Archive for the ‘国際関係と歴史’ Category.

手伝って会戦

復活宣言しながらなかなか更新しませんでしたね、私。有言不実行ばかりです。近況はと言えば、非常にアメリカらしいけれども、出来れば経験したくない経験をしています。人権侵害だとか差別問題だとか、アレだとかコレだとかで大変なので、ここでは詳しく書けないのですが(ヒント:シングルベッドは一人用)、結構精神汚染が激しいですね。必殺「完全無視」を決め込んでいますから、今のところは大丈夫。

そう言えば11月頃に寮の部屋の暖房が壊れて、その当時のルームメートと凍え死にそうだった時期があったのですが、そのときに

私「私がこのまま、凍え死んだら日本のテレビで流れるだろうな〜」
ル「じゃあ、私も出るかなぁ?」
私「いや〜、人種問題に発展させたいだろうから、ないだろうな」
ル「といいますと?」
私「だって、白人で金髪で青い目の子も一緒に死んじゃったら、日本人だから差別された!っていえないじゃん」
ル「むむっ!確かに・・・まぁ、私が日本に行って同じ目に遭ったら、やっぱりアメリカのテレビもそうするかも知れない」
私「それより、あんた、唇がハローウィンのメイク並みに青いぞ!死ぬな!」
とか話してたのですよね。結局「ルームメートが真っ青なんですけど」と脅してすぐに直してもらえましたが。まぁ、この程度の話だと日本国内においてのみ「アメリカにおける人種差別」が問題視されるんでしょうけど、100年ほど前はもっとすごかったんだぞ!と言う訳で今回の本題、「ウィルソン大統領に関するリサーチ:途中経過報告篇」に移りたいと思います。

前回も書きましたが、毎週3日合計12時間、ひたすらウィルソン大統領に関する資料集(手紙のコレクションとか、記者会見の記録とか)から日本に関するものを抜き出し、リスト化するという趣味のような仕事のような事をしています。ウィルソンが大統領になってからすぐに出てきた日米関係の大問題が「日系移民排斥問題」でして、丁度カリフォルニア州で「排日土地法」が可決されるかされないかということで、珍田在米大使がかなりウィルソンと頑張っておりました。簡単に書くと以下の通り。

珍田大使「この法律案は日本人に対する人種差別だ!」
ウィルソン「ち、違う!第一、合衆国憲法により連邦政府は州の立法には口出せないんだよ。私にはどうしようもないんです!」
珍田大使「でも、日本国民はみんなカンカンだぞ!しかも日米間の条約違反じゃん!(どの条約についてかは、いまだ不明。1911年のか?)さらには、この法律案、日本人だけがターゲットじゃないか!やっぱり人種差別だ!」
ウィルソン「差別じゃなくって、土地法は純粋に経済の問題なんです!差別じゃない!」
珍田大使「言ってる事は判るよ?そっちの国内状況も理解してるさ。でもやっぱり、差別ー!差別ー!」
ウィルソン「じゃあ、連邦政府が希望者には経済的損失の保証も出来るようにする(議会に案を提出する)し、アメリカにとっては日本は大事なお友達なんだから!差別なんてしてない!」
珍田大使「差別ー!差別ー!」
この後も、日米間で新しい条約を作ろうとかしているんですが、やっぱり「差別ー!差別ー!」「差別じゃないもん!」の繰り返し。延々と繰り返し。これだけやられりゃ、ベルサイユ講和会議で日本の提出した「人種的差別撤廃提案」をかなり強引に無しにして、逆に山東半島を日本にくれてやったウィルソンの気持ちがわからんでもない、よね。

因みに資料を見る限り、アメリカ海軍は結構本気で日本との戦争を考えてたようです。曰く「フィリピンとハワイが危ない!」だそうで、だから「中国に駐留している艦隊をフィリピンに移動させよう!」と計画したところまでは良かったんですが、ウィルソンや国務長官ブライアンが「今、下手に艦隊を動かすと、逆に(すでにカンカンの)日本人を爆発させちゃうから駄目」と、至極リーズナブルな理由によって却下したために、何とか1940年代までは直接対決せずに済みました。というか、ここで海軍の言い分が通った場合は1913年にして日米開戦しちゃうわけで(まぁ、日本がどれだけ本気かは判らないので、確率の問題ですけど)、1914年から始まる第一次世界大戦とかどうなったのだろうとか考えずにはいられません。イギリスがどう動くのかによりけりでしょうけど(一応、日英同盟を日本側と結んでいるし、逆にアメリカとも関係良好だし。)、「歴史にもしもはない」といえど、世界大戦の始まりが日本とアメリカの「差別ー!」「差別じゃないー!」だったかもしれないと考えればなかなか感慨深いですな。

んで、超マイナーどころを攻めまくる歴史の授業ではこの人の本、「赤い恋(英題名:love of worker bees)(本当にこれであっているのか不安。一応英語バージョンでは”love of worker bees”という本に”Vasilisa Malygina”、”Three generation”、”Sisters”の3つの小説が入っていました。)」を読んだのですが、クラスでは主人公の優柔不断っぷりに非難轟々でした。「いい加減気付けよ!と思った」とか「私なら一回目の疑惑で別れるわ!」とか。私も、勿論そう思ったんだけど。この話、一言で言うなら「ちょっと見かけが貧弱な女共産党員が、アメリカ帰りでブルジョア志向ヘタレ浮気性の旦那をすったもんだの挙げ句やっとこさ捨てて、シングルマザーとして生きると決めた話」でしょうか・・・この話のどの辺に戦前の日本女性は共感したんだろうかね?

後、映画「大いなる幻影(フランス映画の方)」や「戦艦ポチョムキン」を観たとか、色々書きたい事はあるのですが、今からポチョムキンの映画クイズを作らなくてはいけないので、この辺で。そういや「modern Japan」のクラスの先生が「戦前昭和で重要な人物は北一輝と山本五十六だ!」と言っていたけど、どうなのこれ?山本五十六は兎も角、北一輝って・・・知っているけどさ。確かに、二・二六事件とかその後の思想に大きな影響があったけどさ、なんか微妙な選択だと思うのは気のせいでしょうか?しかも「日本人はだれでも知っている!」と豪語。いや、多分アメリカ人がウィルソンを知っている確率より低いから、それ!とか思ったんですけど、TA (Teaching Assistantの意。しかし最近はTeacher’s Assistant:雑用係といった様相です。)として一応「軍人、軍事について教える事こそ、軍国主義に繋がると戦後の偉い人は考えているので、北一輝だなんて思想の大元だからこそ、まず教えませんよ。」とコメントしてみた。

中国脅威論

まず、英語版の卒論、一旦撤回します。別に問題があった訳ではなく、ただ単にやはり日本語訳に直してからアップするのが基本かな?と思い直したので。しかも、来学期入ったら卒論を書き直す予定です。平間洋一先生からアドバイス頂いた部分も直したいし、個人的にあんまりにも未完具合に泣きそう。取り扱い範囲が広いからなぁ。海軍の話なのに、あんまり潜水艦とか領海問題とか触れていませんしね。勿論、高々25〜50枚の卒論な訳ですから、本の情報量を目指してもしょうがないんですけど、何だか悔しいのです。まぁ、本は未来に取っておきますが。

