Archive for the ‘仕事部屋’ Category.

仕事の上では情報は出来る限り仕入れましょう

情報つながりで連投。

「量子の揺らぎからこの宇宙の果てまで、この世界の情報」を全て収集しようとするのは、人を超えた存在を目指さないといけないので、目指したい人はご自身でなんとか方法を編み出さないといけないのですが [1]編み出せた人は教えていただけませんか?私も人を超えてみたいです。、仕事の狭い世界だけなら情報は出来る限り仕入れた方がよいよね、って話です。

大体ね、「インフォメーション」でもメールアドレスは一度に同じものを大量に送信できるという仕様上、情報過多を引き起こすといった説明がされていますが、仕事上のメールなんてそんな大したこと無いじゃん。私の場合、夜家に帰って朝出社すると大体1500件くらいメールが入っていますが、ちゃんとフィルタリングしてりゃ大体15分くらいでなんとかなりますからね?それくらい捌けないのは、フィルタのロジックがおかしいのか、そもそも設定していないのか、自分の中で優先順位付けが出来ていないのか、そういった理由があると思う。メール社会に生きているのだから、そこはそうと諦めて情報の取捨選択の技術を磨かないと。

そして、情報の収集についても、仕事上の話ならばそんなに大したこと無いのだから出来る限り手に入れて、自分でそれをサーキュレートしないと。諜報についての本を読むとよく出てくる話ですが、例えば敵国の新聞からでも重大な情報を見つけることが出来るし、informationをintelligenceにする活動は自分でしないと駄目だと思うの。ひとつひとつの情報を持つだけではなく、いかにそれを組み合わせて関連つけるか?が仕事上求められる能力だと思います。

※本記事は特定の人をdisっているにあらず。ただし、読んでいて自覚のある人は悔い改めよ。

References

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1 編み出せた人は教えていただけませんか?私も人を超えてみたいです。

就活中の妹に捧げたメール

歳の離れた妹が就活に突入だそうで、質問メールが送られてきたのでその返信です。貧乏性だから使い回し(ほぼ原文ママ)。メール送信後「ギョーカイブンセキ」について改めて調べてみたんですが、なにあれ、超面倒じゃん!私は就職する時に「賞与」だとか「福利厚生」だとか全く調べなかったよ・・・そんなもんより、懐に飛び込んだもん勝ちだと思っていたのです。そして、自己分析とか自己発見とか、正直気持ち悪い。凄いな、今の学生は。適性検査をしないと自分の事さえ判らんのか。客観的に分析とかいうけど、仕事は対人なわけで、相手による自分の印象をどう持たせるか、望むように行動すれば他人による「客観」なんていくらでも変わるのにね。とまぁ、就活をディスってもしょうがないので、やめときます。以下、送ったメールです。

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さて、返信が遅くなってしまい申し訳ないです。社会の歯車と言うのは、良く周りの歯車に影響されて、予期せぬ方向にコロコロまわることがあるのですよ。

では本題。
まず、私が就職する時に業界分析をしたか?という事ですが、ズバリしていません。「家族の中では一番真っ当に社会人生活をしている」と評価してくれましたが、始まりは家族の他のメンバーと同じく「今の日本の常識パターン」からは大きくズレています。なんせ、新聞で会社の特集ページを読んで、中途採用しかしていないのを把握した上で、新卒で乗り込んだんですから。それで、「ウチ、中途しか取らんのよ。まずはパートでどう?」と言われて、「ふーん、ま、やってみるか」と単身上京して働き始めて、正社員登用されたんだから、マグロの一本釣りもビックリの鯨の一本釣りをした訳です。ので、正直「ギョーカイブンセキ」について、私は何も教えてあげることが出来ません。というか、昨日の晩、人と話していて初めて「業界分析とは、今後(知名度や重要度が)上がる業界を分析して狙うことではなく、就活において自分の進みたい業界を考える」ことだと、知ったくらいです。

