憎っくき蚊との仁義なき戦い

非常に痒い話。書いてて痒くなってきたので、読んでても痒いと思います。

1ヶ月ほど前に「会社で6カ所もかまれた!」と大騒ぎし、その1年ほど前にも「スカートだったから足を集中的にやられた!生きのいいやつら [1]鍛えているはずの自衛官が多いんだから、そっちを狙え!!コンチクショー!!」と盛大に罵っていた私だが、昨日、今日とまたかまれてしまった。確かに私はO型で汗かきかもしれないが、お酒はそんなに飲まないし、大体そんなに体温は高くない。(少なくとも男性の方が高かろう。)もう三十路だし、血液サラサラというわけでもなさそうなのに、一体なぜ蚊は私を狙うのか?歳だから一回かまれると後が残るのよ・・・切実にもっと若くてピチピチしたのを狙って欲しいと思うこの頃。

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さて、そんな時に見つけたのが上の記事。ビル・ゲイツは前からマラリア撲滅に大変熱心だったが、これから3年〜5年くらいで遺伝子操作で蚊を不妊にさせたり、マラリア原虫に耐性を持つようにすることを視野に入れているとか。マラリア原虫に耐性を持たせることについて、残念ながらわたくしめの脳みそではどういう理屈なのか、いまいち想像できないのですが、不妊にさせるというのは想像しやすい。・・・が、いくらマラリア撲滅のためといえど、それはやって良いことなのだろうか?

私自身、「私の血を吸う蚊は全て悪い蚊である!」と情け容赦無くやっつけているとはいえ、「蚊全体」となれば話は違う。蚊を絶滅(まぁ、最初はマラリアが発生する地域に限ってだろうが、どこかでその他の地域にも不妊の蚊は入り込んでくるだろう。)して、生態系への影響はないのだろうか?とあるお魚さんにとってボウフラは主食かもしれない。蚊を捕食している虫なり動物なりがいるかもしれない。それなのに人間のために遺伝子を組み替えて良いのだろうか?「蚊がいなくなれば清々するわ!」と特にかまれた後には思うだろう。というか、よく思う。でも、この地球上に住む他の生き物からしてみると、人間こそいなくなれば清々するわ!と思っていても不思議ではないか。一体全体、人間だけが他の生き物の遺伝子情報を組み替え、意図的に絶滅させようとしている、このことは良いことなのだろうか?

あと、個人的に「病気をなくす」という方向性と同時に、「人口増加に耐える」という方向性も考えないと、結局ロクなことにならないと思う。別に死んだほうが幸せとは言わないが(というか、そんなの誰にもわからないが)、生きていくからには基本的な食事、基本的な教育、基本的な生活水準が必要である。もちろん、これは西洋の基準だけで考えられないことではあるけれども、「マラリアにならなかったからオールオッケー」とはいかないのが人生なのだ。こうやって考えていくと、そもそも援助という名で先進国の考える基本的人権を押し付けることが〜とか、小難しい話に突入してしまうので、今日はこの辺で切り上げます。いずれにしても、蚊に血を吸われるのは迷惑千万だが、だからと言って遺伝子操作でどうこうしようというのもどうなんだろう?というお話でした。

 

References

References
1 鍛えているはずの自衛官

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