでした。なんとも長い道のりだった。

 

作った最終的なフローは以下の通り。

トリガーの設定(今回は1日1回時間指定でチェックする設定にした)
↓
「変数を初期化する」のアクションを追加。種類は「ブール値」初期状態を「false」に設定
↓
「Excel Online 表内に存在する行を一覧表示」で該当テーブル選択
 ※追記:他にもワークシートの取得やらテーブルの取得もあるんですが、「表内の〜」だとテーブル名まで指定できたのでこれにした
↓
「Apply to each」で「動的なコンテンツ」→一つ上で設定した「表内に〜」を選択。ここでの関数?はoutputs('表内に存在する行を一覧表示')?[body/value']になる。
↓
「Apply to each」内で条件設定
1)変数がfalseであること かつ
2)empty(Item['(判定したい列名)'])がTrue
これらがTrueの時にTeamsへメッセージ送信設定。Falseの時は何もしない(何も設定しない)

Excel Onlineがビジネス用なので、自宅の環境で再現できず、故に画像が一つもなくてすみません。とりあえず、今回の一苦労を通して実感したのが「フロー図ちゃんと書いてからじゃないとあかん」ということ。今回は「どうもエクセルからのデータの取り方が悪いのでは?」「条件がemptyだけではぼんやりし過ぎているのでは?」というのに気がついたから軌道修正できたものの、思いつかなかったら、この件あと20時間くらい悩んでそうよ、私は。あと「基本情報技術者試験勉強してて良かったー!」というのも、もう一つ実感したこと。あの泣きそうだったアルゴリズム(科目B)。あれを勉強したおかげで「変数に初期値を設定して…」という解決方法を理解できたのでした。まぁ、最初から出てくるようにしとけよという話ではありますけれどもね。

プロの皆さんからすれば、ずいぶんまぁ初歩的なところでコケたのねぇ、って感じかもしれませんが、折角なので記事にしました。お粗末さまでした。

References

References
1 もちろん同期すればデスクトップ版でも問題ないでしょうが、自分だけならまだしも今後他の人たちが共同所有者になったときに、やれ同期をしとけ、など指示したり、そのやり方をフォローしたりするのはメンドイなと思ったのだ。
2 とかるーく書いてますが、実際はempty関数は「true」に等しい、と条件設定しないとダメだとか、まぁ色々ありました。

世界の見え方について

私はカントやらヘーゲルの本をずっと積読していて、まだきちんと読み込んでいない。読み込んでいないから、そういう哲学者の認識論ではなく、あくまで私の実体験からの話になるのだが、最近同じものを見ていても、この人には全く違う風景に見えているのだろうな、と思うことが仕事でよくある。え、それ気が付かなかったの?なんで報告しないの?それを見落とすってあるの?

私はデータのチェックを長らくやってきたので、注意どころ、勘どころは確かにその人たちよりわかっている。扱っているデータがすぐに直せるか否かも知っている。知っているから色々気が付くけれど、知らない人からすればデータは絶対不可侵で絶対変更不可能なものとして、修正すべきものにはみえないのだろう。だからどんなに面倒でもそのまま受け入れてしまうのだ。そこはしょうがないと思う。

問題は修正すべきデータがあり、修正できることも知っている「はず」の人まで何も言わないことである。なぜ君が気が付かないのか?普段やっていることと、いま目の前で起きていることがなぜ紐づかないのか?ハテナの極みなのだが、ただ単に見えていないのだろう。常々思うのだが、仕事でも勉強でも、仕入れた知識を頭の中で、いかに紐づけることができるか?が重要だと思う。点の知識を直列、並列で繋げる。最終的に頭の中にウェブを作り上げることができれば、文句なし。何か新しい知識や状況を前にしても、頭の中の蜘蛛の巣になにかしら引っかかる。

結局人はそれについての知識が(一応)あろうがなかろうが、自分の見たいものしか見ないのだと思う。脳みそに蜘蛛の巣が張っていれば、引っかかるゆえに存在を認識し、そうでなければ素通りするのだろう。見えていないものは自分の世界に存在しないものなのだ。そうだとすると認知の狭さは一体どうやって拡げたものか。歳を取れば取るほど、今までの経験とそれに基づくプライドでなかなか改善しにくい。私は、人生60年のつもりで生きているので残り3分の1。相手が若い子ならともかく、そうでもない他人は自己努力に任せ、私は私でこれからも自分の認識の範囲、つまり世界を拡げるために、不断の努力が必要そうです。