これじゃ悩んでいるのにたまったもんじゃなかろう、と優しい姉は仕事場で聞き込みしてきました。まず、私の持論。「自分のやりたいことが判らん」という気持ちは良くわかります。私の場合、やりたいことはうっすらありますが、その場合食べていけないので、「やりたいこと=金になることをするためにはどうしたらいいんだろうか」と現在進行形で悩み中です。大体世界には、営業、教師、コンサル、自営業、大企業からベンチャー、NGOなどなどとんでもない数の仕事の種類と働く環境があるのだから、全体から一つの「やりたいこと」を選ぶのは無理だと思います。もしくは、今の世の中にほんとうにやりたい仕事はないのかも知れない。となると、作る必要がある・・・でも22歳のペーペーに一から仕事を創造する事は基本無理です。やりたいことは追々見つけりゃいいんですよ。一旦「そこまでやりたい訳じゃないけど、そこそこ楽しい仕事」で力をつけるべ、というくらいのノリで良いと思います。そうすると、社内で段々と「こういう仕事内容は好きかも」と思える事が出てきます。私の場合は、業務改善(ルールの見直しと新ルール作成、情報フローについて考える事など)が好きで、書類整理は大嫌いです。自分の趣味が判るとそれを人事異動の際に売り込めるし、目指す道も見えてきます。

と言う訳で、やりたいことを見つけようとするのではなく、「絶対にやりたくないこと」をリストアップしてみれば良いと思います。私の場合は「外資・証券会社・コンサル」でした。勝間和代が大嫌いだからね。その上で(これは昨日聴き込みした人が言ってたんですが)、OB訪問をたくさんしてみて、ちょっとでも興味のある仕事をターゲットにすれば良いともいます。そのときに異動経験について聞くといいらしい・・・つまり、一人の人間から2〜3部署の話を引き出すようにすると、更に幅広くいろんな仕事について知ることが出来るから、目指す方向性も決まり易いとのことでした。

後、社風や会社が目指す方向性と言うのはきちんと把握した方が良いと思いますが、あまりガチガチに考える必要はないかな。私の場合は、「業績(売上げとかだけではなく、改善した事なども含めて)があれば、どんなに若くても、パートでも認める」という社風が自分にあっていたと思います。ので、「頑張れば頑張ったほど認められる(ただし、頑張らないと超悲惨)」社風がよいのか、「そこそこやればそこそこ安定している」社風がいいのか、そういった重要な事だけを押さえれば良くって、そのなかで営業をしようが、業務統括をしようが、あんまり関係ないかと。まぁ、後もし政治的趣向(保守派だとか、親中派とか)あれば、その辺も加味して考えて下さい。

まとめると、まず絶対にやりたくない事を考えて、それ以外の分野について色々実際に訪問してみる、その中で「ま、嫌いじゃない」という会社を受けてみるという風に範囲を小さくしてみれば良いと思います。後は、新聞やニュースで「目に付いた企業」をリサーチしてみて「悪くない」と思えたら、突撃してみる!私はこのパターンですが、駄目だと思わず、兎に角まず動いてみる事です。

そして、悩みの内容からは少し外れるかもしれませんが、企業が評価するのは「やる気」ではなく「能力」です。やる気なんて面接のとき演技すればそこそこ見せる事が出来ます。つまり、「その仕事じゃないと死んじゃう!」という人でない限り、やる気はみんな似たようなものです。それよりは自分の能力が企業にとってプラスである事をしっかりアピールして下さい。そんなに嫌いな仕事でなければ、仕事をしているうちにそれなりに楽しくなってきます。そうすれば自然とやる気は出ますので、心配要りません。寧ろ、能力です。能力がないと結局仕事についていけず、周りもその人に任せる事が出来ず、認められず、最終的にはやる気がなくなります。そういう人をすでに数人見ています。能力があることは、私が今保証しますので、後は自分には能力があると信じていればよいのです(我が家に馬鹿はいません。慢心せず、きちんと磨けば能力はかなりあると思います)。

