テロテロテロ

今取っている授業の関係で[nuclear][proliferation][terrorism][ICBM][submarine][vulnerable][mass destruction][conventional weapons]などなど、あんまり穏やかでない単語ばかり使っております。お陰で「新しい戦略(NEW strategy)」って書こうとしても「nu~(勿論nuclearのnu)」と書いてしまうことが増え、最近は諦めて「nuw(=new)」なる単語がノートに溢れかえっている始末。誰にも貸せないな、このノートは・・・「nuclear weapon」を意味する略語だけでも[NW][nuke W][nu weapon][nuclear W]の4種類は存在しているし。

さて、私の解読不能なノートはさておき、どうも日本では(あくまで私個人の印象ですから、日本人全体では違うかもしれませんよ)、「核がテロリストに渡る場合の問題点」について語られる事が少ないと思います。まぁ、日本にいると「まぁ、アルカイダが日本をブラックリストにいれたって言っても、結局イギリスのように、直接は狙われていないし、自衛隊も一応任期満了で無事に帰ってきたし、そもそも中東って(意識的な意味で)遠いし」って思ってしまいそうなんですが、日本人にとって、アルカイダよりも傍迷惑な存在である北朝鮮の核開発ってのも、結構アメリカにとっても脅威なんです。というのも、お金が無い北朝鮮はミサイルなど武器関係を中東のアメリカにとって好ましくない連中によく売っているから。北朝鮮潜入ビデオなんて観ていると、貧しい一般人の暮らしばかりに目がどうしてもいってしまうので、私にしてみれば、イランのほうがずっと優れた技術や武器を持っていそうな印象を受けるんだけど・・・まぁ兎も角、武器輸出はお家芸なんです、北朝鮮の。んで、だからこそアメリカは核兵器も中東のテロリストに売ったりするかもしれないと恐れている訳ですよ。テロリストの方は、先日の記事にもチラリと書いた通り、「アメリカ人を殺してなんぼ」と思っている訳ですから、核兵器使用に躊躇いはないですからね。アメリカは反撃しようにも、テロリストにとって失うものは無いんですし。

じゃあ、核兵器を持ってしまった北朝鮮に対して何が出来るかと言えば、今日の授業によれば「1)軍事侵攻 2)経済制裁 3)海上封鎖 4)外交努力 5)放置プレイ」の5つがあるのですが、

1)「軍事侵攻」に関して言えば、まずいまいち北朝鮮の核兵器がどこにあるか判らないので、こちらから仕掛けて武力解除というのが難しい上に(教授に言わせると「北朝鮮の奴らはトンネル掘るのが得意だから」だそうです)、アメリカ自身イラク侵攻であまり余力が無いので、数だけは多い北朝鮮陸軍相手に陸上侵攻は無理で、しかもこちらが動けば韓国が襲われる可能性が多いので、今現在は選択肢から外れている。

2)「経済制裁」には、アメリカと日本だけでなく中国、韓国、ロシアの協力も必要で、イラク侵攻やらアメリカの覇権に対する反感などから、各国の足並みが揃い難い上に、そもそも北朝鮮は貿易を殆どやっておりませんから(まぁ、日本にいると「んな事無い!」と言いたくなりますが、こっちからすると「雀の涙」という扱いです)、いまいち効果が期待出来ない。更に、経済制裁をしても、苦しむのは国民でマカオに隠し口座を持っているような指導層には関係ないので、これまた効果が期待出来ない。

3)「海上封鎖」は、こちらとしては完全に受け身で、北朝鮮から中東向けの武器の流れを海上封鎖によってせき止めてしまえ!という戦略になるのですが、夜間に小型ボートで移動されると、追跡するのも無理があるし、なにより陸上ルートを取られるともう、完全に意味の無い状態になる。

4)「外交努力」は、一番見た目が良いし、穏健で平和的でいいのですが、上にもあるように近隣4カ国+アメリカの足並みを揃える必要がある上に、そもそも北朝鮮がなかなか約束を守ってくれないから、どーも駄目っぽい。