さて、私の卒論は海軍について語っている訳ですが、結論一歩手前では国際関係そのものについて書いているので、結構「中国は脅威か否か」について考える事が出来ました。以下、「脅威論」と「非脅威論」に分けて、それぞれのポイントについて考えてみました。というか、「非脅威論」に対しては反論を展開しています。

一応予備知識として:私自身はリアリストです。リアリストとは、そのままですが国際関係論でいう現実主義者。かのミアシャイマー教授によると

1)世界政治では国家が中心
NGOとか国連とか基本無視。勿論無視しないリアリストもいる・・・はず。ネオリアリストとか色んな派閥に分かれますが、ここでは大まかにミアシャイマー教授の定義に従います。

2)国内情勢は関係なく、国際関係の環境が国の行動に影響を与える
つまり、誰が指導者だろうと、どんな政治形態(独裁とか共産国家とか)でも関係ないってことですね。個人的には、国内情勢(と国民性)を考慮すべき事柄も多いと考えていますが。今回の中国のケースも国民性を考慮しています。

3)国家は生き残る為に互いに競争する
他国の為に譲歩したりはしない、らしい。

という3点が現実主義者の世界の見方らしい。全てちょっとずつですが私の見方とはズレています。上でも書きましたが、私は国民性も考慮すべきだと考えていますし、3番目なんてこう、苦笑いしたくなる感じ。ただし、リアリストかリベラリスト(自由主義者)かといえば、確実にリアリストである、ということです。因みにリベラリストとは、これまたミアシャイマー教授の定義によると

1)国際政治の政治の主役は国家
といってもNGOやグローバリゼーション、国連を考慮に入れる学者もいますし、やっぱり派閥次第ではあります。

2)国内政治の状況はその国の外交政策に影響を与える

3)ある国の政治体制の方が本質的に他の政治体制よりも好ましい
これが民主国家同士では戦争をしないというデモクラティック・ピース理論の元になっています。そして民主主義を広げようとする政策もここから出ている訳ですな。

4)パワーよりも経済とかの方が大事
経済依存が進めば、戦争をするデメリット(経済的打撃)がメリットを越えるって考え方もここから。

という事になりまして、まぁ、基本的にリアリストは悲観的でリベラリストは楽観的と言ってもいいでしょうか。じゃ、実際にアメリカの政治はどうだ?ネオコンはどっちだ?とか言い始めると話が元に戻らないので、基本の概念はこの辺で。

本題。では具体的に中国が脅威であるとされる理由は
1)中華思想
2)中国国内での愛国心の高まり
3)経済
4)軍増強
5)現実
6)地政学的観点
の6つ。(←私が思いつく限り。)

1)中華思想
中国の歴史を学んだ人間ならば常識でしょうが、中国の中華思想は2000年以上もかけて染み付いた国民性です。簡単に言うと「自分が一番だもんね」という感じなんですが、「一度でも中国の文化を受け入れたら、中華帝国の一員」→「中国が支配してもいい土地」→「中国の領土」と理論が発展しちゃっているのが近隣諸国として問題な所。日本本土は一応大丈夫でしょうが、沖縄辺りは既にグレーゾーンと化しているようです。そしてこれが台湾問題のミソでもあります。「台湾は同じ漢民族が移り住んだじゃん(内戦後)。同じ文化じゃん!」→「同じ文化なのに違う国ってあり得ない!」という意識があるんでしょうね。

2)愛国心の高まり
で、この中華帝国が約100年にわたって屈辱を受けた時代があります。それがイギリスのアヘン戦争から日本の侵略〜終戦まで。次の項でも書きますが、経済成長によって豊かになった中国は大国としての自覚を取り戻してきたんですね。そうなると、許せないのが屈辱的な歴史の原因となった日本(とイギリス)。その頃(1970〜80)日本自体も経済的大国になっていましたし、近場だし、許せん!しかも、また侵略してくるかも知れない!と日本を仮想敵国とすることで、国民の愛国心&反日を高め、それを政府支持へと持っていきたいのが共産党の狙い。

3)経済
んで、経済発展というのは中国を豊かにはしたのですが、同時に共産党にとって「共産主義経済の失敗」という大問題を提示している訳です。「みんな平等だよ」がモットーだったのに格差は開くばかりじゃ、共産党を支持する理由も無い。そこで、政府が編み出したのが愛国心を盛り上げ、経済を発展させ、イデオロギーには目がいかないように国民を満足させるという方法です。

4)軍増強
という訳で、手っ取り早く愛国心を盛り上げるために「失われた領土」を取り戻せ!という方針を政府は打ち出すんですね。南シナ海の島とかいい例です。しかも、意外と天然資源が豊富な東&南シナ海、押さえておいて経済的に損はありません。しかも、石油などのエネルギーが地元で取れるという事は、アメリカ海軍やインド海軍、挙げ句にイラク戦争以降は日本の海自まで出しゃばっている始末ですから、そんなヘンチクリンなやつらがウヨウヨいるアラビア海やインド洋、そして最も海上テロの危険が大きいマラッカ海峡を通っているシーレーン(海上交易ルート)にあんまり頼らなくていいという事です。

具体的にどうするかと言えば調査とか一応やった後に、実効支配です。中国は一応、海上の国境に関する国際法を批准しているくせに、国際社会の場で国境を決めるのは嫌らしく、大抵2国間での会談によって決着をつけようとしています。軍事力経済力を盾にしている訳ですね。(因みに同じテを某国が某島に対してもやっていますが、これは先生を見習ったという事でしょうか?あんまり真似していると、同一文化の領土だと勘違いされるかもよ?)そして、軍事力アップはシーレーンそのものの防衛にも有効です。ま、こりゃそのままですね。

5)現実
これは単純。実際問題、日本の領海を侵犯してみたり、日本が「資源調査をしようかな」といえば「軍艦出すぞ」と脅してみたり、あれもこれもみんな中国脅威論のいい例です。

6)地政学的観点
中国は元々ランドパワーと呼ばれる「陸軍が強い国」なんですね。これは領土の広さをみても歴史をみてもほぼ自明と言っていいと思います。が、最近は「シーパワーにもなります」と宣言しておりまして、まずは沖縄〜台湾〜フィリピン、次に日本〜マリアナ諸島、と勢力を伸ばす気満々なのは解放軍報にもバッチリ載っているほど明らかなんです。狙いはどう考えても太平洋とインド洋。後者はビルマやパキスタンとの同盟やそれによる海軍基地の建設を考えれば明らかですし、太平洋の方もアメリカ軍に対して「半分に分けない?」と持ちかけ速攻断られたりしています。

万が一、中国海軍が太平洋、インド洋まで手を伸ばしたら、日本のシーレーンが非常に危険な訳です。日本、中国、そして台湾などアジアの国々は基本的に同じシーレーンを使っておりまして、それ故にどの国もシーレーンの安全は国益といってもいいほど気を使っている訳です。今までの内容を振り返ってみると、中国というのは非常に現実主義的に動いておりまして、シーレーンの防衛も元々は「他の国にそんな大事なルートを支配されてたまるか!」という精神な訳ですよ。そしてこれは日本にとっても同じ。現実主義的視点からすれば「中国がシーレーンを分断出来る能力を持とうとしているわ。危険!」という感じ。日本がもしこの考え方にそって行動するのならば、おそらく海上における支配権争いがアメリカなども巻き込みながら起こるでしょう。

じゃ、逆に中国非脅威論について。
1)経済依存
2)大国としての責任
3)民主化の可能性
4)実はそんなに強くない中国?