で、「仕事の能力ってなにさ?」と思うと思いますが、一言でいえば問題解決能力です。目の前の問題(課題)をどのように論理的に無駄なく漏れなく解決するか、が仕事では非常に重要です。だからといってロジカルシンキングとか問題解決講座を勉強する必要はないのですが、まぁ、自分の学生生活中での出来事&それに対してどのように対処したか準備するのは無駄じゃないと思います。幸い部長なんだし、部活動とかで色々あるんじゃないでしょうか。

今日読み終わった本で面白かったのがティナ・シーリグの「20歳の時に知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」です。この本を私流にまとめると、「兎に角自分から動いてみよう。(それで失敗してナンボのもんじゃい)」ということに尽きるのですが、これは特に就活では正しいと思います。リクナビに登録して、OB訪問してという正攻法で数を攻めるのは勿論ですが、もし本当に「ここで働きたい」という会社を見つけたならば、新卒採用していなくても突っ込んでいくくらいの勢いでぶつかってみて下さい。(会社としては迷惑かもしれませんが、満更でもないと思います。ただし、そういうブチ当たりをしたときこそ、能力が問われる事をお忘れなく。)そして、会社との出会いは色んなところに落ちています。リクナビだけではなく、新聞や本屋やインターネットでも目に付いた会社を片っ端から調べてみて下さい。そうすれば「しっくりくる会社」が見つかります。就活はある意味期間限定なので焦っていると思いますが、名前で決めず、しっかり色々な企業を調べてみましょう。(企業だけじゃなくってNGOなんかも最近は面白いのが多いです。でもNGOはあんまり新卒取ってないね・・・)

万が一、入社して「ありゃー」と思ったら、技術や仕事の仕方を盗むだけ盗んで、また仕事を探せばよいと思うのです。永久就職先と考えると「ちょっとでもいい会社を。将来まで安定した会社を。」と考えがちですが、そうなると心理的負担が凄い事になるので、気楽に考えましょう。能力はあるのだから、新卒だろうが転職だろうが、すぐ仕事は見つかりますよ。私も特に憧れる仕事像を持たず(私の憧れはいまも昔も、本を読んで暮らす事)、新聞でみかけて入社して、嫌いでもないが特段好きというわけでもないことがメインの部署に配属されて、そのなかで「これは好きかも」と思える仕事を見つけて、それが評価されて、社内で昇進して、課長レベルまでパートから登ってきた訳です。多分同じ学年の殆どが就活パニックになっていると思いますが、その中で「自分は大丈夫。自分には能力がある。だからきっといい仕事を手に入れる事が出来る」と信じていれば、本当になんとかなるもんです。自分を信じて頑張って下さい。

と言う訳で、長くなりましたが、元々の質問への答えも書いておきます。

業界分析どうやってした?? ⇒してません。
そして、志望企業どうやって決めた? ⇒新聞を読んできめました。

因みに就活したのも一社だけです。

仕事の話

さて、今回の記事は仕事の話。といっても思考が完全にまとまっている訳ではないです。ホントは、「働くということについて」「リーダーシップについて」「タイムマネージメントについて」の3部構成予定だったんですが、仕事の話って、結局生活の半分を占めることについての話で、まとめるのが難しいので、最初の「働くということについて」のみ、取り急ぎアップします。

 