事務屋の誇り

色々思うことあって転職したので、その記念に一筆。あくまで私の個人的なお気持ちであって、一般的な仕事論とか転職論ではないので、その点ご了承ください。

転職理由については、まぁ正直、それこそ転職先の会社からお声がけいただいたタイミングなど、色々なものが重なっただけ…なのだが、そのなかで「これがなければ転職はしなかったかもしれない」というのがあって、それは「事務仕事を馬鹿にされている(気がする)」という感情。私はここ数年、ずっと事務をやってきてて、システムのデータ構造理解して必要な情報を引っ張ってきたり、加工したり、チェックしたり、ということにプロ意識を持っているのです。そりゃセールス担当みたいに花形ではないし、売上に即貢献するような仕事内容でもない。そこはちゃんと自覚してる。我々は裏方です。けれども、ミスなく効率的にセールスを裏から支える作業をしつつ業務改善などもやってきて、その点においてはちゃんと実績はあると思う。

ついでに言えば、メンバー育成も頑張った。研修資料も何度も更新したし、わかりにくいシステムは比喩を使って説明できるようにしたし、なんならその比喩が通じるか古株メンバーや同じ部署の新入社員にも協力してもらってバージョンアップしていったし。それに魔境な共有フォルダで迷子にならないように整理もした。コロナでリモート推奨になったとき極力メンバーの出勤を減らせるように、業務の存在意義から改めて見直してコスト削減したし、1on1だって人事考査だって頑張ったさ。

と、こんな感じで「裏方だけどその道ではプロ」みたいな矜持で仕事してるのにですよ、資料の印刷だとかアンケート集計依頼だとかを「それは私たちがするような仕事じゃない。だから事務チームがやって。私たちはもっと考えることがある。」という理由で押し付けられそうになると [1]いや、実際押し付けられたんだけど。腹立たしいわけです。「事務チームに頼めば正確で早いから」とか「作業効率上げたいから一緒に考えよう」とかお世辞でも言えばいいのに、「こんなバカみたいな単純作業、事務チームにやらせておけばいい」みたいな言い方されるとね。ふっつーーーーにむかつきますよ。そりゃ😡って顔になりますよね。

念のための補足。「自分のチームでパートでも雇って、やってもらえばいいのに」って思うところなんですが、それは出来ないらしい。説明もできないし、入れてもすぐ辞めちゃうからだって。知らんがな。

というわけで転職しました。辞める直前に人事に色々聞かれたので全部ブチまけたけど、伝わってんのかな〜まぁ、もう前職なんてどうでもいいか〜ってことで、今は楽しく仕事してます。もちろん「こんなの私のする仕事じゃない」など、絶対ほざくものですか。事務屋を怒らせると怖いんだぞ!ということで、皆様、事務のオネーサマ・オニーサマには敬意を持ってコミュニケーションしてください。結構、誇り持って仕事してんのよ、私たち。

References

References
1 いや、実際押し付けられたんだけど。

人を育てる意思のないやつはマネージャーなんかやめちまえ!

…と思うことが最近多いのですが、どうでしょう。うちの会社はマネージャー職と専門職に分かれてて、それぞれに等級があるのですが、マネージャー職に進むということは専門職とは違い、「部下を育てる」ってのも仕事のうちに入ってくるわけです。そっちの道に進むということは、「育てる」をしなきゃダメなはずなのです。なのに、しないやつがいる。その上、人が手塩にかけて育てた部下を掠め取ろうとする。もし異動先が部下のキャリアにとってチャンスになるんだったら、そりゃ快く送り出しますよ。でも残念。あなたのところは、そうじゃない。本当にどんだけツラの皮が厚いんだ…

…と以上、毒吐きでした。でも本当、マネージャーと呼ばれる人たちは、自分の部下を大事に育てた方がいいよ。そして間違っても(自分は部下を大事にしていないのに)人様が大事に育てている部下を欲しがっちゃダメだよ。運悪く&抵抗虚しく大事な部下が異動し、潰された日には…毒を仕込まれる覚悟を持つんですな。

終日テレワークの悲哀(楽)こもごも

月曜日から会社としてテレワーク推奨、所属部署的に「用もないのに出てくんな」という状況になったため、全日ではないもののテレワークしてみたので、気持ちがフレッシュ(?)なうちにメモしておく。

