なんでかドイツ語を3ヶ月近く真面目に勉強している話

何がきっかけなのかイマイチ覚えていない、というより、「そうだ京都行こう」と同じノリで「そうだドイツ語勉強しよう」と思い立ったのが今年の1月10日。以降、地道に毎日ドイツ語を勉強している。リモート勤務の調子も掴んで冬の夜に暇だったのと [1]なんせ我が家にはテレビもないし。、新年の目標が何もなく、そこを人に突っ込まれた時に何か言えることがあるとよい気がするという、しょうもない理由からだ。もうちょっと高尚?な理由を言えば、私は英語はそこそこ満足できるレベルだと思っているのだが、それもこれも留学という技を使ったからで、真面目に単語を覚えて、文法を理解して・・・というステップを踏んでいない。つまり、赤ん坊が母国語をしゃべれるのと同じように経験で身につけてしまっているので、「自分に外国語習得能力があるのかどうか」が我ながら怪しいのだ。大体、留学前の英語の成績は学年200人中ワースト一桁常連だった。そこで、いざドイツ語!というわけ。なお、ロシア語でもラテン語でもなくドイツ語であるのは、単に「英語とドイツ語は似ている」「英語がわかればドイツ語の理解が早い」という風説を信じたが故です。

さて、まだ3ヶ月なので、全然まだまだものになってはいないのだが、普段の勉強方法を自己肯定感を得るためだけに書き出してみようと思う。ロンブ・カトー並びに千野栄一先生の本を読んで大体の方針を決めたのだが、お二方ともいうことはほぼ同じ。まずは単語に文法である。その後は辞書をいちいち引かずに、とにかく原著に当たってみよとのこと。コツはさっくりとにかく読み進めること。最初から辞書を引くと、調べる単語数が増えすぎ(しかも、重要じゃない単語まで引きがち)となり進みが悪くなって、モチベーション的にもよろしくないのがその理由。そしてスピーキングは恥かくことを恐れずしゃべってみるしかないが、このご時世ドイツ旅行に行くわけにも行かないので、こちらはちょっと諦め気味。単に書いてある文章を読むだけならともかく、コミュニケーションは瞬発力なので、こればっかりはね…妄想で会話できるほど、まだ単語力ないし。ヒアリングは今のところ教材のCDメインだが、4月からのNHKラジオも活用しようと思う。

  

 

単語は独検用の単語帳を買って、インデックスカードに書き写しつつ、「覚えていない」「覚えている(1回正解)」「覚えている(2回連続正解)」「覚えている(3回連続正解)」の箱を行きつ戻りつしている。一旦独検4級レベルまでは書き写し終わったので、今度は3回連続正解を日本語からドイツ語に書けるかどうかをやってみる予定。今のカード数が大体900〜1000なので、まずはこの分をきっちり抑えてから、次の1000語に手をつけたいと思う。問題はインデックスカードの置く場所である。1000語で大体幅30センチ弱になるのだ…まぁ「こんなに!」というインパクトはあるので、モチベーションアップにはいいのかもしれない。

文法については、最初に東京外語大の文法モジュールを一通りやってみた。例文の音声(ただし結構読み上げスピードが早いし、音質も良くない)が聞けたり、練習問題がついているのがよかったが、これだけだと不安というか、やっぱりPCだと勉強しにくい部分もあったので、改めて関口存男の「初等ドイツ語講座(全3冊)」を購入して、いま地道に進めている。なぜ関口存男なのかと言えば、ぶっちゃけAmazonでは文法書の良し悪しがわからず、八重洲ブックセンターに足を伸ばしたところ、オンデマンド出版の著作集がずらっと並んでいたから…というだけ。ほうほう、そんなに有名な先生なのか。帯も國分功一郎…ということで手に取ったのだ。Amazonのレビューをみると、語り口で好き嫌いがわかれるらしいが、幸い私は「好き」なほうだった。1講ごとについているLektion、これをドイツ語文章→日本語訳だけではなく、日本語からドイツ語に直してみるべしとあったので早速やっていたのだが、Lektion4で難易度についていけず [2]自己弁護。独日はまぁいけるんです。日独が無理。、悲しくなってきたので改めてLektion1に戻って「できる、できるぞ!」って自分を鼓舞したのが今週でした。ちょっと飛ばしすぎたのかもしれない。

 

その他は「ニューエクスプレス ドイツ語」をやっている。これは、どんなに疲れていても、出社デーでも必ず毎日1課。これは確か佐藤優だと思うのだが、語学勉強にこのシリーズをお勧めしているのを読んで、ドイツ語・ラテン語・ロシア語をまとめて買っていたのが家にあるからである。会話+文法という構成だけど、会話の聞き取りを主眼に文法はさらっと読むだけにしている。練習問題はやってないし。とにかく繰り返すぞ!の心意気なので、無事に4周目突入。なかなか面白いもので、流石に4周もすると、最初の方は細かな単語も聞き取ることができるようになって来る。夏に独検を受けるつもりなので、少なくともそこまでは毎日繰り返す予定。7周くらいはできるんじゃなかろうか。

そして、原著にあたれ!という教えを守るために(そしてドイツ語に慣れるために)、買った本がMichael Endeの「Momo」、Ulrich Herbertの「Das Dritte Reich」、Alois Prinzの「Beruf Philosophin oder die Liebe zur Welt」、あとペンギン社の独英対訳短編小説も。とりあえずは意味も単語もわからず読むというより眺めているような状態でMomoを進めている。ただ、恐ろしいことに、実は過去日本語訳でも読んだことがないMomoより、バリバリ得意分野の「Das Dritte Reich(第三帝国)」の方が知ってる単語が多いし背景をわかっているから、読みやすそうという実感がある。まぁ、Momoを一通り眺めたら、真面目に読んでみよう。薄いし!←とても大事。

大体こんな感じで1日1時間〜2時間をドイツ語に使っている。私の場合、ドイツ語を習得する理由自体が弱いので、モチベーションの維持が最重要課題かな、やっぱり。自分で自分のご機嫌をとりつつ、ちょっとでも前に進めていきたい。


追記:3ヶ月じゃなくて2ヶ月じゃない…!タイトル詐欺になってました。すみません。Twitterに連携しちゃったし、もうこのままで。

References

References
1 なんせ我が家にはテレビもないし。
2 自己弁護。独日はまぁいけるんです。日独が無理。

Leave a Reply