1 「働く」という事について

結構面白くて、実家までの往復の新幹線の中で一気に読んだのが、リンダ・グラットンの「WORK SHIFT」。未来を形作る「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」という5つの要因を踏まえ、「ゼネラリストから連スペシャリストへ」「孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ」「大量消費から情熱を傾けられる経験へ」の3つのシフトをしないと、悲惨な未来が待っているぞ、という脅し本です。個人的にはこの本で語られるほど、2025年のテクノロジーが進歩するのかはちょっぴり疑問だけど、「暗い未来」として描かれた未来は是非とも避けて通りたい。私の読みが浅いせいか「手に職を!」と言われている気がするし、一応本文中でも未来で必要とされるキャリアや専門技能を説明してくれてはいるんですが、いまいち判り難いというか、「頼む、結局どんな職が良いのか、(具体例つけて)一行で説明してくれ。」と思わんでもないのです。ただ、表面的に読んだからこそ、表面的にうっすら方向性は掴めた気がします。取り敢えず、私の今後の人生戦略に当てはめるならば、「選択して仕事をする。主体的に仕事を選ぶ。」「仕事以外に、仕事と関係のない知的空間を作る。」「仕事以外の人の輪を大事にする。」「自分を売る。(セルフマーケティングする)」の4つを意識していけば良さそうです。テクノロジーの進歩とグローバル化で、今までは国内だけだった「仕事の取り合い合戦」に外国人とコンピューターが参戦して始めた今こそ、自分の相対価値を自分の目指す分野でどうやって高めていくか、意識して仕事をしないといかんな、と。

そこに繋がるのが奥山真司の「世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう」で説明されている人生戦略。ものすごーく乱暴にまとめるならば「自分で自分の環境を作り変えてしまえ」という事なんですが、これって同じ仕事の中であれば結構簡単なんですよね。仕事をしていて「あー、この作業面倒くさいな」とか「なんでこんなアホな作業をこの私が時間をかけてやらねばならんのだ」と思ったらそれがチャンス。ルールを変えてしまえば良いのです。「本来この作業のゴールはほにゃららである。このゴールを達成するのを妨げている問題を切り分けてみると、AからHまでの小問題に分かれる。この面倒い作業はこのうちEのみに対応しているが、実質一番問題として負担になっているのはAとCなのであるから、この作業だけ行うことはあんまり効果がない。」と前置きをした上で、「AとCの問題解決には、こういう処理をすればよい」と、面倒な処理を切り捨て新たにルールを作れば、よっぽどEの作業に愛着を感じている人以外は誰も文句を言いません。未来への将来性はあんまりないような気がしますが、私は今の職場で「ルールを守る側ではなく、破り作り直す側に立つ」というポリシーを持って仕事をしています。 [1] … Continue reading問題は、これを如何に10年後の自分に繋げるか、です。そもそも将来を考えるならば、私はこの仕事を続けるのがベストなのか?というところからグラグラしちゃう訳で。「したいこと」といわれたら、そーでもないよね。だって、ホントの将来の夢は、一日中本を読んで、たまにそれをアウトプットすることだもんね、私。色々不安は尽きませんが、幸い身近な人に、リンダ・グラットンが「これぞ2025年の働き方!」と褒めそうな人がいるので、その人を横目で盗み見ながら、歩いていこうと思います。

仕事の話で華麗にまとめる予定だったのに、何故か人生に対する不安暴露大会で終わってしまいました。無念なり。

 

References

References
1 繰り返しになりますが、実際のところはそんなにカッコいいポリシーではなく、単に「この作業面倒」⇒「やりたくない」⇒「やらないでいい方法を考えよう」と「面倒だなぁ」という思考回路によるものです。

リーダーに必要な条件

社会人って忙しいのよね・・・学生の頃は、週末なんてする事無くって困ったものですが、今では如何に週末を有効利用するか、平日よりも時間単位で予定をたてたりしてます。社会の歯車になるって嫌ぁね。なかなかブログを書く気になれませんでしたが、ネタがやっと(?)見つかったので久しぶりに文章に纏めようと思います。テーマはズバリ「リーダーに必要な条件」!