1)経済依存
経済発展による経済依存が高まれば、日本に対する敵対的行動は中国にもマイナスになるだろうというのが基本的な考え方。私個人も基本的に「経済依存アップ=戦争のリスク小」だと思いますが、あくまで戦争の話です。東シナ海の小島なんてくれてやらぁと思っていたら沖縄が取られてたとか、あんまり笑えない冗談なので、念には念を入れておいた方がいいと思いますよ。(←だから私はリアリスト派なのです。)

2)大国としての責任
「大国として国際政治上での責任が増せば、あんまり身勝手な事はするまい。」と人は言いますが、そう言う人に限って「アメリカは帝国的振る舞いをしている。許すな!」と叫んでおります。中国の場合はスーダンあたりがいい例です。

3)民主化の可能性
民主化した中国は平和を愛する友好的な国になるに違いないという考え方。実は言うとアメリカ政府もこの辺にかけているようなのですが、民主化したとしても多分本質的には何も変わらないでしょう。というのも、中国の軍事力の増加(特に海軍)は「経済成長」や「愛国心」によって支えられているものであり、決して共産主義的な理由からではないからです。尚かつ、中華思想が政治体制の民主化ぐらいで消えるとも思えませんし、民主化後出来立ての政府が国民の支持を取り付ける為に、更なる「経済成長」「愛国心」を求めて邁進する可能性もあります。非常にいい例がロシア。中国と同じくランドパワーの強国としてユーラシアに位置し、中国と同じく帝政後ほぼ直ぐに共産党政府に移行し、そしてソ連崩壊後のロシアは10年ほどの空白があったとはいえ、今では大国としての地位を取り戻すべくプーチン大統領の下、強権政治を行っています。中国が同じようにならんという保証がどこにも無い。確かに中国は共産党の元で経済成長を成し遂げたという違いがありますが、それがいかほどの違いを生み出すのかは非常に曖昧です。

4)実はそんなに強くない中国?
本当の所を言えば、台湾を侵攻することもできない、日本侵攻なんて夢のまた夢と言われていますが、なにせ量と成長スピードが桁違いなので安心しきって傍観する訳にもいかないでしょう。幸いと言っては何ですが、日本国内全体として、1991年以降、かなり保守的になってきているのでより多くの国民が海上の問題(特にシーレーン)について考え、その安全保障を支持するようになれば、暫くは大丈夫でしょう。

取り敢えず、こんな感じです。もう少し深く突っ込むのならば中国の国内情勢や北朝鮮、アメリカ、台湾情勢も考慮に入れる必要がありますが・・・今日はここまでにしておきます。基本的な内容は卒論がベースです。参考資料は上のbookstoreの「地政学・国際関係」や「洋書」にあるものが殆ど。

関連:中国はなぜ脅威だと思われているのか
こちらでの議論はもう少し、地政学的、理論的になっております。卒論の手直しの際の参考にしよう・・・日本の核保有もそうですが、海軍力(海上自衛隊)の増強もやり過ぎには注意が必要ですよね。戦前の歴史に学ぶものは多いと思う。

こちらは水曜日に雪になるらしい。スキーウェアのジャケットを着てもまだ寒い。

赤い衝撃

タイトルの割に山口百恵とは全く関係ない内容です。山口百恵、歌い易いから好きなんですけどね・・・今回の「赤い衝撃」は私の取り扱い範囲内の「赤」であります。(要は共産国家ってことだね!)

卒論の方は明日一日使って一気に書き上げようと思っているので、今回は共産国家でも中国や北朝鮮ではなく、かつて一度は彼らの親玉だった国の話。今取っているcomparative politicsの内容がロシアに移り、今は軽く歴史のおさらい中でレーニン〜スターリン辺りについて勉強しているのですが、これがかなり面白いんだな!教科書だけ読んでいればいいのですが、折角なので先生が書いたロシアのマルクス・レーニン主義だとか、ロシアにおけるテロの歴史についての論文を(といっても副読本みたいなものなんですが)読みまくっています。去年の歴史の授業でアナーキストについてのペーパーを書いた事があるので、ロシアのテロの歴史は結構知ってはいるんですが、「レーニンの顔が生理的に受け付けない」という理由だけで、あんまり彼自身の思想だとか経歴とか読んでこなかったんで、結構興味深い。

何でもレーニンはシベリア流刑になったとか言っても、流刑地までの移動はガード無しで、地元の警察の所長さんとチェスをしてみたり、流刑中に住んでた家は平均以上の広さだったとか、奥さんともそこで出会いましたvだとか、本人曰く「(流刑中の生活が)一番よかった〜!」らしい・・・なんじゃそれ。個人的に共産国家的思想には賛同出来ませんが(なぜなら彼らの究極の目標は実現不可能だと思うし、そもそも共産国家は大抵理想とかけ離れた形態だし、そもそも社会が次の段階にいくのに暴力が不可欠というのが嫌らしいと思うので)、「オルフェウスの窓」の影響か、「帝政ロシアはスッゲー悪いヤツ。流石にこればっかりは革命家に同情するわ」とか思っていた私の純情を返して欲しい。というか、返せ。ウチの先生は「レーニンってロシア史で最大の成功をしたテロリスト」とか書いてますし。(←スターリンは?と思わんでもないのですが)確かに秘密警察とか作ってたしな・・・どうも私のなかの「シベリア流刑」のイメージは共産党支配時代のものらしいです。

で、今のところ読んだものを総合する限り、マルクス自身の思想を、レーニンが発展させる中で「党絶対主義」にしたことが一番の問題っぽい。ケレンスキー(一応社会主義者)の臨時政府は、アレはアレで民主的な部分もあったし、それを変えちゃったのがレーニンですから。まぁ、ケレンスキーが第一次大戦を続けようとしたのも問題ではあったんだけど(そして、ドイツがロシアを戦争から手を引かせようとレーニンを送り込んだことも)、最近のロシアの政府関係者も十月革命をクーデターと呼んだそうですしね。歴史の解釈は難しい。

因みにロシアの半アジア的風土も関係しているらしい。イワン雷帝によって生み出され、ロマノフ王朝の間で育った「強い支配者が必要」って考え方ですね。まぁ、あんなに寒くて広い国を持ってちゃ「(国政について)みんなで仲良く決めよう」とか思いにくいだろう・・・中央集権が一番しっくりくるんでしょうね。(だからプーチンが・・・ゴニョゴニョ)兎も角、「万人による革命」ではなく「プロ(党)が革命をするから、残りは、黙って付いてこい!」というのが、赤色貴族や言論制限やその他諸々を生み出した最大の要因のようです。ところで、今存続している共産主義国家でこの「党至上主義」じゃない共産主義の国ってどっかありますかね?あったとしたら、見てみたい。無かったとしたらレーニンのやった事はスケールが大き過ぎると思う。もの凄いスケールで歴史(と人命)に影響を与えてるよ・・・

