徒然読書日記

1冊ずつ1記事にするほどの分量にならなさそうなので、まとめてしまいます。

母から借りた本。Amazonのレビューでもボロクソだが、私も大体同じ感想。この本は断じて茶会メインではない。著者の専攻である東アジア関係史の枠組みから、永楽銭や暦について論じているのはまぁ面白かったが、読後「織田信長の茶会どこー?」状態になる。我が母はお茶を長くやっており、その流れでこの本を購入し、「真っ先に読んで、とっとと返せ」と言っていたので未読らしいが、母が読んだら失望しそうである。本能寺の変の黒幕部分もうーん?と言う感じ。母からは呉座先生の「陰謀の日本中世史」も借りたので、これでケチョンケチョンに論破されるんだろうなと思う。

印象が薄い!シンポジウムや座談会のまとめだからしょうがないのかもしれないけど。民衆の虐殺が戦国時代までは起きていたが、その後はなくなった(そして、またこの100年に復活している)と言うのが面白い視点だった。

カイヨワは松岡正剛経由で気になっていたところに、我が宿敵「蛸」の話だったので、速攻買った本。半分くらいは解説で、その解説を読むのが苦痛で苦痛で・・・カイヨワの本を一冊ずつ解説?要約?しているのだが、「あー、(この解説読むより)原書を読んで自分で考えた方が楽だろうな・・・」と思った。5回くらい。と言うことで、カイヨワの戦争論遊びの本は今度読んでみようと思う。本文の方は人間がいかに勝手に生物の一特徴を神話的イメージまで発達させるか・・・ということで、宿敵蛸との私との講和にはつながらなかった。校閲がザルだったのか、たまに蛸が「蛹」や「婿」に誤植されてたぞ。

因みにどうしてそんなに蛸嫌いかと言えば、忘れもしない小学校5年生の時の臨海学校で、壺に入った蛸を引っ張り出そうとしたら、左手に絡みつかれて全然取れなかったからである。その上、その日の夕食にでてきた蛸の角煮が固くて固くて全然噛みきれないものだから、一気に嫌いになってしまった。ワサビ、コーヒーと大人な味のものが元々苦手で、30半ばでやっと克服したのだが、蛸だけではいまだダメである。蛸との戦いはまだ終わらない。次は「タコの心身問題」でも読んでみようかな。

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