私の仕事は社員としてはペーペーだけど、部署内ではリーダーと呼ばれるものでして、グループを纏めるためには所謂リーダーシップが求められます。理想のリーダー像なんて勿論無く、今までの人生で目標にしたいようなリーダーに出会いもせず(注:これは単に私が一匹狼的な行動を好むことが原因でしょう。)、どうしたものかとアレコレ本を読み、半年ほど実践して編み出したリーダーに必要な条件は以下の通り。

1)健康である事
2)責任を取る事
3)自由にやらせる事
4)自由にやる事
5)冷静沈着で広い視野を持つ事
6)周到な計算をした上での思いやりを持つ事
7)頭の回転が早く、決断が早い事

1)健康である事
これは2つの意味で最も重要であるとひしひし感じています。まず、病欠の多いリーダーは休む事によって、自分のチームに迷惑をかけます。リーダーが1日2日いなくてもなんとかなるチームをそもそも作るべきではありますが、それでもそれに甘えて3日以上も休むのは頂けない。リーダーに対する信頼も揺らぎますし、何より病み上がりに自分の居場所無いってどうなの、それ?と思います。リーダーは後で書く通り、決断と責任を負わなくてはいけないですからね。病弱に甘んじて、それを他の人に負わせるのはリーダー失格です。また、信頼が揺らげば(自分が長としての)チームが上手くいくはずなんてない。その意味で自分自身のためにも、健康面には気をつけるべきです。

次に、「人は健康そうな人を好む」という大原則がある限り、リーダーは健康(そう)でなくてはいけない。最近は「美人は健康(美人になりたかったら、まずは健康であれ)!」と断言する女性本(美容本やダイエット本)も多いですが、やっぱり人間ってのはエネルギーが大好きなんです。(だから、火力だけでは飽き足らず、原子力にも手を出して、ゴニョゴニョ・・・)蒼白い顔して今にもぶっ倒れそうなエネルギー切れのリーダーをハラハラ見守るよりは、「こいつ、不眠不休で3日は余裕で保つんじゃないか・・・」と思ってしまうリーダーの方が、ついて行き易い。つまり、「lead」しやすいという事です。

2)責任を取る事
こちらもリーダーの条件として必須でしょう。自分自身の行動については勿論、チームメンバーの行動についても「責任は最終的に自分が取る」という姿勢を明確に打ち出さないと、メンバーは安心して動けない。個人的にチームから最大限の成果を出すためには、メンバーそれぞれが自分の仕事を自由に行う事が必要だと思います。人間、だれしも得意なこと、好きなことに対して行動する時が一番成果を出しやすいものですからね。「これについては君に任せた。その代わり最大限やってくれ。責任は私が取る」が殺し文句となります。人は他者に認めてもらいたいと思うものです。(勿論、「そんなことない。ケッ」という人もいるかもですが、それでも少なくとも好きな人には認められたいとか最低限あると思うのです。)「リーダーが責任を取る=メンバーがきちんとできるとリーダーが信じている=リーダーがメンバーを認めている」という暗黙の了解がチーム内に出来れば、こっちのものではないでしょうか。

3)自由にやらせる事
「責任を取る事」にも書きましたが、結局人間無理矢理やらされる仕事より、自発的に行う仕事のほうが作業効率が良いものです。私だって急に降ってきた仕事より、自分で組み立てた改善プランの方がやってて楽しいさ・・・!なんでいきなりあんな仕事降ってきたんだろ?まぁ、個人的な事はさておき、仕事とは大抵上から与えられて、会社の方針とか、色々制約の多いものですが、その中でも出来る限り自由にやらせる事が出来れば、メンバーの意識も向上し、結果チームとしてより多くの成果を出せるでしょう。また、メンバーにとっても自分たちのリーダーは自分たちの事を認めていると考えるに至ります。あれこれ口を挟むと「自分の事を信用していないのか」だとか「自分の能力を低くみているのか」と人間考えがちですからね。そのような疑念を持たせてしまうと、リーダーシップを発揮する事は難しくなります。

4)自由にやる事
メンバーにいきなり「自由にやれ」といってもなかなか出来ないものです。それは恐らく責任の所在に対する不安もあると思います。また、どうやるのか、何をするのか全く思いつかない場合もある。それを防ぐためにも、リーダー自身がお手本を見せる必要があります。ま、実際、リーダー自身楽しく仕事するためにも自由にやる必要があると思うのよね。勿論、失敗した時の責任は自分自身でとることが大前提ですけど。

