Archive for the ‘国際関係と歴史’ Category.

グランデ川と妙義山

この本(正確に言うとこの本の前の版)を読んでて、連合赤軍の手記を思い出した。もちろん、全然違うのだが、全然違うのはなぜだろう?と。「ほんの数十人で、人里離れた山々を転々として革命が成就できると思っていたのか?」という私の疑問は同じ。いくら崇高な理想があれど、適切なタイミングと適切な場所と適切な人数が揃わなければ、うまくは行くまい。それでもできると(当初それなりに)信じていたのはどちらも同じ。外部との接触が断たれ、周り皆敵なのも同じ。なのになぜ、連合赤軍は総括に走ったのに、ゲバラの部隊はそうならなかったのか?どうも、高校生の時に読んだ文革に関する本の印象が強く、過激左派といえば、総括、自己批判というイメージなのだが、南米では違うのだろうか? [1]というか、なぜ左派は自己批判やら総括にたどり着くのだろう?そういえば、本家本元ソ連ではどうだったのだっけ?昔読んだ記憶があるが、覚えていない。

もしかすると、リーダーの素質の違いかもしれないし(というか、これが一番な気がする)、周りの敵が自分たちを殺す意図があるか、ないか(ボリビア軍は殺す、日本の警察は殺さない)といった違いもあるかもしれない。共産主義本流(?)と枝分かれのセクトの違いかもしれないし、歴戦のゲリラ戦士といきがった学生の違いかもしれない。何れにしても、ウユニ塩湖より知名度の低いボリビア革命ゲリラの話、なかなか興味深かったです。なんでそんな本を読み始めたかですって?そんなの、オダギリジョーにつられて映画を観たからに決まっているじゃないですか。

 

References

References
1 というか、なぜ左派は自己批判やら総括にたどり着くのだろう?

もう一度、二・二六事件について

二・二六事件は、青年将校側の論理が純粋で単純、それゆえ万人に受け入れやすいところに、後世から振り返ってみる場合の危険性というか、真の問題点があるのではないか?もちろん、陸軍が中々鎮圧に乗り出さなかったとか、この事件をバネに軍がより政治に絡んできたとか、個別の問題はあるだろうが、「今」に関わるものとしては、やはり幼稚(というか不徹底)な論理かつ心情的に人を惹きつける点にあると思う。

取り込まれる前に離れよう。

※なお、それでも青年将校が「ふざけた奴ら」だとは思えないんだな。

 

 

 

 

なんでも国家情報戦略に繋がるよね

最近はボクササイズにハマっているので、読書やたまーに出かけて講演会へ行ったり博物館へ行ったりするぐらいしか知的活動できていないけれど、地味にメルマガをチェックしているのが、オンライン講座のcoursera。私の興味(過去の履修履歴)が歴史、宗教、哲学や政治に偏っているため、その分野の講座についてマメにメールが来るのだが、今朝、はたと気がついた。(そしてツイッターでもつぶやいた。)テルアビブ大学、歴史の授業多くない?

コースを受講した事がないので、単なる勘ぐりかもしれないが、やはりイスラエルの建国の正統性を主張するためなのだろうか?オンライン講座を受講している外国の人間に対して、自国をアピールしてもなんぼのもんじゃいと思われるかもしれないが、ちょっとでも効果があるならば(そしてそんなにコストかかる方法じゃなければ)、やっておくべきなんだろう。この辺↓の本を思い出しました。なかなか面白い本なので、オススメです。

  

で、気になるのが我が国ですが、東大が江戸時代の文学について1コース提供していた。ここはいっそ、イスラエルに習って「近代日本の発展 いかに西洋を相手にしたか」とかやってみて欲しいところですが、実際はなかなか難しいんでしょうね。でも、こういうオンライン講座にどれくらい面白い授業を提供できているか(しかも英語で!)というのが、それはそれで「学力の高い国」としての国力の表れであり、学習者はそれを感じ取っているんでしょうから、文科省はもうちょっと頑張って欲しいと思います。

私もせっかくだから9.11についてのクラスを取ってみました。がんばろ。

 

 

二・二六事件の青年将校はそんなに「ふざけた感じのスッカスカ」?

またもやこの本のことなんですが、二・二六事件の青年将校について「ふざけた感じのスカスカな連中」とボロクソに罵ってたんですね。たまたま8月に半藤一利の「昭和史」を読んで、そこからの流れで松本清張の「二・二六事件 1巻」を読み終わったところでこの本を読んで違和感を感じたので、「すわ、(私の中の)流れは二・二六事件!」と引き続き、関連本を読んでいるところです。

佐藤優が「現代の地政学」で取り上げていた「特高 二・二六事件秘史」も読んだし、青年将校側だった「生きている二・二六」とか、遺族(青年将校の兄)の本「二・二六事件秘話」、この辺は読了。いまは中立というか学問的な見解の「二・二六事件全検証」を、読み進めています。このあとは三島由紀夫とか、だいぶ前に読んだけど再読予定の渡辺京二の「北一輝」とかも読む予定。で、やっぱり思う。「そんなにふざけた感じのスッカスカな連中か?」