ので、消去法により5)「放置プレイ」で、悔しいけど北朝鮮の条件を認めるか・・・が現状のアメリカの対北朝鮮の政策のようです。個人的には韓国はさておき、ロシアと中国が北朝鮮を完全に見放し、こちら側にくるような状況に持って行くのが一番いいと思うのですけどね。中国は北朝鮮からの難民をどうにかしたいだろうし(まぁ、今更北朝鮮の総人口が加わったとしても、大して変わらないような気もするんだが)、北朝鮮がこれ以上態度を硬化させれば、最近ちょっと強気になってきた日本が核武装に踏みきり、経済&軍事大国の復活という「地域大国になり、太平洋への足掛かりを掴みたい(そしてゆくゆくは世界覇権?)」中国にとって、悪夢の再来を引き起こしかねないのですよ、北朝鮮の核は。んで、ロシアにとって現状の北朝鮮を維持したいと思わせるような要因っていうのは、今のところ、難民問題くらいしか思いつかないんですけど、どうなんでしょうね。日本が核武装しても中国ほどは困らない気もするし。今のロシアは(少なくとも北朝鮮問題に関しては)取り敢えずアメリカに反抗してみようか?ってノリな気もするので、また今度北朝鮮がミサイル実験に失敗してロシアの領海内に着弾しちゃった場合は、こんどこそプーチンがブチキレるのではないかと思っております。まぁ、どちらにしてもこの2国が北朝鮮を見放した場合、韓国がどう出ようとも、北朝鮮は終わりでしょう。

因みに、授業の中では(あくまで、授業の中ね)、「核武装してもアメリカ的にOKな国は、ヨーロッパ各国、台湾、日本、韓国」だそうで、基準は「民主政治体制が確立されている事、アメリカの同盟国である事、思想や価値観がある程度共有されている事、そこまでの大国ではない事」だそうです。これは生徒の意見ですからね。あまり信じ込まないように。イスラエルの核は公然の秘密扱いですが、一応以上の条件に当てはまるのでOKだそうです。因みにウチの教授、Waltz-Sagan論争に参加してたり、明日CIAに意見具申したりするとかで、実は結構大物のようです。

更に、核戦略からは離れてテロリズムの話に移りますが、またもや日本人とアメリカ人の感覚の違いを発見しました。「地下鉄サリン事件はテロリズム史に残る大事件だ!」って言われても、ピンときませんよねぇ?私たち。まぁ、別に「テロリズム史に残る大事件」って本に書いてあった訳でもないし、教授が言った訳でもないんですが、「大量破壊兵器をテロに使った」という意味で、かなり重要っぽいです。まぁ、オウム真理教は余罪も多く、日本人にとっては事件そのものではなく、オウム真理教関連全体を思い出すのはしょうがないような気もしますが。少なくとも「テロ」じゃなくって「事件」だよね、日本人にとって・・・違います?

で、テロリズムについての文献を読んでいたんですが、非常に気にくわない事が書いてあったので紹介。こりゃ酷い。きっと特攻した英霊達も草葉の陰で泣いているぞ・・・!The Use of Force: Military Power and International Politicsって本に載っているWalter Laqueurって人の「The Changing Face of Terror」って論文からです。因みにページはP456。

But the world has also experienced many secular terrorist bombers who had no paradise awaiting them, such as the 4,000 young Japanese who volunteered for kamikaze actions at the end of World WarⅡ….(後略)

まぁ、簡単に前後の話も含めて訳すならば「イスラムのテロリストは死んだら天国へ行けると信じて、自爆テロを決行するが、世の中にゃ信仰が無くっても(天国が待っていなくても)自爆するテロリストはいるんだよ。例えば、神風特攻隊みたいにね。(後、ナチスドイツのSSも例としてありましたが、私自身そこまで詳しくないので、省略しました。)」ということです。私は戦後生まれですから、神風特攻隊の気持ちなんて想像でしかありませんよ。その当時の彼らの気持ちを理解出来るなんておこがましい事も言わんよ。ただし、神風特攻隊をテロリスト扱いする事だけは許せん。全然違うじゃないか。そもそも、この論文でのテロリストの定義もいまいち微妙で

….a method-the substate application of violence or the threat of violence to sow panic and bring about political change.

