段々とこのブログ恒例になってきた感がありますが、今回も火狐のブックマーク整理をかねて、サイト&記事紹介したいと思います。かなり古いものもありますけど、その辺はご愛嬌。今回はかなり量があるので時間のあるときにどうぞ。
その前に一寸脱線。このごろ松岡正剛熱がヤバいです。自制しないと千夜千冊(ジュンク堂に置いてあった)に手を伸ばしそう・・・書評って大好きなんですよね、ホントに。最近、斎藤美奈子に飽きたので、松岡正剛が貴重な存在になりました。「17歳のための世界と日本の見方 セイゴウ先生の人間文化講義」とか、歴史を「日本と西洋を繋げる」という視点から眺めた本で、かなり楽しめたと思います。(←しかし、この本は書評ではない。)ただね、一言言わせてもらうと、タイトル「17歳のための〜」ってのは絶対に現在の大学生への嫌みが混じっているね!この本は元々某関西の大学での講義を纏めたモノなんですが、セイゴウ先生があとがきに書いて曰く
その最初の予備講義のときに、学生たちにブッダのことや帯のことや三味線のことを訊いてみると、みんな何も知らないのです。伊勢神宮も連歌もお手上げでした。当時のみんなが好きなのは「お笑い」と「プリクラ」と「トレンディドラマ」でした。
いや、ドストエフスキーの『罪と罰』も与謝野晶子の歌も、プラトンの理念も溝口健二の『雨月物語』もマルセル・デュシャンも知らないのです。これでは世界と日本の相互関係といったて、何もわかるはずがありません。もう、東京裁判のことやベトナム戦争のことを尋ねる気もなくなりました。
だそうで、更には
17歳というのは大学生に話す以前に、高校生の諸君にこそ語りかけたかったという思いをこめてのこと、とくに年齢にこだわったわけではありません。
とのこと。ほら、やっぱり「大学生なんだからこれくらい知っとけよ、バカッ!」って心の声が聞こえてきません?かく言う私もセイゴウ先生の求める教養をもって要るかどうか甚だ怪しいですけど、上にリストアップされたことは大体わかるよ。別に本から全ての知識を得よとは言いませんが、知識量って案外、話の面白さと比例しているしね・・・まぁ、頑張りたいところです。そのためにも誰か私に「千夜千冊」を買って・・・!!
因みにどうでも良いですが、私は、インテリ・非インテリを「プルーストの『失われた時を求めて』とジョイスの『ユリシーズ』を読もうと思っているんだよね」と(相手が私に)言われたときの反応で見分けます。勿論、これだけじゃ駄目だけど(理系の知識とかもインテリ必須だし)、「あぁ、プルーストの方は〜」と解説してくれる人は特上のインテリ(まずいない。会ったこともない!)、「読んだけど判らんかった」「私も読もうと思っている」辺りも十分インテリ、「えっ!無理じゃない?」ってのもやっぱり物語の内容を知っているので結構インテリ、「何それ?」が非インテリです。こりゃ駄目だと思う人には最初から訊きません。
松岡正剛の千夜千冊 遊蕩篇
松岡正剛絡みで。でも、書評は好きなのに松岡正剛の書評ってあんまり本自体を読もうと思わない。なぜでしょう?私には高尚過ぎるラインナップだからかな?
松岡正剛の読書術 わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
松岡正剛の読書術を纏めた記事。いつかこのレベルで読む日が来るのだろうか・・・?マーキングは時々するけど、書評を読む時や最近では「哲学の歴史」を読むときに限られているなぁ・・・どちらかというと、読んだ本の大体の内容を記憶して、細かいところを気にしないタイプです、私は。アウトプットすることがないしね。
wunderkammer
本文は英語。伝統的ヴンダーカマーの写真がいっぱい。所謂「興味の棚(cabinet of curiosities)」ですね。アメリカで取っていた美術の課題の際に見つけたサイトです。こういうのってなんか良いですよね。ワニの剥製とかは要りませんけど・・・私にとっては本棚が代わりです。
ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館
上のサイトの日本版。内容は非常に荒俣宏でした・・・見に行きたかったな。
荒俣宏先生の引越しを手伝ったこと(1) たけくまメモ
続き。おまけもありますが、ここでは割愛。金魚に「タカハシ」と名付ける荒俣先生とフラッシュメモリーに「維盛」、デジカメに「行成」と名付けた私は違う人種だと信じております。だって私は10万円の本にも及び足ですもの・・・(←勿論「千夜千冊」のこと。因みにどうでもいいですが、欲しい本は比較的すぐ買ってしまう私にとって、半年以上「欲しいな〜」と言い続けるってことは結構あり得ない状況であったりします。)
アンサイクロペディアに嘘を言わせなかった男「ハンス・ウルリッヒ・ルーデル」とは? GIGAZINE
東部戦線って変な人が多いよね。この人(wiki)とかも、アンサイクロペディア泣かせ。(アンサイクロペディアver.)因みにハンス・ウルリッヒ・ルーデルのアンサイクロペディアでのページで好きなのは
〈戦果〉
* 戦車519輌
* 装甲車・トラック800台以上
と延々と続くリストの最後
* 付き合ったガーデルマンの苦労:プライスレス
という部分と
総統閣下がハルトマンに勲章を授けるときに「君達やルーデルのような者が、もっと大勢居ればなぁ」等とぼやいていた。スコアから考えてもルーデル閣下やハルトマンは存在自体が戦略兵器です。本当にありがとうございました。というか、10人も居れば真面目に戦略に影響出るよ! 一人で300機とか500両だから、10人いれば3000から5000は固いね!