んで、「暗い歴史」について勉強するのが大好きな私は、この比較政治学の授業のextra creditのための「リストの中の本を読んでレポートする」という課題に、ソルジェニーツィンの「収容所群島」を選んでみました。これはレーニンじゃなくってスターリン時代の収容所についての実体験本なんですが、かなり食指が動く内容です。(ここで内容について詳しく書いたら、友達を無くしそうなので書かない。日本語でも出てますから、興味のある人はどうぞ。)卒論があるし、来学期の研究(ウィルソン)にも取りかからないと間に合わなさそうだし、GREやらTOEFLもあるので、果たしてレポートを提出出来るかどうかは不明ですが、この冬じっくり読んでいきたいと思います。ついでに「甦れ、わがロシアよ~私なりの改革への提言」も買ったんですが、こちらはアメリカのアマゾンでなんと1セントから売っていました。ゴルバチョフは2回読んだって。因みにこのソルジェニーツィン氏はまだご存命です。確か来年90歳。ノーベル文学賞も貰っています。

・・・そういや昔、私は「独裁者についての本が読みたい」とか言ってましたね。取り敢えずソ連と中国、後はカンボジアを制覇したい。そしたらナチス。「映像の世紀」を観るのが好きだし(勿論、楽しんで観ている訳ではなく、あくまで興味の範囲としてですよ。観終わった後は大抵(好きで観たくせに)勝手に凹んでいるし)、私の本棚は彼氏とか子供とかに見せれませんね。というかこのブログ自体アウトか!(爆笑)

後、以降余談になりますが、久しぶりに「レッドオクトーバーを追え!」を観ました。夏に大量破壊兵器や潜水艦の戦略的価値について勉強して初めて見るので、なんかイロイロと新鮮でした。話の筋的に戦略核兵器はそこまで重要じゃないんですが、台詞の中で「あぁ、なるほどなぁ。」と感心するとこをがあったり。因みに「大量破壊兵器」のクラスでは潜水艦の映画としてクラスメイトが「クリムゾン・タイドいいよ〜」といっていましたが、これは未見なので、後の楽しみに取っておきます。

んで、これ以降もっと余談なのですが、かな〜り前にこのブログで

で、問題の「レッド・オクトーバー」の上映会では、私たちは「ぎゃ~~、何この関係!!!視線で会話したよ!夫婦、夫婦だよ!今のアイコンタクトの間には10行分ぐらいの会話があったYO!」とそれこそ腐女子の如く、興奮していました。何にって、ラミウス艦長と彼の腹心の部下であるボロディンにです。「これ、ぜったいそっち系の人がみたら、作品になっちゃうよね。」「でも、ちょっとショーン・コネリーは渋すぎるよね。」「第一、元々軍のしかも潜水艦だと特に仲が良いんじゃない?」「そうかもね。沈黙の艦隊でも艦長と副官が夫婦漫才みたいだったし・・・」とか。お酒が入っていたのでかなりハイテンションで観てましたよ・・・私たち・・・

あとは、アメリカ側ダラスの艦長であるマンキューソ祭にもなりました。「渋い!」「今の目線がたまらん!」「帽子(正式なやつ)かぶるともう、倍増だね!」とかまたもや大興奮。女二人で映画を観ると大体こんな感じになります。シラフでこうやって書いてみると、とんでもないですね。私たち。

と書いていたことを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?わたくし、そっち系には興味がないのですが、今日、一人で観て確信しました。「この映画は観る人がみたら、確実にそっち系になる!」と。おじさん同士なのがネックになるかもしれませんが、銀英伝だってみんなおじさんだぞ?いける、いける。だって、「ちょっ、いまのラミウス船長がその場をマンキューソに任せて出て行っちゃったのって、もしや自らの手で敵討ちしたかったからなの?」とか思わず思ってしまったし。・・・我ながら不覚。何度も観ていると細かい所を追いがちになるので、いけませんね。今度は「13デイズ」を観よう。あれはどうやっても、あっち系にはならん。因みにマンキューソ艦長のカッコ良さは相変わらずでした。

・・・久しぶりにタイトル通りの話ができたこの満足感。最初から最後まで「赤く」て「衝撃」だもの。

卒論とちょっとだけ被っているので紹介

”中国化”が進む白頭山 朝鮮族自治州に危機感
数年前の高句麗問題を思い出させる記事でありますが、「中国も戦前のドイツよろしく、『生存圏』という概念を(ほぼ)明確に打ち出している」という事実を知っている身としては、「あ、やっぱり?」としか感想を持ちようがありません。因みにサミュエル・ハンチントンやらズビグニュー・ブレジンスキーやらの著書にも、この中国の「国境の見方」について触れていますので、決してマイナーなモノの見方じゃありませんよ。意地の悪い言い方をすれば「高句麗だけの問題じゃないだろ・・・どう考えても」となるでしょうか。日本はどうなんだろう?沖縄(琉球)は黒に近いグレーゾーンですが、本土の方となるとねぇ・・・明治以降は完全にセーフだと思うけどな。(←ま、日清戦争に勝ってんだし、当たり前か。)

どちらにしろ歴史の話で済めば、高みの見物もできますが、

将来の韓国(朝鮮)との国境紛争、領土紛争まで見据えた中国政府の政治的思惑があるといわれている。

とまで事態が発展すると、あんまり日本としても気分のいいものではありませんから、まぁ、なんていうのか、頑張れ。ってか、これって既に中国は北朝鮮を見放しているという前提がありません?一応核兵器も持っているのにね。

おまけ 東北工程

RMA

昨日の昼過ぎから、アメリカ人の知人(数独の提供元)から同じ内容のメールを計50通以上送られてくるという怪現象が発生していまして、10分毎に自動チェックするウチのメールソフトの受信箱が凄い事になっています。一応、相手先にも報告したんだが、何か新手のイジメかと思った、マジで。

んで、今日は「GREもTOEFLも終わり、サマースクールも残すところ後2週間なので、落ち着くことが出来そうな予感もするのだが、15ページのエッセー書かにゃならんから、やっぱり落ち着けないんだろうな」という感想で始まった月曜日でありました。授業の方はRMAの話に移っていまして、クラウゼヴィッツの頃よりは、文献も現代モノのため、かなり読み易くなって、有り難い限りです。RMAっていうのはRevolution of the Military Affairsの略です。間違っても「ラオウ、マミヤ、アミバ」の略ではありません(←悲しい事に授業中にフッと思いついた)。

で、文献を読む限り、今起こっているRMAは主に技術進化によるもので、「Revolution(革命)ではなく、Evolution(進化)に近いのではないのだろうか?」だとか「結局、技術が進化したとしても、それに伴い軍指導部のあり方も変えないと意味がない」だとか「情報の獲得、4軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊)間での情報の共有、攻撃後の評価といった分野での能力アップが必要」だとか、まぁ、色々あるようです。基本は情報らしい。それは孫子が大分前から言っていたじゃないか・・・!と突っ込みたいんですけど、まぁ、それはそれ。んで、特に下の本の筆者でもあるWilliam Owensの文献はペンタゴンでの勤務経験や湾岸戦争の裏話がかなり楽しかったです。旧陸&海軍間の不仲も有名ですけど、アメリカの4軍の関係も結構凄い。詳しくは書きませんが、湾岸戦争の間、爆撃機によるミッションの命令書(というか説明書っていうか)を伝達するのに、海軍と空軍間の情報共有(伝達方法の共有)が出来なかった為、海軍は毎日わざわざ沖合の艦隊まで出向き、そこで命令をプリントアウトして、そして更にそれをコピーしてという作業をしていた・・・などなど。かつての記事でStates of Denialによるとラムちゃんが国防長官に再びなった時に、ペンタゴンで「キーッ」ってなってたとか書いた記憶がありますが、今思うと、ラムちゃんに同情の余地は十分あると思う。(実は結構ラムちゃん好きなんですよ、私。野心満々なところとか、多いに結構じゃないか!)

