「マスコミ志望学生＆業界関係者必読」なの？
何となく違和感感じたのでメモ。「マスコミ志望学生＆業界関係者必読」って帯に書いてあるし、HONZでもそんな感じのレビューがあったので、読んでみたんですが、安倍政権嫌いと会社（新聞社）の体質への嫌悪感がインタビューアーから滲み出ているなぁ…と感じました。前者については、もしかすると私がどちらかといえば保守派になるので、特にそう思っただけかもしれないですけれど。でも会社の体質への嫌悪感というか、並の記者への小馬鹿にしている感は
「普通ならば担当業界にどっぷりつかって、相手と仲良くなることに一生懸命になるんじゃないですか。」
「そういう連中に限って徒党を組みたがるでしょ。」
とか、節々に感じる。まぁ、「今のマスコミのあまり覇気のない本流」からちょっと外れた人たちへのインタビューなので、そのテの質問が増えるのも分からなくもないですが、「会社への恨み、ちょっとため過ぎじゃない？」とこちらが無駄に考えてしまうほどなのです。その辺の政治的な質問をうまい具合にかわしていたのが、東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋で、自分の話ばかりして、安倍政権だとか会社への批判について、つけ入る隙を与えなかったのが杉山春という印象です。
総括すると、学生が読んでモチベーションが上がるのか、少々疑問ではありますが、ギョーカイの一面を知るには面白い本でした。