今後テレワークするにあたって改善点

定時という概念を死守する!」これに尽きる!!!如何に定時後に連絡を入れてきそうな人に「もう定時だべ?もう連絡きても(内容によっては)無視するべ?」ってのを、事前に感じの悪くないように、しかし毅然と伝えるか。もちろん普段から1時間くらいはビミョーに残業しているので、それくらいなら良いのだが、21時過ぎに当然のように連絡されても、こっちも当然のように見ませんよ… [1]しつこいが内容による。因みにこの問題、普通の人ならまず「そうよね、私も定時以降の連絡はノーセンキューだわ。」って感じで納得いただけるんだが、前にぼやいた「シタガリさん」には全く通じない。時間も曜日もお構いなしである。会社のツールで無反応だと、LINEで送りよる…やめてくれ。ランチ時間(家なので調理時間も含む)の確保も同様。

それから、ここまで大規模にテレワーク推奨になったことがないので、会社のネットワークへの接続がイマイチだとか、私は家ではMacユーザーなので、会社のノリでいるとキーボードやマウスが使いにくいとか、まぁ、そういう当たり前な「む?」ポイントがある。前者は会社のシステムチームに改善を期待するとして、後者は今後もこの状況が続くならば、安いWindows用のを買おうかなと思っている。マウスについているコロコロ(スクロールするやつ)、あいつをエクセル見るときに意外と使ってた模様。

その他小さいことだが、3人以上の会議を主宰する時は、軍隊式というかトランシーバー式というか、ああいう交信をしないとうまくいかなさそう。もちろんビデオ会議ならばこの問題は多少軽減されるのだろうが、なんせこちらはテレワークなので気を抜いている。化粧はしてないし、部屋着だし、しかもカメラの先には…というわけで、動画は御法度。「〜〜です。以上」とか「○○さん、どうぞ」とか、そういう合図を付けないとなぁと考えているところです。これは地道に実験してみようと思う。(因みに2人だけの会議であれば、そんなに問題は感じなかった。)

あと、これが一番なのだが、個人的な死活問題として通勤中に本が読めない。元々今の場所に住み始めたのも読書時間を確保するためだった。その時間がなくなってしまい、読書スピードが落ちている。意外なことに、家では風呂の中以外そんなに本を読まないのだ…ベッドの中ではすぐに寝落ちしちゃうし、以前あった大きなソファはもう無いし。一人掛けの座り心地の良さそうな椅子を買おうかなとこれまた検討中。

テレワークのいいところ

朝ゆっくり!!読書時間が犠牲にはなったが、通勤時間(とメイク時間)がなくなったため、2時間弱普段よりのんびりできるのである。これは今後の状況次第で難しくなるかもだけれど、朝ランが出来る!朝走るために早く起きるという習慣がないのだが [2]特に冬。夏は自然に早起きできるので、結構走れてた。、これなら走りやすそう。 お天道様もサンサン、春なのでお花も綺麗。こりゃーいいぞ。そして、夜の時間が長くなった!これも、通勤時間がなくなったためだが、残業して帰ると「ふわー!もう、すぐ風呂入って寝なきゃー!」って感じだったのに余裕がある!すごい!いいぞ、いいぞ!

因みに、ググってみたところ、「テレワークは生産性が上がる」とあちらこちらで書かれていたが、その点はよくわからんです。あがってるのかな?まぁ、自分は集中している気はするな、という感じです。チームの生産性も正直「?」で、特に遅延している業務の報告は受けていないので、そんなに悪くないのでは、というところ。

…大体こんな感じです。とにかく、大事なのは「定時死守!」の心ですね。

References

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1 しつこいが内容による。
2 特に冬。夏は自然に早起きできるので、結構走れてた。

「シタガリ」も結構面倒という話

あまり仕事のことは書かないんですが、なんとなく思いついたのでツラツラと。

さて、会社では「ザ・中間管理職(課長相当)」をやってるんですが、上からみたときのメンバーの仕事の仕方で頭が痛くなるタイプに「シタガラナイ」がいる。「なんで年末のくっそ忙しい時に自分だけイレギュラー一切なしでいける思ってるんだ、こいつ・・・」という気持ちを顔に多少出しつつ「いや、やってね(ニッコリ)」とかいうわけです。やらせますよ、やらなきゃ回らない。他にも「あいつ暇そうだけど、振りたい仕事は難易度的にちょっと無理だよなぁ・・・」というタイプもいる。でもこれは私の教育が至らないせいであり、本人に罪はないのだから、何も言わない。(当たり前だ。)

