健康帝国臣民になってしまった

昨日チラッと書いたApple Watchを手に入れた結果、案の定「動かねば」という気分になり、朝から3キロちょい走りに出てしまったのだから、これはもう完璧に健康帝国の臣民である。座りっぱなしでボケーっとネットサーフィンをしていたら腕時計に「立て」と命令されたので、「あ、はい」と大人しく従ってしまう情けなさ。嫌なら投げ出せばいいのだが、「いうて健康なのはええことですし…」と考えてしまうのだから、困ったもんですね。これはどう考えても明日も走りに行くし、なんならその後もう着脱の楽なバンドにしたいとヨドバシカメラまで出かけるパターンである。全ての根源は私が単純なだけなのかもしれない。

でも、この健康促進アプリに「もう少し筋肉をつけたまえ」「もう少し長く走れるようになりたまえ」「格闘技や匍匐前進は全身運動に良いぞ」とか、自然な感じで徐々に踏み込んだことを言われると素直に従ってしまいそうだし、気がついたら国家にとって大変(使い勝手の)良い感じの人間を作れやしないか?間違いなく100年くらい前のドイツのあの人たちのお気に召しそうだし、なぜアメリカ政府は貧困・肥満層に配らないのだろうか?とか頭をよぎってしまう。健康であることは確かに立派ではあるが、不健康でいる権利が徐々に減ってはいないだろうか?

…と、偉そうに人間様のふりして御高説を垂れたところで、私はもう立派な健康帝国臣民である。たかだか5センチ程度の機械に「起立!」と言われて、飛び上がるロボットなのだ。「これで、リモート中の歩数もカウントできるし [1]家にいると携帯を持ち歩かないので、冗談抜きで1日0歩とかになりません?、睡眠時間も確認できるし、心拍数も血中酸素レベルも心電図もわかる!」とか喜んでるアホなのだ。心拍数はともかく、そしてコロナ禍では必要かもしれない血中酸素レベルもいいとして、心電図とか年齢的にも体調的にもそんな心配いらないだろうに、気にしてどうするのだ、私よ。「洞調律」なんて単語初めて聞いたわ。

まぁ、とりあえず、大黒摩季の歌じゃ無いが「サラ・コナーみたいにアメ車かっ飛ばして」生きていきたいので、体鍛えます。あんな風にサングラスとタンクトップとライフルの似合う女になるんだい!

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1 家にいると携帯を持ち歩かないので、冗談抜きで1日0歩とかになりません?

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