小数点以下で物事を見る人たち

2人続けて出会ったので、まとめることにした。

春は新人の季節・・・というがこの新学期ではなく、暦の春の始まりから配属されてきたニューフェイスが揃いも揃って、枝葉末節にこだわるタイプで、何事も基本大雑把な私はだいぶ参っている。例えば、1から100まで、物事があるとする。そのうちの重要な点は1、50、100の3つの考え方に絞られると判断でき、後は状況ごとの応用で、例えば67だったら50と1×17を組み合わせれば対応できるな・・・というのが、まず普通の人の判断だと思う。(もちろん、1、10、20・・・と大事なポイントが多い場合もあるし、1の次が100の場合もある。)

それに対して、細かい星人は虫眼鏡を持ち出し、「1,1.001,1.002,・・・」と小数点をつけて、律儀に100まで進もうとする。「そんなに虫眼鏡ばかり覗いて下ばかり見てはぶつかるだろうに(実際すぐぶつかる)、それにそんなに確認ポイントを増やしては覚えられないだろうに(実際覚えられない)」と思うんだが、これは言えば直るものなんだろうか?握りしめた虫眼鏡、叩き壊してやりたい。確認すべきが100を超えて、101になった瞬間のパニックっぷりは、観察対象にしかなりませんや。

私も大概性格が悪いので、こういう人って自分の頭(記憶力)によっぽど自信があるからというより、頭が悪いからこそ、自分の(頭の)能力を無限だと勘違いしているんだろうな・・・と思ってしまう。悪いけど、大事なポイントを見抜けない奴が、並みの人の10倍以上の事柄を覚えておけるとは思えない。もちろん、自分で調べることもできない。おそらく自分が調べるべきことがわからないのだろう。そしてこういう輩に限って「私は頭が悪いので、きちんと覚えないといけないんです」という。ね、私の嫌いなタイプでしかないでしょ。

「いや、あなたの記憶力や理解力なんてそんなご立派なもんじゃないんだから、細かいことなんか全部覚えられるわけ、ないじゃないですか。」と言ってやりたいと常々思っているんだが、いかに性格が悪くても、一応私も人並みの倫理観は持っている。ので、まだ面と向かっては言っていない。夏が終わる前には言っちゃいそうだけど。 [1]3年くらい前、別の人にははっきり言ったことがある。

10年前の留学時代から繰り返しているが、私はとにかく馬鹿が嫌いだ。本物の馬鹿も嫌いだが、馬鹿の謙遜も大嫌い。「本を読まないから馬鹿なんです」もしくは「馬鹿だから本を読めないんです」。それから「馬鹿なんで教えて下さい」、それに「ちゃんとやらないと覚えられないんです」。こういう言葉を吐くやつとは正直関わり合いたくないが、仕事なのでちゃんと相手をしている私はえらい。本当に頭のいい人の謙遜には感動しかしないのに、馬鹿にはこの態度。人間とはしょうもないものですね。

References

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1 3年くらい前、別の人にははっきり言ったことがある。

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