まぁ、そんな感じでRMAなのですが、ここで謎なのが(←文献を読む限りですよ、勿論)「RMAは技術革新によるものだ!」ということ。まー、確かにそりゃそうでしょうけどさ、国際関係の変化も大きいと思うんだよね。確かに湾岸戦争辺りからコンピューターがメジャーになってきて、お陰でより正確な情報所得方法(偵察衛星とか、無人偵察機とか)や、より精密な誘導ミサイルが登場しました。でも、冷戦の構図が崩れた事によって「Deterrence(核抑止)や全面戦争(冷戦中に予想された核戦争は基本的に全面戦争だと思う)の可能性が減った→軍の構造変化も必要」っていう要素も無視出来ないと思う。文献よると、軍事の歴史は「Age of Tools(道具の時代)」「Age of the Machine(機械の時代)」「Age of Systems(システムの時代)」「Age of Automation(自動化の時代)」の4つに分ける事が出来て、それぞれ「〜モンゴルの侵攻」「ナポレオン〜南北戦争」「飛行機、レーダー、電撃作戦」「冷戦、湾岸戦争〜」が有名な例として出ている訳です。確かに、Tools時代とMachine時代の間には銃の発明があるし、Machine時代とSystems時代の間には航空機、Systems時代とAutomation時代の間にはコンピューターと何らかの革命的技術革新が存在している訳ですよ。(最も、最後のSystems-Automationはちょっと微妙だけど。コンピューターとそれによるコミュニケーションは冷戦後だし。冷戦は半分くらいsystem期に入るのかも知れない。)でも、同時に(順番に並べると)「フランス革命、国民国家の成立」、「第一次世界大戦による、balance of powerの終焉」「冷戦の終焉(冷戦の開始も上の例からするとここに入るかも知れないけど、どうも違うと思う。筆者は何を思って冷戦をAutomation時代に組み込んだんだろう?)」って大きな国際関係上の変化がある訳ですから、その辺も見逃せないと思うんですよねぇ・・・極端な例ですが、日本に火縄銃がもたらされた時、確かに戦術面では長篠の戦いが代表する通り、変化があったと思います。でもさ、結局その後も暫くサムライの世の中だった訳で、画期的な技術を手に入れたからといっても、日本の戦争の仕方はあんまり変わらなかった訳だ!同じように幕末〜明治にかけて、完全に軍人(武人)のあり方が変わったのは、西洋の技術というよりは、日本社会そのものが変わったからに他ならないのは自明だと思うんだが、どうでしょう?

という訳で、結局何が言いたいかと言えば「技術革新がRMAのキモらしいけど、世界情勢の変化ってのもあると思うよ」ってことでした。ま、逆から見ると、「技術革新→戦争の仕方が変化→国際関係の変化」ってものもまた正しいんでしょうけど。

大量破壊兵器についてのまとめ その4

多分これで最後。ヤレヤレですよ、全く。

49)テロリズム
定義:非戦闘員に対する政治的目的を持った暴力
・予告無し?
・政治的(犯罪的ではない)
・国以外のグループによるもの
たとえテロの理由が正当化されてもテロはテロ。
テロは戦術的なもの
テロ自体は新しいものじゃない

50)テロ組織
1)制限された決まった目標のある集団=ナショナリストなど
2)宗教的な理由によるもの→よりタチが悪い

全てのテロ組織発生の理由には「政治的な問題」と「力の差」がある。
→テロは「弱く、怒っている立場が使うもの」

51)9.11の原因
・immediate causes
サウジアラビア内のアメリカ駐留兵
アメリカによるアラブ諸国に対する支援
アメリカのイスラエル支持

・fundamental causes
貧困
政治的抑圧
アメリカの覇権
イスラム教そのもの

→実際問題としては
・テロリスト自身は結構金持ち
・そもそも貧困を無くすってどうやって?
・抑圧者(独裁者)自身はターゲットになっていない
・民主主義だからこそ、テロの言い分が通る
・globalizationに対してアメリカは今更何が出来る?
・他にも過激な宗教は沢山ある
・確かにイスラム教は宗教と政治の間に明確なラインが無い
・でも、イスラム教徒全てがテロリストなわけはない

52)対テロ
→戦略が必要
・deterrence=意味無し
→テロ支持者や家族を殺す事は出来るが、アメリカ的にOK?
・defense=テロのターゲットが多過ぎる
経済的な問題
国民の自由の問題
・preemption=まだマシな戦略
→報復テロの可能性
→法のプロセス無しにOK?
→情報の確かさ(誤爆など)
→小さな組織相手に意味が無い(against small cells?)
→結局、テロリストが逃げ惑う分、テロの可能性が減るということ

53)核テロ
色んな集団が欲しがっている(国内&国外)
政策を変更しても意味が無い→新たなテロの理由
deterrence, defense, preemption→どれもそんなに効果が期待出来ない

capabilityの否定
→ロシアの核(兵器)貯蔵庫
→パキスタンの核マーケット(AQ Khan)
→北朝鮮のマーケット
→イラン
→テロリストとこれらの接触を断つ事

→fissile materialの製造=核兵器製造段階で一番難しい
テロリストには至難の業
→gun typeの原爆ならば(原料さえあれば)製造は簡単
→アメリカ国内への持ち込みは核テロ行動のなかで一番楽
→麻薬ルートの活用
→輸入用コンテナの検査率の低さ
→ICBMはまず無い

⇔核物質は自然界に存在する=検出が難しい

Nunn-Lugar Program
ロシア内に放置された核の管理プログラム

Allisonの3 No
No loose nuke
No new nascent nukes
No new nuclear states

一度テロリストが核を手に入れると、もう手に負えない

54)生物テロ
インパクトはじわじわ来る
予測不可能(撒く方も、撒かれる方も)
潜伏期間の問題=キャリアーが知らずに出歩く可能性

1)virus=ホスト無しでは生きれない(天然痘)
2)bacteria=ホスト無しでも生存可能
3)fungi=菌類
4)Rickettsia=チフスとか
5)Poisons=毒素系(ボツリヌス毒素)

→製造方法に知識は必要だけど、設備もそこまでなものは必要なし
→兵器化するのはちょっと大変=適量の問題
→ソ連の元科学者がちょっと問題
→炭疽菌と天然痘の詳しい話:省略
→対処法は普段から病気の発生率に気をつける事

55)化学兵器
手に入れやすい(混合する事で作れるから)
多くの国が保有=盗む
化学工場に対する攻撃=最もあり得る話(一番簡単な方法)

56)dirty bombs
放射線物質=手に入れやすい(病院など)
効果はジワジワ来る(ガン)
どちらかというとパニックを引き起こすのがメイン?
原子炉の防衛

57)対ICBM防衛
基本的にほぼ不可能
1)兵器に対する防衛
2)国土防衛
→勿論1のほうがやり易いし、実際アメリカは今まで1しかやっていない。=feasible
→(ある意味1もしていない)
→しかし1の方法は対テロでは意味無し
→2の方法は「deterrence」を無効にする。(相手の攻撃はどうでもよくなる。)
→が、非常に技術的に難しい。

58)ABM
Johnson&Nixonの試み→省略。どちらも紙の上の話(両方とも、兵器&国土の防衛)

