徒然日記

暫く腰痛に悩まされていまして、「これは整体に行ってグキッとやってもらうか?」とまで思い詰めたんですが [1]骨折経験が異様に多い人生だったので、整体ってなんか怖いんです。、色々と日々の生活を観察した結果、湯船につかるか否かが問題である事にたどり着きました。早目に帰れて、湯船につかった翌日は腰痛無し。シャワーで済ませた日は洗顔するときに「ウッ」となる。ので、最近はどんなに遅くても湯船に浸かるようにしています。 [2]そういやアメリカ留学時代も酷い腰痛になった事があるんですが、結局アレもシャワー生活だったのが、問題だったのかな。お陰でお風呂本の進みもスピードアップ。風呂本は「頭までのぼせない」をキーに選書するので結構選ぶのに時間がかかるんですよね。今は松浦弥太郎の「暮しの手帖日記」ですが、この本ももうそろそろ終わるので、ワシーリー・グロスマンの「人生と運命」でも読もうかな、と考え中。ここ最近の風呂本からすれば多少堅苦しいイメージですが、独ソ戦関連本を読むのがホントに好きなんで。白水社の出している本を全て買い占めたいくらい。それくらい好き。でも不思議な事にあんまり歴史というか、個々の戦闘については詳しくないんですよね。まぁ、覚えようと思って読んでないから、当たり前といえば当たり前なんですが。

覚える、と言えば私は、知識の定着には絶対手を動かさないと駄目なタイプです。小学生5年生だったか6年生だったか、理科室にあった雑誌NEWTONに特集されていた、木星の衛星イオの火山によるイオトーラスについて未だ記憶に残っているのは、どう考えても記事の内容を全文そのままノートに書き写したお陰だと思うし、逆に最近の読書が記憶の片隅にはあるもののいまいち覚えていないのは本を読んだだけだからだと思われます。そう言う意味ではパソコンで打ち込むのはその中間ぐらい。やっぱりペンを持って書き写した内容の方が記憶の保ちは良さそうです。薄めの古典なんかを丸一冊書き写すと勉強になりそう。手頃な本があればやってみます!

話は移って、というか戻って最近読んでいる本の話。通勤中は「ダーク・スター・サファリ」を読んでいるんですが、これがまた面白い。印象は「深夜特急」に近くって、「こんな旅は私には無理だ」と思いつつ「こんな旅をしてみたい」と思わせる無計画なアフリカ旅の記述です。やっとタンザニアを抜けたところで、目指すケープタウンは遠いのですが、何度も(多分筆者が意識して)話になるのがアフリカの開発・援助について。平和構築業界の知人がチラホラいるので、あんまり悪くは言いたくないですが、でも、ポール・セローと同じく「今の方法で援助しても無駄なのでは?」が私の意見。ヨーロッパ諸国による植民地化やそれによって地域情勢が不安定化し、それが最終的にそこに住む人にとって重荷になっている事は間違いないんですが、どんなに罪滅ぼしのように援助をしても、アフリカ人にとっての「良い生活」というのはイコール西洋の暮らしではあるまい。その灼熱の土地で何世代も何世代も生きてきた人間にとっては、水を手に入れるのが大変でも、自給自足の生活で家にテレビがなくても、 [3] … Continue reading「それが普通」ならば、それでいいんではないでしょうか。実際日本人だって、通勤電車の混みっぷりについて「ちょっとイヤだし大変だけど、まぁ普通に起こる事」だと思っているから毎朝電車に押し込まれているけれど、世界から見れば「あんなにギュウギュウ詰めに電車に乗せられて仕事にいくなんて、なんて可哀想な日本人」って思われているかも知れないし。結局価値観というのは他人には判らないモノなのだから、周りがとやかく言うものではないと思います。アフリカに対する援助と言うのも、そもそも必要なのか?というゼロベースから考えるべきで、もう何年も援助しているのに上手くいかない理由を全て書き出し、援助を止めた場合の影響も全て書き出し、その上で一番未来に繋がる方法をアフリカ人と一緒に考えるべきですね。でなければ、結局西洋(というか北側)の価値観に基づき援助を行い、アフリカ人はアフリカの価値観に基づき、それを受け取るのだから双方の認識と援助に対する態度が違うのは当たり前で、そんな状態で援助が効果を発する訳はないと思います。逆に援助によるアフリカのヨーロッパ化は遠回しな植民地化であるような気がしなくもない。とまぁ、シニカルな視点で書いてある本なので、国連とかボランティアとかに夢と希望と妄想を抱いている人は読まない方が良い本ですな。

他にも色々書きたい事はあるのですが、このまま風呂上がりでじっとしていると確実に風邪を引くのでもう寝ます。おやすみなさい。

 

  

References

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1 骨折経験が異様に多い人生だったので、整体ってなんか怖いんです。
2 そういやアメリカ留学時代も酷い腰痛になった事があるんですが、結局アレもシャワー生活だったのが、問題だったのかな。
3 実は我が家にもテレビがない。しかし全く不便していないし、静かで良い。妹にはテレビ無しという生活が信じられないようだが、本当に快適です。姉妹でさえこうなんだから、人種も国も違ったらいわんや、ですね。

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