    

    
まず「特高 二・二六事件秘史」。これは岡田首相救出や、二・二六事件の前段として捉えられている相沢事件の取り調べについて、特高(憲兵)の担当者の手記であり、青年将校側について特段掘り下げているわけではない。青年将校側の関係者本については、悪く書くわけないよねということで、おいておくにしても、中立っぽい「二・二六事件全検証」を読み進めていても「ふざけた感じ」はないのである。

まぁ、ぶっちゃけ、計画がガバガバだったのは間違いないと思う。「日本の状況を憂う」のはわかる、「今までの要人を個人単位で襲撃するのでは意味がない」というのも五・一五事件や血盟団事件などの結果を踏まえれば、極端だけど、まぁわからんでもない。ただ、「自分たちは兵を挙げて意見表明する。その後、シンパな偉い人たちがやってくれる。あと天皇陛下もわかってくれる。」という部分が甘すぎた。天皇陛下はわかって下さらなかったし、シンパな偉い人たちは及び腰だった。どえらいことをやろうとした割に最後が他力本願だったのが非常にいけていない。要は国を運用するということを考慮する能力や実力がなかった。これは言い切ってもいいと思う。ついでに言うと、青年将校グループの中でも連携が取れていなかったりと、運用面でもトホホな部分は多かった・・・

とはいえ、佐藤優氏の「二・二六事件は茶番」で、青年将校は「ふざけた感じでスカスカ」という言い方は言い過ぎなように感じる。あの事件を「あいつら、ふざけた奴らだったから」と切り捨てては、今後、二・二六と似たな事件を防げないのではないか?昭和の青年将校と同じように、(思想や哲学的にはガバガバでも、というかガバガバだからこそ)純粋な気持ちだけで「今の日本をどうにかしなくては!」と思い立ち、暴力的な手段を用いるも、「その後」を考えられない人間が出てくる可能性、大いにあると思うんだけどな。過去については「あいつらダメだから」で済ませられるが、それで済ませては今にいきまい。

ちなみに、ガバガバだったのは憲兵側も同じである。もともと要注意人物としてマークされていた青年将校や民間人をずっと張っていて、陸軍高官も「いつかあいつらやるだろう」という空気を感じていたにも関わらず、結果事件は起こったのである。狼少年の話じゃないが、これもまた教訓的じゃありませんか。

 

地政学、流行りすぎじゃない?

ここ2〜3年、ずっと気になっていたんだけれども、最近いやに地政学本が目につく。約10年前、私が地政学を胸に、キラキラとした瞳でアメリカへ飛んで行った時は3冊くらいしかなかったと思う。せっかくだから、背表紙並べてみますね。実際のところはもうちょい出版されていたのかもしれないが、少なくとも、私の記憶にあるのはこの3冊。

    

その後、奥山さんが翻訳本を何冊か出してて、それでも年間数冊レベルだったと思うのだが、今Amazonで「地政学」って入力したら697もヒットしたよ・・・!本当に何事なんでしょう?最近の地政学流行り。そんなに実生活で役に立つ学問でもあるまいし。それとも、三井物産とか三菱商事とか、実は私が思っているよりもずっとずっと多い社員を抱えていて、みんながみんなサハリン2と北極航路に関心を持っているとか?んなわけ、ないでしょ・・・まぁ、実際のところは、イデオロギー2分割時代の説明も、アメリカ一極時代の説明も成り立たなくなった国際情勢を説明するのに、ちょうどいいから飛びついている、といったところだと思います。

そんなこんなで、地政学の10年選手、かつ、地味に佐藤優ウォッチャーをやっているので、せっかくだし私も最近の流行に乗って読んでみました。うーん、この本はあれだ。佐藤優本のなかでは本の元ネタが一連の講義とあって、比較的1冊のテーマが綺麗にまとまっている方・・・だけど、相変わらず脱線(しかも自分の得意かつ興味のある分野への脱線)が多い。ま、その脱線が面白かったりするので、いいっちゃいいのですけれど。

肝心の地政学についての説明は、マッキンダーの本をテキストに講義を進めているとあって、一応良心的というか初歩的というか、ちゃんと地図を使ってなされているという印象です。ただし、これは本人の好み [1]もちろんロシアのことねの問題なのでしょうが、どうも陸の話が多い。海洋国家の話は5章中1章のみです。地球の7割が海だというのに、やーねー。

とはいえ、「尖閣問題など、領海問題が急に出てきたのは中国が海洋戦略を進め始めたから」という指摘は異論の余地もなく、「ウイグルらへんの問題 [2]本では触れられていなかったインドとの問題やチベット問題もが発生すれば、中国は海洋進出を諦めざるを得ないだろう。だってあの辺、山だし。」という指摘も、完全同意です。だって、私も卒論の結論にそう書いたんだもん。 [3] … Continue reading

