最近のニュース

まず、上のお知らせ欄にもありますが、リンクを整理しました。ブログに対するリンクは減って、政府系や国際関係系が多いです。というか、卒論で使ったサイトを主に追加したので、海軍系が多い。ついでに言えば、「わたしにとっての便利リンク集」という側面も密かに継続中ですので、「文献リンク集」へのリンクも増やしてあります。アメリカ政府機関による国際関係・軍事系レポートをまとめているFASなんかお勧めですよ。火曜日には日本へ送る本の整理ついでに、ブックストアの方も整理しようと思っています。洋書がドバッと増える予定。

さて、最近のニュースと言えばミャンマーのサイクロン及び復興活動に対する軍政府の反応やロシアの政権交代辺りが要注目なんですが、(後、日本のパンダか?パンダ、可愛いんですけどねぇ・・・)アメリカよりちょっとばかり古いニュースについて書いてみようと思います。

1)「オバマvsクリントン」vsマケイン
この記事を書いている時点ではなんとな〜くオバマ勝利のビジョンが見え始めておりますが、今回の指名争いで面白かったのは、なんと言っても人種問題が全面に押し出された事でしょう。白人同士であれば、お互いそれとなく避ける事が出来ましたが、今回は直球勝負(候補者が黒人だから)なので、候補者の選挙戦略は兎も角、国民の考え方にも大きな影響があったのではないでしょうか。

んで、クリントンは相変わらずクリントン節を全開しているだけなのでいいとして、オバマの話。彼は心の師匠としてとある黒人牧師の名を挙げていたんですけど、この人が爆弾発言メーカーだったんですね・・・アメリカ政府、白人を糾弾しまくりでして、そりゃそれで構わないのですが、問題はオバマが立候補している職はアメリカ政府のトップであり、しかもヒスパニックや黒人、アジア系に徐々に押されつつあるとはいえ、やっぱりアメリカの政府、経済、その他諸々を支配しているのは白人という点。オバマとしては「黒人の支持を取り付けつつ、白人の支持を失わないようにする」という選挙方針であったはずなので、この心の師匠の爆弾発言はかなり選挙戦に不利に働きました。具体的な発言内容についてはオバマ候補の師、ライト牧師の「問題発言」特集でどうぞ。まぁ、一連の爆弾発言については大分下火になってきましたが、このままいけば大統領選本選でも人種問題が焦点の1つになりそう。保守系の白人はみんなマケインにいれるんだろうけど。

で、このニュースから私が学んだ点と言えば、「人前で心の師匠を紹介するときは、爆弾発言をしないような人にするか、もしくは余計な事を言わないように念を押しておいた方が良い」という事。といっても私の心の師匠は清少納言と福沢諭吉なので今更、爆弾発言も何も無いのですが・・・ま、人前で心の師匠を紹介する機会がそもそも無いんですけどね、私の場合。脱亜論?あの時代ですから・・・

2)テキサス、末日聖徒イエス・キリスト教会原理派に関するニュース
これは上の爆弾発言と同じ頃、同じくらい注目されたニュースで、今のところ落ち着いてきましたが、またその内再燃しそうな感じのニュースです。具体的に何があったかと言えば、この団体は広大な土地の中だけで外部との接触を出来るだけ断って(特に女性&子供)生活しているのですが、ある日、当局に16歳のサラとなのる少女が「主人の暴力に耐えられない」といった通報をいれたのが発端。その後、当局が突入(本当にそんな感じだったらしいです。教団側が武器を持っているという情報もあったとか。)してみてびっくり、単なる多重婚(一夫多妻制)だけではなく、「16歳未満の少女が父親ほど年齢も離れた男性と結婚していた」、「性的虐待(と教団側は考えてませんが)も日常茶飯事」etc.という事実が発覚。慌てて400人以上の子供を保護したのは良いものの、なにせ教団側に取ってみれば「子供をいきなり攫われた」事になるのだから、「(実際に虐待を受けた疑惑のある)数人の少女以外を返せ!」と信者は大反発しており、当局は当局でDNA検査を導入しないといけないほど、誰が誰の子供で誰と誰が兄弟なのかサッパリ判らん状況に弱り切っているようです。(Anderson Cooper 360でのインタビューによれば「子供が親だと考えている親、子供の遺伝上の親、子供が兄弟だと考えている兄弟、遺伝上の兄弟」を調査中だそうです。一夫多妻制だし、かなり入り組んでいる模様。)