5)冷静沈着で広い視野を持つ事
慌てたリーダーなんてものは、非常に頼りがいがない!これに尽きます。基本的に「リーダーたるもの健康的であれ」と同じ理由になりますね。また、全体を見渡せないと、折角メンバーを率いても行き着いたところが袋小路という場合もある。それを防ぐために広い視野を持ち、会社の方針とか社会情勢とかに合わせて、随時方向調整を行うのもリーダーの仕事です。なにより、広い視野を持っているという事は、その分ものごとを知っているという事。メンバーに正しいインプットを与えられますし、質問を受けた際に直ぐに答えられるというのは、リーダーの尊厳として重要です。

6)周到な計算をした上での思いやりを持つ事
ただ優しいだけではリーダーには不十分です。飴と鞭をそれとなく使い分けるのがよいリーダーだとヒシヒシ感じる今日この頃。「このメンバーはもう少しキツく叱ってもついてこれるな。(というか、叱らないとついてこないな。)」とか「このメンバーはもう限界かな。ちょっと仕事内容を楽なものに変えようか」と【チーム全体の成果】を計算しつつ、手綱を取って行く必要があります。メンバー間の人間関係も考慮に入れつつ、チームを引っ張るにはかなり計算をしないと駄目なんですよねぇ。人間って難しいね、ホント。

7)頭の回転が早く、決断が早い事
リーダーとしてチームを率いる場合、ぐずぐず悩む事は避けるべきでしょうね。メンバーからすれば、大丈夫なのか?と不安に思うだろうし、実際相談しても時間がかかるから、ならば最初から相談しないという選択をとり、結果リーダーとしての存在意義が無くなります。

結局、「この人ならば、ついていっても大丈夫」とメンバーに思わせる事が出来るかどうかが鍵ですね。でもそうなると、人間心理というか社会的行動というかそう言ったものが考慮の対象となる訳で、リーダーシップ論って奥が深いよね、というしょーもない感想で締めくくりたいと思います。

職場の人間関係と国際関係の理論

まずお知らせ。
見ての通り、サイトの工事を行ってます。今後はこのブログもWUNDERKAMMERというサイトの一部になります。もうね、色々データが吹っ飛んだついでで、前々から念願だったサイトの統合&無節操化を狙おうかと思いまして。因みにWUNDERKAMMERとは「驚異の部屋」と日本語では呼ばれているもので、一言で例えるとしたら「荒俣宏」。まぁ、要はジャンルを絞らず色んな変な記事やページを作っていきたいな、という「無節操!」をモットーにしたサイトになります、ということです。なかなか進まないと思うのですが、元々持ってたデータだけでも結構無節操なんで、それをアップするだけでも結構良い線いけると思う・・・まぁ、このブログも初代FC2ブログから足掛け5年経ってますからねぇ。今後も好き放題やらせてもらいますね。 [1]この辺のことは、先代ブログについてなので気にしないで下さい。

という事で本題。
我が職場は業務の種類上3つのグループに分かれているのですが、それを仮にAグループ、Bグループ、Cグループとしませふ。AとBのグループは業務的に似通っているので、例えば通常Aグループに所属している人でも場合によってはBブループの業務を行ったりしてます(逆も勿論然り)。Cだけはちょっと別業務になるので、また特殊な業務研修が必要です。んで、私は元C所属、現Aグループのリーダーなんですが、結構他のグループとの関わりってのが難しい。手前味噌になりますが、Aグループの人達は結構改善意識なども高く、グループだけでなく職場全体を考えてプロジェクトを発足したり、といい感じなんです。上層部からすれば、この流れがBグループにも広がれば・・・と思っているんですが、これが広がらない。何故だか、全く広がらない。Bグループリーダーも頭を抱えてしまっている状態です。