という要は「パニックを引き起こしたり、政治的状況を変えるための暴力的手段」って事なんですけど、これはちょっと所謂「テロリスト」とは違う気がするんですよねぇ。だってこれなら戦争もテロ行為だし、戦争を遂行するアメリカ人兵士も漏れなくテロリストの仲間入りですよ。挙げ句に筆者はそう言う意味では使ってないんです。彼の言うテロリストは本文から察するにやっぱり所謂「テロリスト」なんです。だから、筆者が(自分で書いたように)全ての暴力はテロだ!という超平等主義ではない限り、矛盾してます。神風はテロにゃ入りませんよ。テロの定義は難しいですけど(まず、「誰が」テロリストなのか?軍人が戦争の外で同じ事をしてもテロなのか?そして「相手が誰」ならばテロ行為になるのか?民間人か?軍事目標か?最後に「目的は何か」?「戦争との違いは何か?」単に政治的な目的の為に暴力行為を行うのがテロであるならば、クラウゼヴィッツの定義にもある通り、戦争も政治の直線上にある以上、テロになる)、最近の使われ方からすると神風特攻隊は「1)軍人による、軍人に対する攻撃 2)軍令部により作戦化されている(明らかに国としての行動) 3)あくまで戦争行為の一環であり、その行動自体に政治的目的は無い」という点で違うと思うんだよなぁ。ついでに、確かに日本人にゃイスラム教徒やキリスト教徒が持っているような宗教観は無いけれども、靖国という存在がある訳だし、完全に「死んだ後の事なんてどうでもいい」という状態でもないと思うのですよねぇ。この辺は、本当に戦後育ちには判らんのですが。更に余談ですが、9.11の飛行機での体当たり。アレも同じ理由で「神風アタック」と呼ばれるのは嫌です。「パールハーバー」はまだ許せる。厳密には上の理由で違うと思うけど、どっちも本土攻撃でアメリカ人を(一応、建前上)ビックリさせた訳ですし。でも絶対に神風じゃないよ。

最後に、お口直し。いきなり内容が軽くなるので、無重力状態にはお気を付け下さい。軽いよ、ホントに。口調も変わります。さて、こんな風に「絶対違う」とか「テロの定義・・・?」とか図書館で悩みながら、文献読んでいたらさ、私の机から11時の方向に座っていたアジア系の男の携帯が鳴ってさ、その男、あろう事かその場で喋り出した訳。オイオイ、ここは図書館ですよ。周りはみんな勉強してますよ。しかも男の長電話。やめてくれ。せめて外へ出ろ。極めつけが、その男、何とも言えない微妙な声なんです。変声期を乗り越えたはイイが、ちょっと不完全変声でしたvみたいな感じで。最大限に良く言っても、若い頃の郷ひろみの鼻にかかったあの歌声です。「男はやっぱり声も重要だな・・・布施明の歌声や速水奨の声なんてハイレベルなもんは要求しない。せめて、あと三度(音程を)下に下げてくれ。」とか思っていたんですが、一向に終わる気配がしない。「紙に「やかましい」と書いて見せてやろうか」だとか「ペンを投げつけちゃろか」とかかなり暴力的な事も頭に浮かんだんだが、「ん、これもテロ?」とかちょっと思いとどまって、i-podを取り出してヘッドフォンを装着した私。「布施明の歌声は入っているのだよ、ワトソン君」とか思いつつ。と言ってもね、こっちもあんまり音量上げると耳が痛いし、音漏れも怖いから、そこまで大音量って訳でもなかったの。そしたら、やっぱり聞こえてきたのよ、奴の声が。布施明の美声の隙間から。いやもう、ホントに勘弁。布施明が台無し。そうこうするうちに、曲はようつべから落とした「炎の転校生OP」になったので、今度は脳内で「中条長官のビッグバンパンチは無理でも、国電パンチなら出来そうだな・・・下りも付けて・・・」とか想像してました。曲がB4Uになった時は「指パッチーン」とか想像。んで、曲がSTORMになる直前に、流石に周囲の悪意の籠った視線に気が付いたらしいその男は携帯を持って席を離れたと。良かったね、私、本当に「戦う為に飛び出せゲッター!」に合わせて、ゲッタービーム出せそうなくらい腹が立ってたんだから。彼が視界から消えた後、「これで彼がイケメンだった場合は許せるかどうか?」とちょっと考えてみたものの、「やっぱり、駄目だな」という結論が出ました。人の好感度というのは、その人の声によっても左右される事が判明した日でした。という訳で国電パンチ

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