で、意外とマネジメントで面倒なのが「シタガリ」タイプである。これは忙しい時ににこそ、大ハッスルするので面倒くささが半端ない。そこそこ有能なタイプに多く、それを本人もわかっているのだろうが、残念ながら精神的なキャパが本人のご希望ほどは広くない。ので、全てに手を出そうとして手を広げた分、比例して増えたちょっとした落ち度も、全て自分のせいだと落ち込んでチームの雰囲気が沈む。「それをなんとかするのもお前の仕事だろ!」というご指摘もおっしゃる通り。日々目を光らせて入るのだが、なんせ「自己犠牲している」感が半端なく、つまり周りに「自分の仕事も忙しいのに、色々フォローに入ってて立派ね」と思われてたりするから、難しい。要は外面がいいんである。うまくやらねば、こちらが責められることは必須。あぁ、難しい。

こうやって書いてみると「人間やっぱり精神的なキャパが大事だな」と思う。そして「己の能力の限界を知っていること」。自己犠牲を勝手にし始めて、勝手にバテて、他のメンバーがいる前でドヨーンとするやつよりは、「ここまではいけます。でもこれは無理です。」とはっきりきっぱり元気に言ってもらえる方が、助かる。ちなみにこの「シタガリ」タイプは、事後報告で(なんせ本人は良かれと思ってやってるんである)、「昨日休日出勤しました」とか「終電逃してます」とか言ってくるんで労務的にも要注意。後で休み調整するのが面倒なんだよ!ばかー!!

因みに上からではなく、下からの立場で書いたのが8年前の以下の記事。私も出世したもんだわ・・・

小数点以下で物事を見る人たち

2人続けて出会ったので、まとめることにした。

春は新人の季節・・・というがこの新学期ではなく、暦の春の始まりから配属されてきたニューフェイスが揃いも揃って、枝葉末節にこだわるタイプで、何事も基本大雑把な私はだいぶ参っている。例えば、1から100まで、物事があるとする。そのうちの重要な点は1、50、100の3つの考え方に絞られると判断でき、後は状況ごとの応用で、例えば67だったら50と1×17を組み合わせれば対応できるな・・・というのが、まず普通の人の判断だと思う。(もちろん、1、10、20・・・と大事なポイントが多い場合もあるし、1の次が100の場合もある。)

それに対して、細かい星人は虫眼鏡を持ち出し、「1,1.001,1.002,・・・」と小数点をつけて、律儀に100まで進もうとする。「そんなに虫眼鏡ばかり覗いて下ばかり見てはぶつかるだろうに(実際すぐぶつかる)、それにそんなに確認ポイントを増やしては覚えられないだろうに(実際覚えられない)」と思うんだが、これは言えば直るものなんだろうか?握りしめた虫眼鏡、叩き壊してやりたい。確認すべきが100を超えて、101になった瞬間のパニックっぷりは、観察対象にしかなりませんや。

私も大概性格が悪いので、こういう人って自分の頭(記憶力)によっぽど自信があるからというより、頭が悪いからこそ、自分の(頭の)能力を無限だと勘違いしているんだろうな・・・と思ってしまう。悪いけど、大事なポイントを見抜けない奴が、並みの人の10倍以上の事柄を覚えておけるとは思えない。もちろん、自分で調べることもできない。おそらく自分が調べるべきことがわからないのだろう。そしてこういう輩に限って「私は頭が悪いので、きちんと覚えないといけないんです」という。ね、私の嫌いなタイプでしかないでしょ。

「いや、あなたの記憶力や理解力なんてそんなご立派なもんじゃないんだから、細かいことなんか全部覚えられるわけ、ないじゃないですか。」と言ってやりたいと常々思っているんだが、いかに性格が悪くても、一応私も人並みの倫理観は持っている。ので、まだ面と向かっては言っていない。夏が終わる前には言っちゃいそうだけど。 [1]3年くらい前、別の人にははっきり言ったことがある。

10年前の留学時代から繰り返しているが、私はとにかく馬鹿が嫌いだ。本物の馬鹿も嫌いだが、馬鹿の謙遜も大嫌い。「本を読まないから馬鹿なんです」もしくは「馬鹿だから本を読めないんです」。それから「馬鹿なんで教えて下さい」、それに「ちゃんとやらないと覚えられないんです」。こういう言葉を吐くやつとは正直関わり合いたくないが、仕事なのでちゃんと相手をしている私はえらい。本当に頭のいい人の謙遜には感動しかしないのに、馬鹿にはこの態度。人間とはしょうもないものですね。