さて、わざとなのかどうかは知りませんが、佐藤氏、特に大陸国に対して「大陸国家」と呼んでいないので、 [4]しかし海洋国家はちゃんと明記されてる。その辺りの知識というか分類は分かりにくい。まぁ、国を2つに分類すればいいってもんでもないので、実はすっ飛ばしていいパートなのかもしれませんが。日本国民は皆、海洋国家育ちなので、なんとなく海洋国家の気性とか性質に優越感を感じてしまうという弊害もありますし。

そして、資源は地政学にならないが、宗教と人種はなるというくだり。「いったい何が地政学なのか?」という論争は10年前にも見かけた記憶がありますが、佐藤氏の指摘する点は、単に資源が資源として発見&利用されてからの時間が短いという点においてであり、例えば(ちょっと無理のある例ですけど)今後石油と天然ガス資源が枯渇した時に、太陽光や風力、潮力発電に頼れるか、原子力に手を伸ばさないとやっていけないのか、それを踏まえて「政」を考える・・・というのは十分地政学的だと思うんですよね。資源は鉄に限らず、ダイヤや金、銀、その他金属も含まれるわけですし、その中には比較的ながーく安定供給しているものもあると思うのです。「これは地政学!これは違う!」という分類は結構危険。いいじゃないですか、みんな地政学で。それくらい許容がある学問なのですよ・・・地政学は。

とまぁ、こんな感じで久しぶりに地政学に触れました。でも白状します。今の私の興味は、二・二六事件なんです・・・テヘヘ。

 

 

References

References
1 もちろんロシアのことね
2 本では触れられていなかったインドとの問題やチベット問題も
3 ついでにいうと、「中国が共産党支配じゃなくなっても、経済的ニーズにより海に出てきてるんだから、いずれにしろ日本と衝突する」という身も蓋も救いもない結論も出してます。
4 しかし海洋国家はちゃんと明記されてる。

プーチン祭

以下、「直リン禁止!」時代に作って、で、問題ありそうで取り下げたんですが、10年近く経ってそういう文化でもなくなったし・・・ということで、再掲載したいと思います。多分2007年頃にまとめたものです。さすがに死んでるリンクも多いですが、面倒なんでそのままで。


やっとプーチン祭です。プーチンといってもどうも巷に溢れている猫のプーチンの話ではありません。(ググると結構、猫の「プーチン」達が出てくるんだよね。どうも猫の名前として人気らしい。謎。)ここまで引っ張ったので、なんか思い切り期待しちゃった人とかには先に謝っておきます。多分、そこまでは大した事無いです。量は凄いですけれども。ネタバレするならグーグルの画像検索で拾ってきたものばかり。エントリーを書いている間のBGMは「お祭り忍者」でした。「そーれ そーれ お祭りだ〜!」

ところで、プーチン人気(特に初期)ってのは、丁度ロシア人が「あれ?今の状況だったら、社会規制があって、仕事も(一応。共産主義という建前上)あって、国際社会で、世界を二分するほどの力と権威があったソ連時代の方が良くね?」なんて頭の上に疑問符を3つくらいつけ始めた頃に、怪しげながら突然、KGBというソ連の香りをプンプンさせて登場したからに違いないですよね。しかもエリツィンは飲ん平だったから、お酒飲まないプーチンが余計に「キッチリ、スッキリ、サッパリ」に見えたんだろうな・・・うん。いや、髪の話ではなくって、本気で。

それと、私はプーチンって「怪しいけど、好きだわぁ」といったレベルの好きなので、彼の政策全てに賛成している訳じゃありません。これから書くレポートの内容もズバリ、「ロシアは本当に民主化したのか?(アメリカはロシア民主化を達成しないと、中国とか色々あるし、大変だよ?)」というものですし。しかも、結論は「取り敢えず、プーチン後だよね」だし。