問題点:技術的に無理(ミサイルは高速で移動する)
テクノロジーvsテクノロジー→地上から大気圏、宇宙へ
国土防衛の場合、打ち洩らしは認められない
レーダーシステムが重要(レーダーを壊されたら何も出来ない)
囮ミサイルの問題(一体どれがホンモノなのやら)
防衛は攻撃よりも金がかかる
不安定化
防衛システム完備の前に攻撃の可能性
先制攻撃の誘惑(国土防衛の方がより。都市に対する報復攻撃の心配無用)
arms race

59)star wars
レーガン:「防衛システム無し=居心地が悪い!」
新しい技術

問題点:防衛システムそのものに対する攻撃

敵ミサイルの技術向上(スピードなど)

不安定化
外宇宙でのarms race

結局、冷戦中アメリカは防衛システムを築いた事はない。

60)ミサイルを撃ち落とす場合
boost phase:発射後4〜5分間→一番迎撃し易い
・スピートが遅い
・熱い?
・核弾頭がまだ一つ
orbit phase :大気圏外(内)を20分ほど
re-entry phase:着弾直前の4〜5分間
→よい防衛システムは3つの段階全てをカバーする

61)民間防衛
シェルターと避難
でも、生き残る可能性大=戦争の可能性大

62)今現在のABM
技術向上
新たなる敵(といっても中国となんとか北朝鮮)
核弾頭の減少=迎撃可能
共和党はABMが好き
突発的事故や不当な(unauthorized)発射に対応
=rogue statesはこれらを防止するシステムを持っていないため

批判:やっぱり技術的に無理(テストは殆ど失敗)
ICBMの脅威はない
他の事(港での検査)に金を使え

ブッシュのABMシステム=稼働中(初めて実際に稼働している防衛システム)

deterrence&defenseが効果無し→preemption
preemptionが情報不足などで難しい時→abolition&disarmament
でもabolition&disarmamentはズルの可能性・・・?

以上!
結局、箇条書きで元のノート(と知識)が無いとなんのこっちゃですね。でも頭は整理されました。

大量破壊兵器についてのまとめ その3

続きの続き。
39)戦略的arms control
1)SALT1 1972
・MIRVのリミット無し
・弾道ミサイルの数量制限:追加無し
・アメリカ国内からの批判:ソ連の方が数的有利
2)ABM
・どこを守るか?
3)SALT2
・アフガン侵攻でおしゃかになる。
・両方に同じ数的制限
4)START1
・実際に核兵器の数を減らす条約
・米露2カ国だけではない。(過去ソ連領だった国も)
・MIRVも制限
5)START2
・全てのMIRVを廃止(SLBMは除外)
・核弾頭の制限
・結局、ゴタゴタのうちにお流れ
6)SORT 2002
・戦略的核弾頭を減らす

→どの条約も保管している核弾頭ではなく、配置されている核弾頭についての制限

40)広島に原爆が落とされるまで
省略(※確か日本版foreign affairsのサイトでこれに関する論文が読めたはずです。)
問題は、日本の降伏が原爆に因るものか、それ以外にも理由があるか?
更に、原爆を落とす理由はどのように正当化されたのか?

41)核廃絶
大賛成:核戦争の可能性=0
テロリストに使われる心配=0
コスト削減
核兵器の必要性無し:アメリカは通常兵器でNo.1
対核兵器保有国=外交政策が難しい
・核兵器を再装備出来るようにはしておく
・核廃絶の概念作り→国際核戦力軍設置→全ての国は核廃絶
・核弾頭の取り外し
反対:deterrenceの概念をひっくり返す
結局「だれが再び一番最初に核を持つか」が問題
ズルの可能性
実際問題として100%の監査は可能か?
非核国にとってチャンスとなる
通常兵器の役割増加=戦争の可能性大
問題は核兵器ではなく、人間そのもの

42)2種類の核拡散
・vertical:核保有国がさらに核を持つ
・horizontal:核兵器のコントロールが拡散

43)核の入手方法
・盗む、買う←国家によってなされたことはない
・自前で核物質(fissile materials)を作り出す。
→結構難しい

44)原子炉のタイプ
・H3O reactor(重水)
・Graphite reactor
→enriched uraniumは不必要(だからcentrifugeも不必要)
→enriched uranium=centrifugeを持たない場合、アメリカなどから買わないと行けない
→よって、これらのタイプの原子炉はその国に自由なプルトニウムの生産を許してしまう

・right water reactor
・research reactor
・breeder reactor:より多くのプルトニウムを生産可能

45)核を持ちたい理由
security
大国としての威信
国内的理由
地域覇権

46)Waltz-Sagan論争
waltz:defenseとして
安定化に繋がる(コストがでか過ぎるから)
領土に対する執着を減らす
冷戦をみてご覧!
報復手段のキープは可能(100%確実に全てを破壊するという確証無し)

against Waltz:基本的に政府はこのスタンス
米露は互いに離れていた
テロリストは理性的ではない
核兵器が装備される前に先制攻撃したくなる
「不慮の事故」の問題(より多くの核兵器=より多くの事故の可能性)
核兵器は通常兵力による戦争を防がない

47)コントロール方法
技術のコントロール:まず無理
→留学生、ソ連の無職科学者、インターネット
→そもそも技術自体60年前のもの
→多くの国は技術的な問題はクリアしているのに核を持ってない
→なんで?

条約:NPT 1968
他の方法・PSI(公海上での監査)
・経済制裁
・政権交代
・核廃絶
・international fuel center→誰が?どこに?
・軍事行動→タイミングと情報の問題「どこにあるか?」「もう持っているか?」
・何もしない

48)オリジナル5以外の核保有国&問題国
イスラエル
インド
パキスタン
北朝鮮
イラン
→細かい事は省略

大量破壊兵器についてのまとめ

今回の記事の発端は、そもそも今週末に同じような内容の記事を書く予定だった私が、明日の期末試験を迎え、「ん?ノートの纏めを作る位なら、最初っから記事にした方が楽?」と気が付いてしまったからです。よって普段以上に人目を気にしない内容ですので、ご了承ください。多分、とんでもなく長く、箇条書きに溢れた内容になると思う。

1)どうして勉強する必要があるのか?
アメリカにとっての最大の脅威:テロリスト、ならず者国家(rogue states)
結局、冷戦後も核の脅威は一緒なのだ

2)核兵器のユニークさ
破壊力
スピード性
環境問題
「使われない為に作られた兵器」⇔「通常兵器(conventional weapons)」
核兵器=唯一の本当の意味での「大量破壊兵器」
⇔「生物兵器」「化学兵器」はそんなに一気に殺せない

3)戦争による民間犠牲者の推移(civilian casualties)
増えて(空襲など)、減って(核戦略、テクノロジーup)、また増えた(テロリズム)

4)戦争の原因
人間=悪:特に若い男は凶暴になりがち→今のアラブ社会=若い男がいっぱい
国家と国益
International anarchy:国家を制御するもの(組織)がない

5)平和考
国家間戦争の減少(最近の戦争は殆ど内戦)←核兵器が理由?
領土に対するこだわりが減少←「国民の戦争遂行能力」のほうが重要&ミサイルとか
経済的理由←戦争は金がかかる&globalization
民主制の広がり

6)平和考に対する反論
戦争は終わらない=性悪説?
景気後退=戦争の理由
戦争=突然始まる
国家以外の要素(テロリスト)