References

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1 3年くらい前、別の人にははっきり言ったことがある。

職場において人事やらなんやらが「成長、せいちょー」言うので、「成長ってそんなにエライもんだっけ?」という話

とうとうキャリアマップなるものをうちの職場でも導入するらしい。その説明が昨日行われたわけだが・・・まー、見事に違和感しかない。チェッカーズの歌詞じゃないが「成長というけれど、何が成長するのだろう [1]本当は「卒業式だというけれど、何を卒業するのだろう」ギザギザハートの子守唄、大好きです。」?

んで、成長。生物としての成長は納得できる。人は生まれた瞬間に死ぬ定めにあるので、成長すなわち老化でもあるが、老化は死ぬまで続くのに対し、体の成長というのは、どこかしらでそれなりに止まる(と思われる)。では、ビジネスにおける人の成長とはなんぞや?普通に考えたらならば、人徳を身につけただとか、技能を身につけただとか、知識を身につけただとか、そういうものが成長と呼ばれるんだろう。

ここで私の気に食わないポイントはただ1つ。これらの成長は会社にとって(そこにいる私が成長することは)メリットがあるが、私にとっては別にそうでもないこと。それなのに成長を強要される居心地の悪さったら・・・!突き詰めて考えると「人徳」はともかく、ビジネススキルだとかを身につけても、私は私のなりたい人間になれないことがわかっている、だから嫌なんですね。別に「成長したくないんです!」というつもりはないが、成長することを目標に生きるのは嫌だ。会社もその辺の意を汲んでくれれば嬉しいんですが、まぁ今の上司だと難しいでしょうね・・・だいたいキャリアマップごときで人の成長がわかるものか!と思いましたが、これはまぁ、生物的成長が写真で見ると分かりやすいのと同じだと思い至りました。

ま、私個人を振り返ってみれば、一番「仕事的に」成長したのは、震災後の物流の混乱の修羅場を経験したからですが、成長するためにあれをもう一回経験するのは御免こうむりたい。さらに言えば、こんな風に成長というのは過去と今を見比べて初めて成り立つものであり、「成長しているか常に自己評価する=過去の自分と今の自分を常に見比べる」、そういうレトロスペクティブな生き方よりは、今をひたすら楽しんで生きたいと思うのです。 Carpe diem。この精神こそを私は大事にしたい。

 

References

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1 本当は「卒業式だというけれど、何を卒業するのだろう」ギザギザハートの子守唄、大好きです。

意識高い系との格闘の日々

相変わらず、「考えることができない人に考えさせるには?」という、哲学的にもなりそうな難問に頭を抱えて仕事をしている。私の立場に同情した同僚曰く「あれはTHEゆとりだよ。別人種だよ」「病気だと思え」。 [1] … Continue reading実に身も蓋もない、ついでに救いもないアドバイスである。その病気のゆとりを私に押し付けたのは誰かしら・・・!(というとみんな目をそらす。)

さて、自分でもよくまぁ脳溢血にならなかったと総括したほど、水曜日そのゆとり君にブチ切れた私は、自分自身のストレス発散のために、翌日同じく休日出勤の同僚女性社員2人と一緒にちょっと豪華なランチを食べに行った。そこでももちろんゆとり君の話になったのだが、それで思い出したのがこの記事。「意識高い系(笑)に、パッと見雑務だけど学べることは多い作業をお願いしたら、キレられた」という話である。その原因を一言で言えば、

