陸軍中野学校はおじさん好みなのか?

突然のマイブームの波に乗って、陸軍中野学校絡みの本をまとめて読んでいるが、ふと気がついた。少なくとも私が読んだ本を書いた人、みんなおじさん(正確にいうと「おじいさんに近いおじさん」)じゃないか?

秘録 陸軍中野学校」の畠山清行 →1905年生まれ。中野学校について本を書いてるのは60年代後半、つまり還暦を超えたおじさん

諜報員たちの戦後 陸軍中野学校の真実」の斎藤充功→1941年生まれでこの本が出たのが、2005年。やっぱり還暦超えてそうなおじさん

陸軍中野学校 「秘密工作員」養成機関の実像」の山本武利→1940年生まれで、本が出たのが2017年なので、還暦は確実に超えているおじさん

「まさか・・・そんな文体ではなかったぞ・・・」と思い、念のため調べてみたが、ジョーカーゲームシリーズ(小説)の柳広司は当時40代だった。やれやれ、一安心。しかし中野学校のどこに、おじさんたちを惹きつける魅力があるのだろうか?因みにどの人も皆中年になってから、調べ始めている様子。なので、あくまで「おじさんたち」なのである。若い頃からコツコツと調べた集大成が本になった、とかではないのだ。本の内容も「調略は誠なり」「アジアの独立のために現地人と協力した中野卒業生」というものから、「中野卒業生は現地人と日本人を区別していた」と、賞賛から非難っぽいものまで入り混じっている。それでもおじさんたちの心を離さない中野学校の魅力はなんなのだろう?一期生のスマートな様子とか?(実際、載っている写真を見る限り、超イケメンである。)それとも調略そのものか?

何れにしても、ハマってくれたおじさんたちがいるので、今こうして私も好奇心を満たせる訳で、あと1冊手元に残すばかりですが、最後まで楽しく読もうと思います。因みに、一時のマイブームとはいえ、中野学校について本を読んでいるお前も中年(おじさんではなく、おばさんですが)の仲間ではないか?と思われるかもしれませんが、実はこの中野学校マイブームは我が人生で二度目の波だったりするんですね。一度目は20歳の頃なんで、まだまだセーフということでよろしくお願いします。還暦まであと30年近くあるんだし。


追記

なぜ、こんなしょーもないことに気がついたかというと、どれとは言いませんが、「〜だった」「〜いた」「〜した」と「た」終わりの文が続いていて、「小学生の作文かっ!」と思わずツッコミ入れた本がありまして、書いた人の経歴を見て「あら、結構いい歳したおじさん・・・」と思ったのが最初。で、「そう言えば、一つ前の本に、卒業生と写っていた筆者もおじいさんだった」と思い出し・・・と、あとは芋づるでした。

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