7)核開発の歴史
今回は省略

8)核兵器製造方法
Uranium 235を0.7%(自然界)から90%まで濃縮(enrichment):遠心分離機(centrifuge)
or
Plutoniumをnuclear reactorで製造
→あんまり簡単じゃない。テロリストが自前で手に入れる事は無理。

爆発:critical reaction→super critical reaction

gun type bomb:広島型 作るの簡単←テロリストでもできる
長崎型:ちょっと色々大変

fission(核分裂)⇔fusion(核融合)
核分裂無しに核融合は無い。水爆は核融合型

9)核兵器の威力
爆風

放射線

10)defense=実際に体を張って守る(防ぐ)こと
active defense:敵方の戦力を削ぐ事(爆撃機を迎撃するとか)
passive defense:敵方の攻撃に備える事(逃げる、隠れる、防御を施す)
核兵器は「住所不定」には対応出来ない
preemption:短期間内に想像される敵の攻撃に対して、こっちから手を出す事
歴史上、イスラエル(1967)しか例がない
問題点:情報に間違いがあった場合は?
prevention:敵にとって有利な状況になる前に、うって出る事
問題点:敵の性格(政府、ムード)が最終的に変わる可能性がある

11)守る対象

産業
核兵器(軍事施設)=報復手段の保存
リーダーシップ(指導者、政府)

→ICBMに対しての防衛は基本的になにもしようが無い
→軍事施設を守る方が人を守るよりも楽

12)deterrence:相手に何もしないよう説得する事=報復手段の保持
・elements of deterrence
脅威
相手
報復についての計算

・elements of success
確実性
<b>精神的なもの(思い込み)</b>
「理性的な」敵
報復対象(場所)

→理性が重要
→deterrenceが働いているかどうかは、判り難い。(なぜなら、こちらは相手に「何もしないこと」を期待しているだけだから。)

13)核戦略におけるdeterrence
報復手段の保持が重要
最初に攻撃を仕掛けても、完全に相手の核兵器を潰したという保証は全くない。

14)2種類のdeterrence
①minimum deterrence
最小限の報復手段をキープ
長所:大量の核兵器を保管する必要が無い
短所:(核兵器の数が少ないので)先制攻撃をしたくなる
精神的問題ー敵のほうが強く見える
攻撃目標=大都市

②extended deterrence
相手の兵力に合わせた兵力を保持
長所:敵からの攻撃の形態に合わせた兵器を展開出来る
(つまり、敵が通常兵器で攻撃してきた場合、通常兵器で報復する)
短所:金がかかる
核兵器の存在意義が小さくなる=気持ち使いやすい?
通常戦争と核戦争とのラインが微妙

15)compellence:敵にまだ行動に移されていない事に対して脅しをかける事
・相手が言う事を聞くまで、攻撃の手を緩めない
・こちらにinitiativeがある
・タイムリミットが重要
・こちら側にハッキリした要求がある
・達成するのが簡単
例)キューバ危機、コソボ空爆

16)stability:安定性→両サイドが先制攻撃に利益を見出せない場合
・両陣営の勢力は均等(であると思われる)場合
・兵器に対する攻撃=安定性を欠く(バランスが失われる)
・大都市に対する攻撃=そうでもない

不安定化させる要因→先制攻撃をしたくなる。
兵器の正確さ
威力が強い
スピードが速い
(攻撃に対して)脆弱さ
兵器の種類が重要になる。

17)triad
長距離戦略爆撃機
ICBM (inter continent ballistic missile)
潜水艦 (SLBM)

→完全武装解除の危険性が減る
→アメリカの3本柱

18)MRV&MIRV
MRVは複数核弾頭を一つの攻撃対象に
MIRVは複数核弾頭を複数の攻撃対象に

→MIRVのほうが先制攻撃の誘惑大

19)C3 (C cube)
Command
Communication
Control
→軍事的&政治的なもの

20)LOW (launch or warning)
相手がミサイル発射したという段階でこちらも発射。
実際の着弾&爆発前に行動。
問題は、相手の発射がミスであった場合。ICBM&SLBMともに、取り消し不可能。

21)その他、用語
Possibility to Kill:正確さ、相手の防御、こちらの兵器の威力によりけり。
counter force(対兵器)⇔counter value(対都市)
strategic weapons⇔tactical weapons

22)冷戦中、冷戦後の米露兵力分布
省略!
テクのアメリカ、数のソ連
冷戦後はアメリカ有利

23)ICBM
長所:正確
制御しやすい(本土に存在するため)
相手の防御を突破しやすい
短所:脆弱性(位置が相手にバレている)

24)潜水艦
長所:報復攻撃に最適
短所:連絡が取り難い

25)戦略爆撃機
長所:唯一、実戦経験済み
唯一、途中で取り消し可能
敵を捜す事が出来る(弾道ミサイルはまずターゲットありき)
他の通常兵器と併用可能
短所:地面の上では役立たず
対空防御に弱い

→主要な手段とはならなかった

26)誘導ミサイル
どこからでも発射可能
正確

27)冷戦中から冷戦後にかけての変化
核弾頭の絶対数が減少
両国ともより、似たり寄ったりの兵力
MIRVの廃止
→より安定している

テロテロテロ

今取っている授業の関係で[nuclear][proliferation][terrorism][ICBM][submarine][vulnerable][mass destruction][conventional weapons]などなど、あんまり穏やかでない単語ばかり使っております。お陰で「新しい戦略(NEW strategy)」って書こうとしても「nu~(勿論nuclearのnu)」と書いてしまうことが増え、最近は諦めて「nuw(=new)」なる単語がノートに溢れかえっている始末。誰にも貸せないな、このノートは・・・「nuclear weapon」を意味する略語だけでも[NW][nuke W][nu weapon][nuclear W]の4種類は存在しているし。

さて、私の解読不能なノートはさておき、どうも日本では(あくまで私個人の印象ですから、日本人全体では違うかもしれませんよ)、「核がテロリストに渡る場合の問題点」について語られる事が少ないと思います。まぁ、日本にいると「まぁ、アルカイダが日本をブラックリストにいれたって言っても、結局イギリスのように、直接は狙われていないし、自衛隊も一応任期満了で無事に帰ってきたし、そもそも中東って(意識的な意味で)遠いし」って思ってしまいそうなんですが、日本人にとって、アルカイダよりも傍迷惑な存在である北朝鮮の核開発ってのも、結構アメリカにとっても脅威なんです。というのも、お金が無い北朝鮮はミサイルなど武器関係を中東のアメリカにとって好ましくない連中によく売っているから。北朝鮮潜入ビデオなんて観ていると、貧しい一般人の暮らしばかりに目がどうしてもいってしまうので、私にしてみれば、イランのほうがずっと優れた技術や武器を持っていそうな印象を受けるんだけど・・・まぁ兎も角、武器輸出はお家芸なんです、北朝鮮の。んで、だからこそアメリカは核兵器も中東のテロリストに売ったりするかもしれないと恐れている訳ですよ。テロリストの方は、先日の記事にもチラリと書いた通り、「アメリカ人を殺してなんぼ」と思っている訳ですから、核兵器使用に躊躇いはないですからね。アメリカは反撃しようにも、テロリストにとって失うものは無いんですし。