基本のプーチン・・・少しは笑えばいいのに。比較対象用の子ブッシュ。←目がキラキラしてます。これは反則。
別バージョンプーチン?・・・何となく、本人じゃなくって、ソックリさんとか影武者に見えるのは気のせい?
お怒りプーチン・・・何が気に食わないのかは知りませんが、これは怖い。
軍服プーチン・・・なんだかちっとも暖かそうに見えない軍服だ。
何か言っているプーチン・・・アテレコするなら「ぶち殺すぞ」「覚えてろ」「後でみてろ」のどれかだと思います。
カンニング中プーチン・・・気になって隣を覗き込んだけど「あちゃー、駄目じゃんコイツ」とか思っている感じ。
手を振るプーチン・・・「あ、私此処です。人気沸騰中ロシア大統領はここですよ〜」
微妙なプーチン・・・奥歯に何か挟まっているんでしょうか?
考え中プーチン・・・しかし、その表情は単にお腹がすいているだけと見えなくもない。
発表中プーチン・・・「ここの手首をこう、クイッとやれば、大抵ボキッといきますから。ホント。」って感じ。
白黒プーチン・・・やっぱり白黒だと老けて見えるね。
リスニング・プーチン・・・しかし、その表情は単にトイレを我慢しているだけと見えなくもない。
見返り美人プーチン・・・この角度がたまらんね。(私個人の趣向です。)
指差しプーチン・・・アテレコするなら「ぶち殺すぞ」「覚えてろ」「後でみてろ」のどれかだと思います。(使い回し)
変顔プーチン・・・これは確実に「畜生、後で覚えてろぉ〜」だね、アテレコ。
ドメルに勲章をつけるデスラー状態のプーチン・・・お互い相手のガタイが良いと大変です。
パーティー・プーチン・・・個人的には眼鏡をかけたおじいちゃんのほうが気になる。漫画のようだ。
普通なプーチン・・・一端この辺で、基本に回帰。
悪役顔プーチン・・・違和感全く無し。
ちょっとたるみが気になるプーチン・・・ま、もう50過ぎですからね。
何だか色素が薄いプーチン・・・しかも放心状態。ぽへ〜。
サングラス・プーチン・・・似合っているんだか、似合っていないんだか。そのままマトリックスに出れば良い。(オデコの手は反射防止?なぁんて、冗談ですよ。冗談。)
微笑みプーチン・・・子ブッシュの腕の中にいる事がそんなに嬉しいのか?
柔道プーチン・・・これもある意味基本。ホントに道端で絡まれたときに投げ飛ばした事があるらしい。(本人か親しい友人談。)
放心状態プーチン・・・これは完全に「あー、腹減った」って顔だ!昨日の夜、鏡の中で同じ表情をみたもの!
「ん?」なプーチン・・・そのままです。
犬と戯れるプーチン・・・犬が心無しか緊張しているようにも見えます。この子、プーチンの犬?
満面の笑顔のプーチン・・・なにがそんなに嬉しいの?赤いネクタイがちょっと珍しい。
腕の中プーチン・・・今度はシラク大統領に。が、失恋した事をおじいちゃんに慰められているようにも見えなくない。
柔道着プーチン・・・胸元はセクスィーな気がしなくもないが、靴下は反則だろ、普通。お前は冷え性か?と突っ込みたい。
大改造!劇的ビフォー・アフターなプーチン・・・リフォームはしていなさそうです。若い頃の写真は、本当に某友人に似ている。
劇的瞬間プーチン・・・良く撮ったとしか言いようが無い、けどフォトショだよと言われても信じそうな自分がいます。
熟考中プーチン・・・が、目線は部屋を飛び回るハチに注目・・・だったりして。
決め顔プーチン・・・うん。
微笑プーチン・・・この角度もいいねぇ(′u`)
変態プーチン・・・これは、犯罪な気がする。何やってんだか。

「かわいくてついやってしまった。」(Wikipedia)

らしいが、ついしちゃった事にしては、変態度が過ぎてるぞ?

という訳で、プチーン山盛りです。余力のある方は下のリンク先でもどうぞ。

Я люблю Путина!・・・日本語サイトです。どうも同志っぽい感じ。ただし、唐装プーチン、私は遠慮したいです。やっぱりプーチンはスーツが一番。次点は柔道着。若い頃のソ連の軍服は似合っているけど、最近時たま着るのは似合っていないことが多いと思います。

ロシア大統領府オフィシャル写真集・・・こんなオフィシャル写真集あるの、多分、彼くらいでしょう。Relaxingとかカテゴリーあるしね。こちらが、大統領府のトップになります。勿論、英語版。因みに比較対象としての日本国首相官邸HPアメリカ ホワイトハウス内の子ブッシュのHP。普通に写真集はありません。精々、ビデオ止まりです。

ウラジーミル・プーチン (プチ現代偉人物語)・・・プーチンの人生のまとめ。華がありそうで、全くない人生かと。逆に子ブッシュはキャピキャピ学生生活を送っていたのが想像できる。

「プーチンって誰?」から「プーチンみたいな彼」まで・・・プーチンのお誕生日、ロシアはお祭り騒ぎだったようです。実際にみてみたかったなぁ。

プリン(その3) pya!・・・いくら私でもこれは食べる気がしない。

潮時 pya!・・・ソックリさん登場。これはヤバい。爆笑すること必至なので周りの環境にはご注意ください。

今回の特集の反省点は、「若い頃のプーチンの写真が皆無」ということです。という訳で、写真ではないのですが、「プーチンみたいな彼」という曲にあわせて、数々の若プーチン(勿論、最近のもありますけど。)をエンディングとしてお楽しみください。こちらからドゾ。

おまけ・・・昔もプーチンについて熱く語っていた私。今回はさらにヤバいですよね。テンション、変ですよね。でもいいのです。外では雪が降っていたりするから、自家発電するくらいで丁度いいんです。

※追加※
【プーチン】「我が同胞を拉致して殺した犯人を殺害しろ」情報機関に殺害命令を下す 痛いニュース(ノ∀`)・・・中ほどにムキムキなプーチン画像有り。私、この人の国の人権問題について書くんだよね。なんだか怖くなってきた。

