お花畑掃討任務完了!

ラフレシアを火炎放射砲で焼き払いました。人間、どんなにお脳でお花畑を咲かせても、昨日今日と一人で過ごしちゃ意味がないんだぜ、ということを身をもって学習しました。新宿の伊勢丹の凄さ(特に1階とケーキのある地下1階)といったら・・・ふっ。「アメリカの戦闘ヘリ」とニュースで流れたら間髪入れず「アパッチ!」と叫び、好きな四字熟語(熟語、ではないかもしれないけれど)が「機甲師団(←響きが)」と「諸行無常」の私が蘇りました。はい、拍手〜!

というおバカなことはさておき、早速硬派な話題に移りましょう。まず、旅のお供に新幹線の中で読んだ雑誌、Wedgeについて。前回の旅の最中に読んだ時も思ったのですが、この雑誌は意外と最初のコラムに大物が多い!この前はSAIS(正式名称:ポール・ニッツ高等国際研究所)のケント・カルダーだったし、今回はリチャード・アーミテージなんだもの。どちらも日米同盟について語っておりましたが、これはそういう枠なんですかね?他にも読み応えの多い記事があるので、旅の御供にぜひどうぞ。東海道・山陽新幹線内キヨスク、沿線売店、一部書店で取り扱っているそうです。・・・肝心のコラムの内容?そりゃ勿論、両方共に「うち、来年政権変わっちゃうけど、これからも末永くヨロシクね☆」ですよ。どちらも似たようなことを書いていましたが、個人的にはアーミテージのコラムに一度しか「中国」って言葉が出てこなかったのに注目しました。しかも、それは6者協議の参加国のリスト内のみ。・・・もしかして、ワザと避けたのか?「アメリカはアジアの国なんだぜ!」という純アジア国からしてみると「えっ・・・?そうなの?どの辺が?」って思っちゃうような宣言から始まり、「だからアジアの中での(自分とアジア国との)同盟が大切なの!」と続き、「特にインド洋って、日本的にもアメリカ的にも大事じゃない?」と言いつつ、「ま、今すぐはアジアにおける安保体制をバシッと決めずに、流動的でもいいんじゃない?」と結論を先延ばしにするのか・・・と期待させて、「あ、でもやっぱり、日本とインドの同盟って良くね?」で終わるという、要は「インドとも仲良くしてね」っていう提案をしたいらしい内容なんですけど、中国はどうした!?あれは無視出来ないと思うんだけど。字数の関係で無視したのか、大人の都合で無視したのか、非常に気になります。

新幹線絡みでもう一つ。子供が出来たら、絶対に一度日本地図片手に窓の外を流れる景色と地名(川の名前とか)を一通り確認したい。結構楽しいと思うんだ、これ。大井川とか浜名湖とか、直ぐに覚えることが出来そう・・・因みにどうでも良いですが、わたしゃ今回の旅で東海道新幹線米原〜京都間、上りだと右側に古墳が2つほど見えることを発見しました。新幹線に乗った時は是非探してみて下さい。

さて、国際関係に話を戻してしまいます。今読んでいる本(ほぼ読了)は『「戦争学」概論(黒野耐:著)』なんですけど、地政学から大まかな戦争史までカバーしていて、入門書には最適な感じ。ただし、参考文献として巻末にリストアップされている、その筋では有名な本(奥山真司の「地政学」とか、マハンとかブレジンスキーとかケナンとか、あとはクラちゃん(クラウゼヴィッツ)の「戦争論」とか)を既に読んでいる人には多分、物足りない。まぁ、講談社現代新書だもの、入門書として良ければいいんじゃないの?と上から目線で語ってみました。

ただ、この本、笑いどころがありまして、どうも筆者の黒野氏は現状の日本の政府や中国に物申したいことがあるらしく、唐突に章の最後で持論を「ボソッ」と置いていくんですね。例えば、レーガン大統領の対ソ連の方針とそれに続くソ連崩壊。これは結局、核戦力が拮抗し、ソ連とアメリカの純粋な経済格差(民主主義vs共産主義と、イデオロギーの差でもあるわけですが)が冷戦の勝敗を決したともいえるものなんですけど、クラちゃんの戦争論にも絡めて、冷戦ってのは「政治」そのものの戦いだったよね、と章を閉めるかと思えば、最後の段落で

こうしてみると、民主主義の総本山、唯一の超大国アメリカに挑戦する、経済は資本主義で政治は共産主義という国の結末がどうなるかは、見えているように思えるのだが。

っていきなり中国についてチクリと嫌みを言っています。いや、中国の行く末は我ながら見物だと思うけど、このタイミングで中国ですか?先生・・・と突っ込みたかったんですよ、私は。ニクソンなら兎も角、レーガンの時代と中国って実はあんまり一緒に語られないもの。他にも、イラク戦争からフセインの戦略眼の無さに話が移って、最後の一文が

もっとも、フセインほどではないにしても責任感、プレッシャー、願望などによって、国の指導者といえどもこうした傾向に陥りがちなことは肝に銘じておくべきだ。かつての大日本帝国がそうであったように。

と来るんですね・・・ここまで来ると私、ネット界隈を賑わせた天声人語の

そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。

を思い出すと言うかさ、まぁ、内容的には真逆でしょうけど、論理の吹っ飛び方っていうかさ、似てません?ちょっと笑ったぞ・・・

最後に余談。最初の段落を書いている時点で「ガミラスは蘇る、何度でも!」という台詞を思い出したというか思いついたんですが、これ、元は「ラピュタは蘇るさ!」っていうムスカ大佐の台詞だったんですよね。どこで混ざっちゃたんだろう?まぁ、似てますもんね、デスラー総統とムスカ大佐って。特にあの、前髪で隠しきれていない広いオデコとかさ。どっちも好きですけどね。

さて、大分ブログ執筆に関してのリハビリが進んできました。結局書くことが大好きなんだもんね、私。ブログじゃ食ってけませんが、時間の許す限り書いていきたい。「お花畑は消しちゃ駄目ぇ〜」って母に言われたけど、ブログに関してはもう遅い。文庫の方のアップはまた明日。

Leave a Reply