やりたいこと(内容)ではなく、なりたい自分の憧れ(状態)を描いて、それを自分のやりたいことや、目標だと、混同してしまう。

もう少し分析すると以下のようになるらしい。

①状態と目標の混同

数値目標ではなく、自分のなりたいあこがれの状態を目標としてしまう

②プロセスへの無関心

憧れ状態が目標なので、それが最初に手に入らないと不満である。途中のプロセスに対する興味が無い。つまり、経験を積んだり実績を残したりすること自体に興味を持てない。

③実現手段の欠如

経験を積んだり実績を残すプロセスに興味をもてないのだから、つまり、どうやって目標を実現するのかについては何も考えていない。

あぁ、たしかに私が面倒見ているゆとり君もこの通りだ。ちょっと考えれば、我がチームは会社の販売(商品登録、割引設定、メルマガ、その他販促関連)を一身に背負っており、業務内容そのものは単純ながらも、他部署からお願いされることが多く、社内人脈を築きやすい。また、業務内容を理解できたならば社内システムの基幹を理解できたも同じである。新サービス立ち上げや改善にも必須人材として必ず呼ばれるし、そもそも単純業務を自分でやる必要もない。面倒だったらパート社員へ業務移管しちゃえばいいんである。 [2] … Continue readingチームの業務遂行状況を確認したりとリーダーシップを求められもする。つまり、今いる部署で「仕事のできる人」という評価を手に入れられるということは、たとえ単純業務がつまらないと思っていても、多くの関わりのある社員に好印象を持ってもらえる=社内での評価が上がる=システムやサービスを理解しているため、どの部署でも役にたつ=希望部署に異動しやすい、やりたいことをやらせてもらえる。

「やりたいことをやるために、やらなくてはいけないことで実績を出せ」という論理がわからないんだろうな。「やりたいことじゃないと、自分の実力を出せない」って思っているんだろうな。でも、「自分の見下す単純オペレーション業務さえできないやつに、他のことができるものか」と思われていることが想像できないんだろうな。ここまでは私も理解した。が、じゃあ実際どうすりゃいいのよ?誰か教えて下さい。

意識高い系取扱説明書(前編) :これを読むと、ゆとり君は意識高い系の亜種だな。SNSとかビジネス書とかはそんなでもないので。(以前ちきりんの本は読んでいるのを見かけたけど。)ただ、不満な業務から抜け出す方法を思いつかない馬鹿なだけである。 [3] … Continue reading

 

これは余談だけれども、このゆとり君のおかげで私は自分の自己認識が変わった。今まで人から言われてもピンとこなかったんだが、おかげさまで「私はとても頭がいいのだ!」とはっきり認識できた。どうもありがとう。

 

References

References
1 その人は「発達障害だと思え」と言っていた。私はマジで健忘症だと思っている。あと、EQがない人。「自分がこうすること(しないこと)で、他の人への影響はどうだろう?」って全く考えられないから。
2 ちなみに私はこれが得意で、前任者から引き継いだ社員業務のうち半分はパートに業務移管した。異動直後は「それ自分の仕事じゃない」と言っていたパート社員も今では新しいことをお願いすると「はい喜んでー」である。すごいでしょ。
3 ついでにばらすと、私は以前「自分のやりたいことをやるためには、今の仕事をちゃんとやればよい。」ということを実例付きで詳しく説明済みである。当の本人はすっかり忘れているだろうが。私が健忘症を疑う所以である。

リーダーの資質

奥山さんのTwitterで面白い紹介を見つけた。

 

実は私、リーダーシップについても数年前に記事にしてる。よっぽど不健康で優柔不断なリーダーにムカついていたらしい。まぁ、当時は震災直後で、その時いた部署は戦争状態だったし、そういう状況だからこそ人としての器がハッキリ見えちゃったのだろう。

リーダーに必要な条件

 

そんな私も戦闘部隊の司令官ではないが、今や1名の正社員と8名のパートを抱えるお山のボスである。そこで今の私にとってのリーダーの条件を改めて考えてみた。自分がこうありたいという部分と、自分の上の人にこうあって欲しいという思いの両方を込めて以下の通りです。

  1. パワーに溢れること:健康であることはもちろん、人間としてのパワーも含めて。人に好かれること。
  2. チーム全体の責任を取ること:言わずもがな。
  3. 他チームへの影響力があること:基本良好なコミュニケーションを。しかし、部下のために代理戦争をすることも辞さないこと。
  4. 柔軟で頭が良いこと:何があっても瞬時に少なくともベターを判断し、必要ならば迂回や撤退も判断できること。
  5. 環境作り:コミュニケーションや実際の職場環境(人間関係も含む)はもちろん、部下が自然と仕事を引き受ける環境を作ること。

一言でまとめると「元気で頭が良くて責任とる」ですかね?頭の部分は生まれ持ったものがあるかもしれないけれども、リーダーシップというのは、個人の心がけだと思う。「自分はリーダーなのだ!」と明確に自覚していること、それが何よりも大切なのだ。リーダーを名乗っているにも関わらず、最後の最後に責任を回避するような人、あなたのその心性はバレていますからね。そんな奴など、絶対に信用するものですか!