Wikipediaより。

カメラの前では無表情を振舞っているが、実は取り留めないほどの冗談好きである。

みなさん、プーチンはツンデレでした。たまには「デレ」のほうも見せて欲しいです。

ルトワックの「戦争にチャンスを与えよ」

「眼光で人殺せそう」「凄い二の腕」という印象のエドワード・ルトワック、最新刊ではとうとう肘鉄で人を死に至らしめちゃったかも・・・と告白している、 [1]しかも偶然ではなく、ぶつかって相手にムカついたから肘鉄食らわせたらしい。いかついおじさんであるが、彼の邦訳本は過去3冊出ており、私は3冊とも読んでいる。簡単に読後の感想を説明しておくと、

  • 戦略論:勉強会のために、本職の人に負けてはならぬと必死に読んだが、なんせ分厚く、そして「何をまたまた〜」と言われそうだが、軍事用語に疎いため、 [2] … Continue reading意味を把握しきれない。挙げ句の果てに、やっとこさ読み終わって、勉強会も終わったと思った直後に、別の本職の人から「自分も読み始めました。わからないところがあったら、聞いてください^^」「あなたはどう解釈しますか?」などなど…と、連絡が入る始末。苦労した記憶しかない一冊。
  • 自滅する中国:大変言いにくいのだが…印象が薄い…のだ…
  • 中国4.0:これ

と、まぁ、要は新書しかきちんと理解できていないというか、私の理解能力は新書レベルだったというか、惨憺たる結果である。そんな脳みその私に、ルトワックと訳者の奥山氏は救いの福音書をもたらした。過去のルトワック論文や新規インタビューが新書にまとめられて出版されたのである。読まないわけにはいきませんよね。というわけで読みました。

まず、タイトル。「戦争にチャンスを与えよ」だなんて、人によっては憤死するのではなかろうか。挙句に帯には黒背景赤字で「国連・NGO・他国の介入が戦争を長引かせるのだ!」と全方位に対して喧嘩を売っている。その辺の説明が最初の2章で説明されているのだが、要は「戦争っちゅうもんは、やりきって疲れ切らないと、火種が残る」ということですね。双方まだ完全に戦う意思を失っていない状態で戦争が終わってしまうと、その「戦う意思」が残ったまま生活が続いてしまい、子供や孫にもその意思が伝わり、結果として半戦争状態のままになる、と。例えば、バルカン半島や朝鮮半島、そしてアフリカの国々。そしてパレスチナ。例は事欠かない。まぁ、おっしゃる通り。その当時の人間ではないので、実情はわからないし、そもそも戦争というのは集団の母数も大きいため、所属している人間全員の意見が一致していることはありえないのだが、1945年の日本の降伏は、あれは戦争をやりきったことになるのだろう。なお、いくら厳ついとはいえ、ルトワック氏は別に「戦争をやりきるために、相手国を皆殺しにしろ!ヒャッハー」と言っているわけではない。念のため。

んで、じゃ、なんで最近の戦争は戦争をやりきっていないのか?ということなんだが、そこまで詳しく書かれてはいないものの、やはりメディア(特にテレビ)の発展が大きいのだと思う。そりゃテレビで「戦争による孤児」のとか映されちゃ、「戦争はよくない!こんな孤児を生み出す戦争を止めねば!!」ってなります。多分、戦争をやりきっていた時代の人も、我々が見たものと同じものを見れば、同じように反応すると思う。現代人が特別人道的なわけではないのだ。まぁ、ベトナム戦争あたりからリアルな戦争がお茶の間に流れ始めた・・・はずなので、戦争の泥沼化・中途半端化のタイミングと符合するはず。で、ここで悲しいのは「テレビの中は所詮、戦争の上面」ということ。どんなにテレビで情報を得ていても、それは実際に起こっていることの一部でしかない。それを元に判断するから、中途半端な介入をしてしまうのでしょう。とはいえ、じゃあ戦争を完全放置して「いーよ、いーよ。思う存分やってね」と言えるかといえば、いえないのがこの社会。今後も人道的介入は増えていくに違いない。

3〜5章は東アジアの情勢について。大丈夫だろう・・・と楽観しているそのこと自体が、相手に変なメッセージを与えてしまい、戦争に繋がるリスクが増えるんだよ、というお話。で、6章以降がもう少し抽象的な「戦略論」とか「同盟論」の話で、最後に日本が常任理事国入りするための秘策で〆、というのが本書の構造。なんで、ここにきていきなりすっとばし始めたかというと、一つ一つ取り上げていると、とても長くなるからである。追々また別にまとめるつもり。あ、でも、8章「戦争から見たヨーロッパ 「戦士の文化」の喪失と人口減少」については、「うーん、極論なような・・・」と思わなくもなかったのだが、今の私には何も言う権利がないというか、「お前が言うな!」と突っ込まれること必至なので、ノーコメントです。そして、読みきった後、「今なら戦略論に再チャレンジできるかも・・・!」という考えが一瞬脳内をよぎったことを告白しておきます。

 

    

 

References

References
1 しかも偶然ではなく、ぶつかって相手にムカついたから肘鉄食らわせたらしい。
2 「世間一般普通の30代の女」に比べれば、断然知識があることは一応自分でも自覚している。が、専攻は国際関係論であり、持ってる知識としても哲学、神学、歴史の方がミリタリー系よりは上なのだ。みんな、比べる対象が悪いんだよ。