更に、最初の通報自体がガセという情報もあり、コロラド州の黒人女性が重要参考人になったり、兎も角謎が多いのがこの教団のニュース。下世話ながら、人間の興味と言うのは「教団での性的な生活はいかなるものか?」に向くようでして、ニュースでも「実際教団で何が行われていたか?」と元教団信者や論説者を招いての議論が盛んでした。私が知っている限り、

・教団側は報道陣に生活の場へカメラが入る事を許しても(これは、「子供がいなくなり静かになった。寂しい。」という訴えをするためだと思われます。)、礼拝場の撮影は厳禁されている。これは、礼拝場に特別な儀式用のベッドがあるためではないか?(「つまり、ある年齢になった少女をみんなの前で・・・ということだろう。」と論説者は言ってました。ニュースアンカー(女性)はこれを聞いて、ドン引きしてました。正しい反応だと思います。)

・「外部の人間は堕落している」「外部の人間はセックス三昧だ」と子供は教えられる。

・(人種差別について)子供は『人間は元々みんな白人なんだけど、神様は罪を犯した人を判り易いように黒くした。つまり、黒人はみんな罪人。接触(会話も含める)しただけで、あなたも黒くなる。』と教えられる。実際、(元信者が)初めて教団の敷地内から出て生活し始めた時、スーパーのレジの前の人が黒人と言うだけで気絶しそうだった。

などなど、かなりブッ飛んだ教義を持っている様です。最大21人の奥さん、36人の子供を一人の男でこさえていたりね・・・同時期にオーストリアで父親が実の娘を地下室に監禁して、7人(だっけ?)もの子供を作ったというニュースがありましたが、それよりも凄い事になっています。保護された半分以上の10代の少女が妊娠の経験有りという情報もありますし、何やってんだよと突っ込み満載なニュース。「子供を虐待から守る」vs「子供が両親(特に母親)と共に過ごす権利」という、人権的な問題もありますし、まだまだ長引きそう。因みに教団のトップは去年婦女暴行罪で逮捕されてたと記憶してます。ホント、なにやってんだよ。女性に科せられたファッションのセンスも一見の価値有り。アメリカってパリス・ヒルトンみたいなのも沢山おりますが、一歩田舎に入るとこの手の古風と言うには古過ぎる生活を守っている人も多く、結構不思議なところですよ。ウチの大学にも「宗教の関係でズボン不可」という子もいるし。今後もこの教団はその教義、生活習慣を外部にさらけ出す可能性は低く、唯一、そのような情報が外へ流れるときは「子供を返してほしい母親が協力する場合」だろうとのことです。

参考:cube NY
後半にこのニュースについて書いてあります。写真もあり。カメラが生活棟へ入った時も確かにこんなドレスしかみんな着てませんでした。ドレスも料理も手作りしてるんだって。因みに、映像に信者の男性が映ることはなかったです。

3)その他:日記もどき
4中旬〜5月上旬の1ヶ月集中クラス、今年は卒業単位の関係で経済のクラスを取っています。「教育の開発援助」と言う内容。あくまでメインは教育なのですが、援助する事を決めるポイントなんかを考えると、やっぱり(援助支援国の)利益が大事なんだろうな〜とか、考えてしまいます。国際関係を見る際に、全く夢のない見方をするのはいつものことなんですけどね・・・問題は、生徒が4人しかいないという点。何度か生徒2人だけ出席という地獄をみました。

核戦略については相変わらず、本を読み進めています。今のところ、去年受けたサマースクールの講座「大量破壊兵器」の内容と一緒かな。冷戦後、核兵器に対する注目度が減ってしまったように感じますが、大国間の核戦略というのはやっぱり存在し続けている別だし、戦略上重要だと思います。ま、テロリスト相手に核は意味ないんだけどね。

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