それから
ちなみにエースパイロットの「公式戦果」なるものは、多くの場合正確でないことが多い。本人や仲間が撃墜数を過大に報告したり、司令部が戦意高揚のためエースの活躍を誇張して宣伝したりするからである。たとえば史上最大の撃墜王であるハルトマンも、じつは疑わしいスコアがかなり多かったりする。
ルーデルの「戦果」もまた、正確性に欠けている。なぜなら彼は前述のように病院を脱走して前線にまぎれ込み、誰が壊したのかわからない戦車を大量生産したり、同僚や部下が休暇をもらえるようマイレージの如く自分のスコアを譲ってあげたり、逆に自身が戦場に留まり続けるために自分のスコアを過小に報告するなど、何度も粉飾を繰り返していたからだ。
というわけで、上のルーデルの公式戦果は大嘘です。デタラメです。状況や人々の証言からより精度の高い数を挙げれば…
* 戦車:800輌以上
* 装甲車・トラック:1000台以上
(中略)
* 粉砕した死亡フラグの数:そんなの覚えてない
* 返り討ちにした死神の人数:そもそも死神が怖がって近づかない
* 5歳の幼女のハート:1人分(…だと思いたい。1人でも十分に変態なのに…)
* ……あれ? 増えた?
注:アンサイクロペディアは、嘘と出鱈目にまみれています。
以上の文章も嘘や出鱈目である可能性が高いです。
いやーごめんごめん、より精度の高い数とか言いつつ盛大に大法螺吹いちゃったよ。ま、アンサイクロペディアってホントはそういうトコロだしね! それにどうせ最初の4行目までは大マヂだし!
……もう駄目だこいつ、存在自体がギャグだ。
あと13行目もマジっぽい気がする…
そんなルーデルについて
* 匙を投げたドイツ軍医:3人以上 看護師30人以上
* ルーデルを分析できず頭を抱えたマッドサイエンティスト:10人以上
* アドルフ・ヒトラーが地上勤務を命じた(=ルーデルが総統の命令を蹴った)数:27回[要出典]
* 呆れてやる気を失った枢軸国将校:50人以上
* 呆れて何も言えなくなった連合軍将校:80人以上
* 愛機を撃墜されたルーデルが帰還のために歩いた距離:地球を四周分
* ルーデルに戦果を分けてもらった同僚と部下:231人
* ルーデルがスコアを譲る事で同僚と部下が得た有給休暇の合計:38573日[要出典]
* ルーデルが返上した(=後部機銃手が無理矢理返上させられた)有給休暇数:827日[要出典]
* 外傷後ストレス障害/PTSDで再起不能になった後部機銃手12人以上(ロースマン…(つД`) )
* 外傷後ストレス障害/PTSDで再起不能になったソ連軍将兵1万8500人以上
* ルーデルが怖くて夜ひとりでトイレに行けず、おねしょしたソ連軍将兵:6300人以上
* いたずらをした時に「そんな子はルーデルが急降下爆撃しにくるよ」とお母さんに脅されて育ったソ連の子供たち:240万8000人以上
* いたずらをした時に「そんな子はルーデルの後部機銃手に売ってしまうよ」とお母さんに脅されて育ったドイツの子供たち:32万4500人以上
* 戦後迷惑を被ったドイツ連邦政府・軍関係者:150人以上
* 戦後勇気づけられたネオナチ:3万5000人以上[要出典]
* 戦後ルーデルを崇拝するようになった人々:計測不能
* 戦後、WW2をゲーム化。ルーデルを出すのを断念したプログラマー:154人以上
* 負けじと、バランス調整に挑んでぶっ倒れた、後続のプログラマー:300人以上
* 戦後ルーデルを参考に主人公最強系(通称「俺TUEEE!」)を書いたラノベ作家:38人以上
* そんなラノベ作家どもに「ルーデル禁止!」と叫んだ編集者の数:70人以上
(つまり「ルーデル禁止!」と編集者に言われながらも、性懲りもなく別の編集者に原稿を提出したラノベ作家が過半数)