三百人委員会についての本を読んでみた

  

 

経緯は忘れちゃったのだが、飲み会の席で人から勧められて、陰謀論の本を読んでいる。そもそも、同じ筆者(ジョン・コールマン)が似たようなタイトルの本をたくさん出している上に、訳者も違う。その人が勧めてくれたのは、説明してくれた表紙から言って左の本だろうが、私は図書館で借りたので右の本が手元にある。副題も違うし、中身が同じかどうかもわからない。だからと言って左の本も入手して読み比べようとは全く思わないけど。因みに、勧めてくれた人の名誉のために明記しておくが、「ネタ」として勧めてくれたわけで、信じているわけではない。・・・ですよね?ですよねっ!?

さて、肝心の中身。これがぶっちゃけ読み進めるのが非常に苦痛なんである。内容についてはちゃんと検証が必要だと思うけど、 [1] … Continue reading本の筋がありそうでないので、迷子になるのだ。最初に出てくるのが「彼ら」という単語。それが「ローマクラブ」であり、同じものが「三百人委員会」であると。で「イルミナティ」が出てきて「王立国際問題研究所」に続き、「NATO」の名前が出てきたところで、ハイ、迷子がここに一人。各団体の概要というか構成というかそういうの、後からじゃなくって先に教えてもらえないだろうか?フツーの人はフリーメイソンの知名度レベルで「名前は知ってる。なんか怪しげな団体らしいじゃん?」位だろうし、ローマクラブ(初耳!)と「NATO」を一緒にされても、全然わからないのだ。私の知識的には、ものすごーくシンプルに語弊を恐れず言うと「NATOはむしろアメリカの手先」だったんですが、違うんですかね?その後もいろんな組織が出てくるし、一応それっぽい組織図というか相関図?も出てくるのだが、結局わからないままである。人の名前もたくさん出てくるし・・・なんだか、「とりあえず有名どころで、怪しげな人の名前を全部あげときますねー」みたいな感じもする。個人的にはキッシンジャーがこの本の筆者を訴えたかどうかが気になるところですね。

肝心の内容については、私が理解した限り「王室を頂点とした三百人委員会が、麻薬や銀行やその他もろもろの組織やメディアを駆使して、人類支配を目指している」ということを言いたいのだろうと思う。まぁ、ケネディ暗殺事件とかまだハッキリしていないし、メディアによる世論支配なんて部分も個人的に「わからんでもない」という点ではあるんですが、やっぱり「うーん」と思えることの方が多い。

例えば序文によると「フランス革命とロシア革命はともにキリスト教を標的にしていた」ということで、秘密結社の糸引きを示唆されているんですが、その秘密結社とやらが、この本の主題である「三百人委員会」なのであれば、それは委員会のトップが英国王室であることと矛盾しないか?と思える。だって、フランス革命でもロシア革命でも国王は殺されてますよ?それから、20世紀初頭、東インド株式会社が、自らの利益のために中国にアヘンを送りまくった・・・というのは、世界史の常識になっていると思うのでいいんですが、その上で「惨憺たる結果に終わった、日本人をアヘン常用者にしようとする試み」が何故惨憺たる結果に終わったのか、一日本人としては興味深々だったのだが、一言も書いてない。現在のアメリカにおけるドラッグ漬けを憂慮するならば、先例として日本での失敗(もしくは日本の成功)を、書いておいた方がよいんではないか?要は説明が中途半端なのだ。

また、これは本が書かれた時期に想像もできなかったことだろうが、インターネットの問題がある。もし、三百人委員会が本当に存在しこれほどの規模で活動しているのであれば、インターネットはこうはならなかったに違いない。もちろん、世論誘導しようとするつぶやきだとかウェブページだとかあるにはあるが、それと同じくらい同数の反対意見も溢れているのがインターネットである。明らかに無秩序に見えるインターネットの世界を三百人委員会は一体どうやってコントロールしているのだろうか?

ついでにもう一つ。三百人委員会の悪行は結構なのだが、それに対抗する筆者の思想もなかなかである。

われわれの先祖は共通の言語を話し、共通の宗教であるキリスト教を信じ、共通の理想を抱いており、当時は合衆国に異邦人はいなかった。(P128−9)

ここで「お前も移民だろ!」と突っ込めるかどうかが、大事だと思うの。これだけ「アメリカが!アメリカが!」っていうから、てっきり生粋のアメリカ人だと思ってたら、MI6上がりの [2]4月25日追記。この部分、不確定でした。失礼いたしました。イギリス人じゃないですか・・・因みに「原発推進・キリスト教信仰 [3]他の宗教については一切言及なし・ホモセクシャルなんておぞましい・マイケルジャクソンは改造人間」だなんてこと、今いうとフルボッコにされるがオチである。あぁ、それともこの「フルボッコ」こそ、三百人委員会の悲願達成なのだろうか・・・?

