私に最も影響を及ぼした本

小説よりもノンフィクションを読むことの方が圧倒的に多いのだが、10年以上何度も読み返しているシリーズもの小説がある。「銀河英雄伝説」と「十二国記」だ。「銀河英雄伝説」からは政治について、「十二国記」からは人としてのあり方を学んだと思っている。

今日たまたま立ち寄った本屋で、「『銀河英雄伝説』にまなぶ政治学」という本を見つけた。もちろん、買っちゃったわけだが、目次をみても「民主主義」「リーダーシップ」「地政学」「テロリズム」「正戦論」とまぁ、現実の政治世界(どちらかと言えば国際政治)での重要なポイントが銀英伝には散りばめられていたんだなぁ・・・と改めて感心してしまった。

因みに私のお気に入りは、銀英伝を初めて知ってから「ロイエンタール→オーベルシュタイン→ファーレンハイト」と1年位で入れ替わり、その後はずっと20年近くファーレンハイト一筋だ。単に顔の線と顎が細いのが好みなだけなんだが。なお、結婚するならアッテンボローが一番面白そうだと思う。

「それがどうした」というのが最強の言葉であるというのに感銘を受けたり、OVAシリーズを全部見てクラシック音楽を聴き始めたり、最終的には物理学から国際政治学専攻に文転したり、本当に銀英伝にはお世話になった。今の私の中から銀英伝由来の要素を抜くと、さぞかしツマラン女の殻が残っていることだろう。

いささか懐古主義的なので、新しいアニメは見ていないし、藤崎竜の漫画版は途中で追うのをやめたが(因みにアニメ派だったので道原かつみ版も読んでない。ファーレンハイトが七三分けだったのが、許せなかった。)、若い人たちが新しいアニメや漫画をきっかけにして、20年前の私みたいに色々と世界を広げてくれればいいなと思う。

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