カール・ポパーの「歴史主義の貧困」に歯が立ちませんっ!

 

私が新しい本を手に取る経路は主に3つだ。一つ目は本屋や図書館の棚経由。背表紙、帯、ポップ、そういったのに目が行って、目次を眺めて、パラパラ中身を確認して読むことを決める。その次が他の本やネット経由。本文だったり、脚注、参考文献等から、興味を覚えて借りたり、買ったりする。この場合、中身はあまり確認しない。そして最後の経路が筆者くくり。今だと池田晶子女史がマイブームだけれども、昔から銀色夏生とか松本零士とか京極夏彦とか横溝正史とか、同じ筆者の本を集中的に読む。因みに「知人のおすすめ」で読むことはまずない。知人が「その道の専門家」でない限り、例えば会社の同僚のおすすめ小説とかは、まず適当に濁して借りません。だってつまらなかったら色々大変だもの。さて、今読んでいる「歴史主義の貧困」は、他の本の中で名前がでていたことに間違いないのだが、どの本だったか、「読んだ本一覧」を眺めてもどうしても思い出せない。今年読んだ本に間違いないんだけど・・・どれだったかは謎のまま。

まぁ、とにかく、ご丁寧に図書館で予約して読み始めた。第1章は比較的読みやすかった。フンフン言いながら読めた。が、第2章から突然わからなくなってしまった。完全に迷子。今はバートランド・ラッセルの「哲学入門」、ハンナ・アーレントの「人間の条件」以来の無心モード(ちんぷんかんぷんのまま、ひたすら読み進める)で読んでいる。んで、さすがに「これはいかん」とWikipediaというアンチョコで調べてみたんですが・・・

歴史主義(れきししゅぎ、: Historismus: historism)は、最も一般的な用語としては、人間生活のあらゆる現象を、物理的な時間空間概念とは別にある歴史的な流れのうちにおいて、その生成と発展とを捉えなければならないとする主張を指す語である。

と、下の方まで眺めるも「カール・ポパー歴史主義」については、説明なし。なんとか注釈にて

カール・ポパーは、 ヘーゲル、マルクスのような歴史法則主義を本項における歴史主義(historism)と区別して「歴史主義」(historicism)と呼び、『歴史主義の貧困』”The Poverty of Historicism”(1957年)のなかで論理的に成り立たないことを論証し、徹底的批判を試みた。

というのを見つけた。もちろんこれを読んでもサッパリなわけですよ・・・しょうがないので、英語版で本そのものについての記事を確認。あら、これが正しいのだとすると、私は理解できていたことになる。なのに本だとわからない・・・

調子に乗って、他にもちょっと調べてみたが、The Stanford Encyclopedia of Philosophy、この辺が以下の通り、わかりやすく説明しているかも。

Historicism, which is closely associated with holism, is the belief that history develops inexorably and necessarily according to certain principles or rules towards a determinate end (as for example in the dialectic of Hegel, which was adopted and implemented by Marx).

まぁ、こんな感じでとりあえず最後まで読み進めてみようと思います。多分、趣旨は掴めてる。でも、細かい反証とか説明の部分が、結構回りくどくって迷子になってしまったのかもしれません。章立てが単純な分、「この章はこういうことを言っているに違いない」という私の期待というか予想に反した内容になっていて、途方に暮れている・・・そういう感じです。

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