ま、この本の一番の教訓は「鵜呑みは良くない」ですね。自分の意思で考えて行動しないと三百人委員会みたいな組織に操られるし、操られていると信じ込むことにもなる。たとえそれがどちらに曲がっていようとも、己の価値観を突き詰め、真善美を追求すれば、少なくとも自分の人生においては正しい道を歩けるのではないでしょうか。

 

 

References

References
1 というより、なんでも「ありえない!」で切り捨てる態度はいただけないという思想ですね。鵜呑みに信じるのもよろしくないですが、判断に至るまでの過程はきちんと踏もうとする派なのです。
2 4月25日追記。この部分、不確定でした。失礼いたしました。
3 他の宗教については一切言及なし

佐藤優の「使える地政学」はあんまり使えないかも

 

当初の予定ほどサクサク読めなかったこちらの本。中身は面白いんだが、相変わらずターゲットが謎である。帯には「ビジネスパーソン必携!」ってあるんだけど、(そして毎度毎度突っ込んでて、もうこのブログの様式美だが)ビジネスパーソンの日常のビジネスにそのまま使えるようなことは何一つ無い。あとがき含めて219ページ中214ページにやっとこさ

こうした複雑な地政学的思考を身につけることは、一歩先を行くビジネスパーソンにとって必須のことだと思う。

グローバル化が進展し、自国から遥かに離れた場所で起きた事件が、進行中の仕事に影響を及ぼすこともあるだろう。現代の地政学的思考が求めるように、複数のシナリオを用意しておけば、リスクを回避できる可能性が高くなる。

同時に、複数のシナリオを想定することは、物事を相対的に考えることになるから、自己中心的な思考の罠から逃れられることもできる。相手の立場になって考えることは、時代が変わってもビジネスの基本中の基本であることは言うまでもない。

と、ビジネスに絡めた記述があるくらい。でもさ、「複数視点を持て」とか「相手の立場になって考えろ」とか、そんなの、地政学じゃなくってもよくね?そのままビジネス論(コミュニケーション力)でも良いし、複数シナリオを想定したければ、純粋な軍事戦略論でも良いわけだし、恋愛論でも同じこと。折角個々の興味深い事例を取り上げているのだから、ビジネスに無理くり絡めなくっても良いのにね、と心から思う。その他、邪な心で考えたことは「沖縄については、自身の出自から感情的になっている気がする」「朝日新書だから引用されている新聞が全て朝日なのかな?」ということ。さすがに幾ら何でもこれは邪心すぎたかしら?

で、肝心の中身ですが、今読むと英国のEU離脱など、なかなかタイムリーで面白い。真面目に追っていない時事問題については深く語らない主義なので、どうのこうのここでは書きませんが、「スコットランドの独立阻止(EUにスコットランドとして加盟することを阻止)するには、イギリス自らがEUに残留し、否決権を持っておく必要がある」という視点は新鮮だった。今回の投票後、ものの見事にスコットランド独立運動が再燃ちゃったしね。どうも年齢や社会的地位によって残留か離脱かが分かれていたらしいが、EUはEUで「さっさとおさらばしようね」と話を進めに入っているし、英国人は英国人で今更ながら「EUってなに?」だとか「失敗した!」とか調べたり後悔したりしているし、そんな混沌とした投票がヨーロッパ各国(もちろん他の地域も)の独立運動再燃やらEUからの離脱是非問題発生やら、今後の国際関係の構造を揺るがすキーになりそうというのは本当に興味深い。EUを新ドイツ帝国と見る向きも強く、となればEU解体というのはドイツ帝国、ナチスドイツに続く、ドイツ影響圏の解体なのか。それを喜ぶのは誰か?まぁ、間違いなくプーチンはご飯が美味しく感じられているでしょうね。 [1] … Continue reading

本に戻ると、前半、特にパナマ文章やネット空間については、地政学から大きくズレているというか、「地政学ってなんだっけ?」という気分にさせてくれた。まぁ、マッキンダーの時代とは違い、地理的状況だけではない(今や戦場も「陸」「海」だけではなく、「空」「宇宙」「サイバー」まで増えている!)という点からすれば、これも地政学なのかもしれない・・・が、なんとなくモヤモヤ。無理に地政学に絡めなくっても良いんじゃないかしら?

んで、最後の章、「中国の海洋進出が止まる日」。私はこれを読んでほくそ笑んだ。 [2]私の性格が悪い一端が滲みてでいる。全く同じことを7年前に書いたのよね、私。さすがにその頃はISは存在してなかったが、「中国内陸部でイスラム教徒やチベット教徒による暴動が(アフガンやイラクの煽りで)激しくなると、中国は海洋進出どころではない」と。まぁ、今、この本を読みながら改めて考えると、ロシアと中国の仲をも裂きたい(その方が核やミサイルなど直接日本に脅威となりうるレベルの話で、中国が内陸に目を向けざる得ない)けれども、そうすると、いくら中国を内陸に引きつけるといえど、ISの存在はよろしくない。なぜならば、ロシアも同じイスラム過激派に悩まされることになるので、ロシアと中国が協力する可能性が高くなる。まぁ、ロシアはロシアで中国とこと構えると、折角EUが弱体化していいとこ取りできそうなのに、2方面展開しなければならなくなるから、分断作戦には簡単には乗ってくれないでしょうけどね。日本にとってISと中国、どちらが脅威なのか、考えれば考えるほど、そもそも相手の大きさというか諸々のレベルが全然違うので、難しいですね。

