中東情勢について単なる所感
サウジアラビアでシーア派イマームも処刑したニュースだけでは、実はそう驚かなかった。イランでサウジアラビアの大使館が燃えているニュースをみて「これはやばいかも」と思った。そして今、国交断絶に至って「本気でマズイのでは・・・」と考えています。
サウジアラビアとイランの関係については、
・スンニ派vsシーア派
・(上に絡んで)シリア内戦における立ち位置
・バックについてる国(アメリカvsロシア、中国)
等々、多重構造になっているから、ややこしい。しかもどの階層においても、そう簡単に合意できるものではないから更に、だ。宗派間の争いは何よりも根深いし、シリア内戦についても昨日今日の話ではない。バックについている国同士の対立も根が深いが、この階層において特段難しいのが、「アメリカはどちらを取るか?」という問題で、最近ちょっと仲良くなってきたイランか、それとも長年の同盟国のサウジか。核の問題(すなわちイスラエルの安全保障に直結する)やシリア内戦の沈静化=イランを取るかどうか?ボールはアメリカの手の中にある。サウジ国内政策についても、見て見ぬ振りをしてきたけれども、いい加減「(欧米の価値観に照らしわせて)これでよいのか?この国を支援し続けて良いのか?サウジアラビアのワッハーブ派は何よりも原理主義的ではないのか?」と声が上がってもおかしくないし。というか、アルカイダやISの(ある意味、悪い)おかげで、サウジアラビアの同盟国としての是非が今後揺らいでいくかもしれない。(でも経済的な理由により、揺らがないかもしれない。この辺も不安定要素ですね。)きっと今頃、オバマ大統領は「そんなボールはいらない」と頭を抱えているだろう。ただでさえ、外交下手くそって言われているのにね。
ちなみに、2カ国のみでもこんなに多重構造なのに、中東全域に視野を広げると
・IS問題(テロ活動を含む)
・宗派問題
・シリア内戦問題(シリアとイラクの今後の体制についての問題も含む)
・イスラエル、パレスチナ問題
といった、もう大御所レベルの問題がゴロゴロしている上に、実はアフリカにもイスラム過激派に伴う問題というのが長らくあるわけで、本当に解決の糸口ってあるんだろうか・・・と思わざるを得ませんね。私が生きている間にそれなりに平和になれば良いのだけど。
というわけで、あまり知識のない中東の歴史を勉強すべく「アラブ500年史」を地道に読んでます。