* 戦後、ルーデルの存在を信じない子供たち:計測不能
* 各紛争地帯でルーデルの真似をしようとしたパイロット1681人中、死亡82、行方不明1211、敵前逃亡388(これからも大幅に増えるとされている)
* ガーデルマンの苦労:プライスレス
って部分。相棒ガーデルマンの苦労はもう、プライスレスで決定らしい。ブププ。
ヘタリア
本の元になったサイト。アニメ化もするらしい。アニメ化は流石にどうだろうと思うよ!日本の中の人が高橋広樹な時点でさぁ・・・
日本国際問題研究所
見つけた。
体験者に聞く太平洋戦争(第二次世界大戦) 肉汁が溢れ出ています
ネット上の会話なので成り済ましという可能性が0%では無いにしろ、圧巻。途中は海軍兵学校の同窓会のようになってます。
ジョークアヴェニュー
アメリカンジョークを集めたサイト。結構判り難いものも多い気がする。
信じられないが、本当だ
本当らしい。
日本の英語教育っておかしくね? イカリング
中高での英語教育はさておき、乳幼児に対する早期教育は不要です。ソースは私。小学校4年のときに「ソックス」「ハット」というすでに日本語になっている英語さえ判らなかったけど、なんとかなってますからね。(もっとも、アメリカへ高飛びしたのが最大の理由ですけど。)LとRの発音の違いなんて、大したことじゃないです、ホント。発音がなってなくっても、文法がデタラメでも、会話は通じりゃ良いの!私に子供が出来たら、胎教だろうが何だろうが、ガンガン日本語です。清少納言大先生の枕草子でも音読しようかしら・・・そして、小学校に入ったら、伊賀か甲賀の忍者屋敷に探検しにいくんだい!(←私がいきたいので。)
『菊と刀』を読みましたか?
これは後で読む用。ベネディクトってあんまりフィールドワークをしない学者として有名だと、大学の人類学の先生が申しておりました。
エコ心というならば 続・妄想的日常
エコ、エコ最近言いますものね。因みにかなり話が硬派になりますが、東京へ行く途中の新幹線で、「哲学の歴史9」のフォイエルバハの項を読んでいて、少し私の中にあったエコに対する疑念の輪郭が見えてきたのでここで披露。私は今まで、「エコはいいのだけど、何かが妙だ」と感じていた訳です。それは、「オーガニック=エコ」としちゃうようなファッション雑誌だったり(実際にそうなのか、科学的&経済的な部分については良くわかりませんけどね)、「エコエコ」言う割には「エコバックを持って終わり」という態度に対してだったんですが、どうも『建前では「自然は偉大!」と言いつつ、行動が「人間様が自然を守ってやるべ」という態度のように思えるから』、ということではないか・・・と。つまり自然上位を謳いつつ、人間優位なのが気にくわん!ってことですね。きっと二酸化炭素や温暖化や海面上昇なんて人間に害がなければ、全く気にしないんだよ、人間は。人間が自然の一部なのに、外部の存在であるかのように振る舞っているといいますか・・・あぁ、やっぱり良くわからない。
因みにこの本のマルクスの項はなかなか面白かった。所謂我々が持っているマルクス像はエンゲルスによってプロデュースされたものなんだって。さらに、最も批判されるべき私的所有というのは、他人が持っていたものを自分のものとする「粗野な共産主義者」などなど。この調子でいくと今ある共産主義国は「正しき共産主義」ではないということになっちゃうね。あくまで、「共同体のみんな」が主人公であるべきで、「党」ではないんだもの。
風の谷の博士課程 アルファルファモザイク
40で堪えきれず、笑った記憶があります。
実はまだまだ、たっくさん中国関係のブックマークがあるのですが、これはそのうち纏めます。そして、さっきニュースサイトで見たけどソルジェニーツィンが亡くなったらしい。結構な歳だったものね・・・