いずれにしてもこの本、ひとつひとつの事例は面白いものの、そもそも肝心の「地政学とはなんぞや?」という解説がないし、ランドパワーやシーパワーの説明もほぼない。「ハートランドの獲得こそ〜」なんて、それこそビジネスには関係なかろうが、もう少し丁寧に説明してあげてもいいんじゃないかしら?それとも最近地政学が流行ってて、一般常識レベルになったとか?そんなわけないか。

 

References

References
1 ついでに言えば、我が社でもイギリス離脱による景気悪化を見越して戦略を・・・という話が出ているらしい。それを懸命に説明している本部長を尻目に「EUがばらけたらどうなるかな?まぁ、ロシアが東欧を取りにくるよなぁ。」とか呑気に考えていた私。多分本部長にはロクでもないことを考えていたことがバレている。
2 私の性格が悪い一端が滲みてでいる。

オバマ大統領の広島訪問の意義

当日母が広島にいたならば、交通規制で発狂していただろう・・・広島出身者としては、やはり今回の訪問は意義深いと思うし、全てを一度にやり遂げると、その分あちこちから反発が出てくるものなので、今回くらいが初回としてはちょうど良かったのではないでしょうか。次は広島か長崎の記念式典に参加してもらうことが目標になるのかな?

戦争というのはやったりやり返したり、えてして加害者と被害者の境界線が曖昧で、特に2度の大戦以降は総力戦、非対称戦ということで、一般市民の犠牲も多い。そんな中で日本だけが被害者顏してアメリカ大統領に訪問してもらうということに納得できない人は多いだろうし、逆に他のことを考えずに(日本が他国に何をした、だけではなく、例えば同じアメリカによるベトナムへの枯れ葉剤散布やアフガニスタンの誤爆など)、「アメリカが日本に謝るのは当然」という人もいるだろう。

でも、今回はそういう意味ではなく、「唯一、人に対して原爆を使った国」がアメリカで、「唯一、原爆を直接食らった国」が日本だから来たのだ。もし1945年以降、何度も何度も原子爆弾が人に対して使われていたらアメリカ大統領が広島を訪れる意味なんて全くない。(もちろん、そんなことになってたらアメリカも広島も存在してないかもしれない。)その唯一性をなんとか保っているからこその今回の広島訪問であり、謝罪があろうとなかろうとその意義が薄れることはない。これは人類が70年近く理性を保ち続ける事ができた事に対する記念なのだ。

オバマが任期ギリギリで広島に来たのは、もちろんアメリカ国内の事情もあるでしょう。大統領として政策を立案し、実行する時間があるタイミングで訪問する方がより誠実だったのかもしれない。いずれにしても彼は来た。今まで原爆を落としたのが彼の国だけであり、原爆を落とされたのが日本だけだから、来た。今後もアメリカ大統領が過去原爆を使ったことについて、広島と長崎だけを訪れることになるよう、祈りたいものですね。

というわけで、もう少し現実的にドロドロした話をすると、日本は「こういう意義があるから来ただけですよ。過去の正当性とか謝罪とかの話じゃなくって。単に「原爆を落とし、落とされた」の関係が、日米のみで終わるよう、核廃絶と平和構築を祈っての話です。」と(多少国民感情に配慮しながら)世界にアピールし、次回以降アメリカ大統領が広島や長崎を訪れるハードルを下げればよいんである。未来志向の平和構築を非難するのは至難の技で、もし非難すれば自らの国際的信用や立場を危うくする。特に核保有国の場合はね。しかも、もし日本が謝罪抜きでアメリカとこの関係を続けるのであれば、「日本は未来の平和のため、被害者としての過去に囚われない。」という嫌味にもなる。まぁ、嫌味の効く相手だとも思えませんが・・・

ところで、なぜ今回は広島のみで長崎への訪問がないかといえば、長崎までは足を延ばせないといった日程的なこともあるだろうけれど、個人的には外務大臣の岸田さんが広島出身(広島1区)だからだと睨んでいる。そりゃ国務長官だけではなく、アメリカ大統領まで連れてくりゃ、地元じゃ強いですよ・・・あれはまだ小学校の頃、その頃私が住んでいた家の側に小さな事務所を構えて、立候補していたのをよく覚えている。平成の世28年のなかで一番在職期間の長い外務大臣になるとは、当時の私は想像もしてなかった。(むしろ、選挙に負けそう・・・と心配してた。)そしてこれは完全に余談だが、オバマ大統領が折ったという折り鶴、ケネディ大使に手伝ってもらったらしい(某外務省筋から聞いた)。折る方も折る方だが、手伝う方も手伝う方である。手先が器用なんだろうな。