今年見つけた最高の温泉

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新潟県栃尾又温泉自在館。最高の最・高である。よくぞ見つけた私。偉いぞ私!…と、自画自賛するレベルで、良い温泉なのでご紹介。因みに2月に母と5泊、9月に一人で3泊してます。年内は難しいだろうけど、来年もまた行きたい。

さて、最高だと思ったのはもちろん理由があるからで、それらの理由はおそらく一部の人には、むしろ欠点というか、行かない理由にはなると思う。でも、私と似たような属性の人ならば行って後悔しないと思うよ。

1)ぬるめなので長湯できる

熱湯好きな人や冬場は少々欠点となりそうなポイントなのだが、数時間浸かっていられるぬるさなので、なにが捗るかといえば、読書!男湯の様子はわからないが、女湯では本を持ち込んで読んでいる人が多い。雑誌を持ち込んでいる強者もいた。私は初めて大浴場へ行った時、まさか温泉の中で本を読んでいる人がいるとは思わず、本を読んでいる人を見て驚いたし、そのときお風呂に本を持ってこなかったことを悔やみましたよ…まぁ、5泊する=部屋で読むつもりの本を7冊くらい持ち込んでいた [1]途中で読む本がなくなるのって恐怖じゃないですか?ので、以降風呂に入るときは必ず本を持っていきました。なお、なんせ新潟の山の中、お湯に肩くらいまでつからないと2月は当然として9月行った時もそこそこ寒かったので、お湯の上に突き出す腕が辛くないように、あまり重くない本を持ち込むがよろしい。勿論、読書するのに特化した温泉ではなく、単に温泉の具合が読書に向いているだけで、本を置く場所や読む場所が特別にあるわけではない。なので濡れても良いよう、カバー、できればビニールカバーをつけるのがベスト。また、ぬるいとはいえお風呂に浸かって読むので、あまり難しい本もよろしくない。 [2] … Continue reading早川のポケミスやらSFやら気軽に読める小説がよさそうです。今度行くときは銀英伝を持ち込んで再読しようかな…

因みに家族風呂は加温されており、大浴場ほどは長湯できないし、そもそも時間制だし、髪や体も家族風呂で洗ってしまう派なので、本はそんなに持ちこんでません。そもそも大浴場に比べると本を一時的に置く場所もないし。あと、一番有名なお風呂が「霊泉したの湯」だろうけれども、ここはおそらく夜はとても暗いので、本を読むのには適さない予感です。「本が読めるかどうかわからんのに」と行くのをめんどくさがって、夜行ったことがないのでよくわからぬ。 [3]他の大浴場2つは夜も読書できます。実績あり。家族風呂は、先ほど書いた通り加温されているので、大浴場の合間に入ると良いです。私は朝6時から家族風呂→8時朝ごはん→9時〜12時大浴場→12時〜14時ごろ昼ごはん・昼寝・家族風呂→14時〜17時大浴場→18時夜ごはん→20時〜22時大浴場(場合によってはその後、家族風呂)って感じでした。

念の為だけれども、読書することが推奨されている温泉ではなく、あくまで温泉を楽しむついでに本を持ち込ませてもらっているだけだから、いくら静かに本を読んでいるだけとはいえども、他の方の迷惑にならぬよう注意はしなくちゃならないと思います。

2)ご飯が少なめ。でも超おいしい。

一汁四菜の少なめな晩御飯。いわゆる旅館のご飯ではなく、お刺身やお鍋はない。でもすんごく、すんごーーーくおいしい。素材の味だとか、優しい味だとか、ありきたりな表現になってしまうけど、うーん健康的な味!という味なのだ。ご飯は勿論魚沼産のコシヒカリですし。「もうそんなに若くないのよね」って言いがちな女性にはちょうど良い量ではないだろうか。男性には多分少ないと思う。

逆に朝ごはんは割としっかりしており、お昼ご飯をちゃんと食べなくても夜までもつ。お昼は食堂でラーメンとか、カレーとか、おむすび、サラダなどを注文できるし、持ち込んだカップヌードルやらパンを食べても良い。私は一人旅のときはご飯を抜いて昼寝をした日もあったけれども、それでも何とかなりました。

3)ほどよいセルフサービス

お部屋には最初からお布団がしいてあり、館内着の作務衣やバスタオルは自分で交換するスタイル。お茶もお部屋にはなく、廊下やロビーにポットがあり、そこで自分で淹れる必要がある。なので「なんでも持ってきてもらう!やってもらう!」という姿勢だと、全然楽しくないかもしれない。が、自分でやるということは自分のペースで自由である。持ち込みもOKな訳だから、牛乳やティーバッグを持ち込んで朝から紅茶を飲むこともできるし、お昼にレッドブルをあおってもいいのだ。部屋の外に出るのは手間かもしれないが、好きな時に気兼ねなく楽しめるほうが良いという人には最高でしょう。因みに個人的な意見ですが、マイカップを持っていくと便利だと思います。私は琺瑯のカップと、水筒を持っていきました。水筒はお風呂に持ち込む用ね。

何より、お水のポットがロビーにたくさんおいてあり、自由に持っていけるというのが本当に嬉しい。温泉って、お部屋に水がないと大変じゃないですか?夜寝る前に「お水が残り少ない!」って発見した時に絶望するのが嫌なので、自分で簡単に補充できるのは本当にありがたい。多分、これが私の一番の評価ポイントだと思う。お水が自由に、気兼ねなく飲める!大事!!!

4)車なしでも東京から楽にいける

最寄りの新幹線駅まで送迎があるため、東京からアクセスが楽なのだ。それはもう、本当に楽!帰りも道の駅に15分くらい寄ってくれるので、お土産を買うこともできる。連泊する場合、事前にきちんと伝えておけば、帰り客に混じって道の駅で降ろしてもらい1〜2時間ほど道の駅や向かいのスーパーで食料調達することもできます。栃尾又温泉の周りにはこれという観光施設はない。そもそも旅館自体3軒しかない小さな山奥の温泉なのです。本格的に篭って、温泉(と、食っちゃ寝)だけを楽しむ覚悟があるならば、不便に感じることは一切ないと思います。

5)静か

大浴場に未就学児が入れないこともあるだろうし、というか入ったところで大人しく長湯できないだろうし、宿にアミューズメント施設があるわけでもなし、周りにも山以外何もなし、ご飯だって小学生以上の子供には少ないだろうし、大学生がキャーキャー来るような施設でもない。風呂に入る以外、することがないのだ。女性6割〜7割、うち一人旅が半分以上だろうか。みな静かに過ごしている。静かに温泉入って、シンプルだけどおいしいご飯食べて、本読んで寝るだけ。これを幸せと言わず何を幸せと言おうか!って感じの人ばっかりなので、本当に静かです。

以上、自在館のおすすめポイントでした。さ、来年の予約しておこうかな。3泊では足りなかったから、しっかり働いて稼いで、もうちょっと長く泊まろう。そうしよう。

References

References
1 途中で読む本がなくなるのって恐怖じゃないですか?
2 読みかけの松岡正剛の仏教本を読むのは少々苦行だった。なお、普段から風呂の中で本を読んでいるのだが、高校生の時にヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を読んでのぼせそうになったので、それ以来風呂の中の本は読みやすい本にしている。
3 他の大浴場2つは夜も読書できます。実績あり。

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