まぁ、あくまで職場の話なので、そのレベルでの問題解決を試みても良いのでしょうが、折角なので国際関係風に考えてみたのが以下。

職場=EU
個々のグループ=EU加盟国
→個々の国としての発展も必要だが、EUとしての発展も考える必要がある状態

グループの業務=EU加盟国としての負担
他のグループの業務を行う事=他の国の負担を助ける(負う)事
→この負担の割合によって不満が出る状態

改善業務=新政策(例えばユーロ導入など)
→導入してくれない国もいる。

取り敢えずこんな感じかな。じゃあ、「どうしてこの国は(加盟しているくせに)あんまり積極的でないのか?」を考えてみると思いつくのが「自国の文化を守るため」「自国の利益を出来る限り減らしたくないため」というリアリストの思想に基づいた理由です。実際は国ではないので、まさか職場での「グループとしての生存」は考えていないと思いますが、でもちょっとはあるのかな・・・と思う今日この頃。A⇔B間は業務的に統合する事も可能なので、国際関係風に言うと「AとBで新しい国を作る」ということが不可能ではない訳です。ただし、世界史上「AとBが新しい国を作る」という場合は基本的に「どちらかがどちらかの優位に経った状態」になりがちだし、実際今のまま職場で統合してしまっては確実に「元Aチームの人間が統合後の舵取りをする」=「Aグループ優位」になる事は間違いない。それが嫌なら自分たちで考えて、業務改善など行って下さいと脅すのも一つの手ですが、なんせ人間関係が複雑なので、そう簡単にバシッと言えない状態なんです。(だから真面目なBグループリーダーが頭を抱えてしまってる。)逆に考えれば、リアリスト的観点を取り入れて「二つのグループ同士は生存のために争って当たり前」と、気楽に構えても良いのかもしれませんね。親兄弟であれど、完全に思想や哲学が一致しないんだし、ましてや他人同士完全に同じモノの見方をすると考える方がオカシイと諦める。

まぁ、ここで諦めてはなにも変わらないので、解決案を探す必要が大いにあるのですが、国同士分かりあえない理由としては「隣国への不信感(自国の安全保障)」以外にも、「文化」「歴史」も大きな要因であるわけです。日本民族にはロシアの文化(政治文化)は完全には分からない。分かる気がしない・・・でも、例えば「帝政ロシア→ソ連」という流れを勉強した上で考えれば「気候的・地理的な要因が権力集中型の政治体制の理由になるのでは?」とか考える事は出来る。また、自国の歴史観のみ知っていても、それだけでは国際関係を全体的に理解するのには不足している訳で、例えば日中関係を考えるならば日本の歴史観だけでなく中国の歴史観や政治哲学、そもそもの文化を考える必要があります。勿論、私は日本人だから中国人の考え方を学んだところで「日本人ゆえの」バイアスがかかった状態で、「日本人が中国人が持っていると考えている日本像」ってな具合になっちゃうわけですが、それでも無いよりはマシでしょう。

話を纏めることが難しくなってきましたが、要は職場においては研修で「部署としての目標」や「論理的に問題解決していく方法」辺りを組み込んでいけば、「そういった価値観、知識があるだけでも行動に多少差がでるのではないか?」ということ。「知っている」=「出来る」ではないのですが、知らないよりは可能性が広がる・・・はず。システムの操作方法などといったテクニカルな部分に偏っている今の研修プラス「企業としての目標(価値観)」と「部署としての目標(価値観)」、論理的思考方法なんかも研修に組み込んでいく必要があります。

という訳で、トレーニング担当も兼任していて、9月の目標とto doを明後日までに提出せい!と上司に言われてますんで、研修方法や内容について、いい加減いまから考えようと思います。でも9月の前に「研修」という全体の流れと目標を考えた上で、現行の研修からどう変えていくか考えないと決まらないだろうな、9月のto doなんて。楽しいから良いんですけどね。

References

References
1 この辺のことは、先代ブログについてなので気にしないで下さい。