卒論攻略!

お、お久しぶりです。ネタが無い訳じゃないんだけど書く気が湧かないと言う・・・とうとうブログ倦怠期に突入しちゃったのかもしれませんねぇ。ここ半年は個人ニュースサイトも見なくなったし、ネットのあり方というのがどうでも良くなってきたのは事実かな・・・でもサーバー代払っているからまだやめないZE!

さて、下の記事に載せたブックタワーのうち、右側だけは消え去りました。「1900〜1045のヨーロッパ史」という超コアな授業の課題のためで、私が選んだエッセーのテーマは「パリの中国人」。(因みに別のトピックとして「軍服の遍歴:装飾から実用性へ」というのも考えたのですが、資料探しに難航しそうだったのでやめたんだ。)フランスにおける第一次世界大戦中〜戦後の中国人労働者とその後増えた留学生に焦点を当てたのですが、取り敢えず「勉強するぞ!」「中国を変えるぞ!」という志のあった留学生の方が圧倒的にパリ&母国で活動的であり、またフランスにおける人種差別や、学生である反面、労働者でもあるという状況が彼らを共産党員にさせた、(ついでに活動的過ぎてフランスの警察に睨まれた)、という非常に判り易い結論が出ました。あくまでヨーロッパ史なので、中国本国についてはあまり書かなかったのですが、パリ経験者である周恩来や鄧小平のほうが海外経験の無い毛沢東に比べて穏健派だったという点は、レーニンやトロツキー対スターリンという点も含めて見逃せませんよね。今の現在、授業では第二次世界大戦の連合国側の反撃の辺りで、結構楽しいです。この前、古代ヒッタイトからイラク戦争までのメジャーな戦争における地図(両軍の動きが矢印で描かれている)を買ったので、どの軍団がどこへ動いたとか把握し易くて嬉しい。もっというとナチスって全ての面において興味深いので勉強していて楽しいです(政治的に賛同出来るかどうかは別問題)。

んで、ウィルソン大統領のリサーチですが、やっとシベリア出兵までたどり着きました。長かった・・・!私は日本の出兵理由について「共産党の国が気に食わないから」と高校で習った気がしますが、ウィルソンの資料を見る限り、「ドイツの影響力がロシアで増えるのを防ぐため」ってのが大きいようですね。日本が出兵したのも、フランスとイギリスが「日本は(第一次世界大戦に)参戦しているけど、全く犠牲を出していないので、ここらへんで頑張ってもらわんと、正直くやしいわ」といった感じで担いだからに近いし、日本首脳部もやる気になったりやる気がなくなったり、結構微妙。少なくとも「対共産党」という構図は見えてきません。因みにアメリカ(ウィルソン)の態度は相変わらず、「え〜、でも日本が出兵したら逆にロシア人の心証が悪いんじゃないの?ほら、黄色人種だしさ。」とか言って非常にどっち付かずな印象です。ウィルソン節は相変わらずだ・・・!アメリカの中でも「そう言っても、アメリカが出兵する事で、連合軍(協商側)としての行動が明確になるし、日本のシベリアへの影響力拡大も防げるし!」という意見があるにはあるけど、ウィルソンの考えは今のところ変わってない様子。なんてのか、こりゃ国際連盟も失敗する訳だよなぁ!と思わずにいられません。崇高な理想と現実がかみ合っていない良い例です。私も気をつけよう。

最後にアメリカ選挙。結局、共和党はマケインに決まり、民主党はオバマvsヒラリーの構図が明確になっちゃった上に、「オバマに投票するくらいならマケインに!」「ヒラリーよりはマケインのほうがマシだ!」という声が多い模様。実際、私の周りにいる民主党派の人もそんな事を言っております。ここで思い出されるのが、去年の5月に取ったアメリカの党システムについてのクラスなのですが、先生の説明によると共和党派の人間は秩序をより好むので、党全体の利益を重視する傾向があり、元々直ぐに候補者が決まり易いらしい。対する民主党は中々、一人に絞る事が出来ず結局損をしがちだ、との事でした。先生はやっぱり正しかったね!

そうそう、最後の最後にチベット問題。卒論の内容にも関係してくるのでニュースを追っていますが、「卒論の結論的には争乱が大きくなって、人民解放軍(陸軍)が出て来る方が有り難いんだよなぁ」と言ったら、クラスメートに「君は悪魔だ」と言われました。だって結論が「このように海軍の重要性は増すけれども、やはり広大な領土を収めるために陸軍の重要性は変わっておらず、台湾だけでなく、チベットやウイグル問題に対抗するためにも、(+対インド、イスラム系中央アジア、大穴でロシアも)、中国はやはりランドパワーであり続けるのだ」なんだもの。特に個人的に活動をした事はありませんが、授業で次のダライ・マラ(十五世)が既に中国当局によって保護(拉致とか、誘拐とか、監禁って表現の方が正しいと思われる)されていると知り、チベットの中国化を狙って鉄道を開通させた辺りから、私はチベットを応援しております。別に独立とかじゃなくってもなんとかならんのかね?意図した文化的侵略ってのが個人的に嫌いです。

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