じゃあ、核兵器を持ってしまった北朝鮮に対して何が出来るかと言えば、今日の授業によれば「1)軍事侵攻 2)経済制裁 3)海上封鎖 4)外交努力 5)放置プレイ」の5つがあるのですが、

1)「軍事侵攻」に関して言えば、まずいまいち北朝鮮の核兵器がどこにあるか判らないので、こちらから仕掛けて武力解除というのが難しい上に(教授に言わせると「北朝鮮の奴らはトンネル掘るのが得意だから」だそうです)、アメリカ自身イラク侵攻であまり余力が無いので、数だけは多い北朝鮮陸軍相手に陸上侵攻は無理で、しかもこちらが動けば韓国が襲われる可能性が多いので、今現在は選択肢から外れている。

2)「経済制裁」には、アメリカと日本だけでなく中国、韓国、ロシアの協力も必要で、イラク侵攻やらアメリカの覇権に対する反感などから、各国の足並みが揃い難い上に、そもそも北朝鮮は貿易を殆どやっておりませんから(まぁ、日本にいると「んな事無い!」と言いたくなりますが、こっちからすると「雀の涙」という扱いです)、いまいち効果が期待出来ない。更に、経済制裁をしても、苦しむのは国民でマカオに隠し口座を持っているような指導層には関係ないので、これまた効果が期待出来ない。

3)「海上封鎖」は、こちらとしては完全に受け身で、北朝鮮から中東向けの武器の流れを海上封鎖によってせき止めてしまえ!という戦略になるのですが、夜間に小型ボートで移動されると、追跡するのも無理があるし、なにより陸上ルートを取られるともう、完全に意味の無い状態になる。

4)「外交努力」は、一番見た目が良いし、穏健で平和的でいいのですが、上にもあるように近隣4カ国+アメリカの足並みを揃える必要がある上に、そもそも北朝鮮がなかなか約束を守ってくれないから、どーも駄目っぽい。

ので、消去法により5)「放置プレイ」で、悔しいけど北朝鮮の条件を認めるか・・・が現状のアメリカの対北朝鮮の政策のようです。個人的には韓国はさておき、ロシアと中国が北朝鮮を完全に見放し、こちら側にくるような状況に持って行くのが一番いいと思うのですけどね。中国は北朝鮮からの難民をどうにかしたいだろうし(まぁ、今更北朝鮮の総人口が加わったとしても、大して変わらないような気もするんだが)、北朝鮮がこれ以上態度を硬化させれば、最近ちょっと強気になってきた日本が核武装に踏みきり、経済&軍事大国の復活という「地域大国になり、太平洋への足掛かりを掴みたい(そしてゆくゆくは世界覇権?)」中国にとって、悪夢の再来を引き起こしかねないのですよ、北朝鮮の核は。んで、ロシアにとって現状の北朝鮮を維持したいと思わせるような要因っていうのは、今のところ、難民問題くらいしか思いつかないんですけど、どうなんでしょうね。日本が核武装しても中国ほどは困らない気もするし。今のロシアは(少なくとも北朝鮮問題に関しては)取り敢えずアメリカに反抗してみようか?ってノリな気もするので、また今度北朝鮮がミサイル実験に失敗してロシアの領海内に着弾しちゃった場合は、こんどこそプーチンがブチキレるのではないかと思っております。まぁ、どちらにしてもこの2国が北朝鮮を見放した場合、韓国がどう出ようとも、北朝鮮は終わりでしょう。

因みに、授業の中では(あくまで、授業の中ね)、「核武装してもアメリカ的にOKな国は、ヨーロッパ各国、台湾、日本、韓国」だそうで、基準は「民主政治体制が確立されている事、アメリカの同盟国である事、思想や価値観がある程度共有されている事、そこまでの大国ではない事」だそうです。これは生徒の意見ですからね。あまり信じ込まないように。イスラエルの核は公然の秘密扱いですが、一応以上の条件に当てはまるのでOKだそうです。因みにウチの教授、Waltz-Sagan論争に参加してたり、明日CIAに意見具申したりするとかで、実は結構大物のようです。

更に、核戦略からは離れてテロリズムの話に移りますが、またもや日本人とアメリカ人の感覚の違いを発見しました。「地下鉄サリン事件はテロリズム史に残る大事件だ!」って言われても、ピンときませんよねぇ?私たち。まぁ、別に「テロリズム史に残る大事件」って本に書いてあった訳でもないし、教授が言った訳でもないんですが、「大量破壊兵器をテロに使った」という意味で、かなり重要っぽいです。まぁ、オウム真理教は余罪も多く、日本人にとっては事件そのものではなく、オウム真理教関連全体を思い出すのはしょうがないような気もしますが。少なくとも「テロ」じゃなくって「事件」だよね、日本人にとって・・・違います?

で、テロリズムについての文献を読んでいたんですが、非常に気にくわない事が書いてあったので紹介。こりゃ酷い。きっと特攻した英霊達も草葉の陰で泣いているぞ・・・!The Use of Force: Military Power and International Politicsって本に載っているWalter Laqueurって人の「The Changing Face of Terror」って論文からです。因みにページはP456。

But the world has also experienced many secular terrorist bombers who had no paradise awaiting them, such as the 4,000 young Japanese who volunteered for kamikaze actions at the end of World WarⅡ….(後略)

まぁ、簡単に前後の話も含めて訳すならば「イスラムのテロリストは死んだら天国へ行けると信じて、自爆テロを決行するが、世の中にゃ信仰が無くっても(天国が待っていなくても)自爆するテロリストはいるんだよ。例えば、神風特攻隊みたいにね。(後、ナチスドイツのSSも例としてありましたが、私自身そこまで詳しくないので、省略しました。)」ということです。私は戦後生まれですから、神風特攻隊の気持ちなんて想像でしかありませんよ。その当時の彼らの気持ちを理解出来るなんておこがましい事も言わんよ。ただし、神風特攻隊をテロリスト扱いする事だけは許せん。全然違うじゃないか。そもそも、この論文でのテロリストの定義もいまいち微妙で

….a method-the substate application of violence or the threat of violence to sow panic and bring about political change.

という要は「パニックを引き起こしたり、政治的状況を変えるための暴力的手段」って事なんですけど、これはちょっと所謂「テロリスト」とは違う気がするんですよねぇ。だってこれなら戦争もテロ行為だし、戦争を遂行するアメリカ人兵士も漏れなくテロリストの仲間入りですよ。挙げ句に筆者はそう言う意味では使ってないんです。彼の言うテロリストは本文から察するにやっぱり所謂「テロリスト」なんです。だから、筆者が(自分で書いたように)全ての暴力はテロだ!という超平等主義ではない限り、矛盾してます。神風はテロにゃ入りませんよ。テロの定義は難しいですけど(まず、「誰が」テロリストなのか?軍人が戦争の外で同じ事をしてもテロなのか?そして「相手が誰」ならばテロ行為になるのか?民間人か?軍事目標か?最後に「目的は何か」?「戦争との違いは何か?」単に政治的な目的の為に暴力行為を行うのがテロであるならば、クラウゼヴィッツの定義にもある通り、戦争も政治の直線上にある以上、テロになる)、最近の使われ方からすると神風特攻隊は「1)軍人による、軍人に対する攻撃 2)軍令部により作戦化されている(明らかに国としての行動) 3)あくまで戦争行為の一環であり、その行動自体に政治的目的は無い」という点で違うと思うんだよなぁ。ついでに、確かに日本人にゃイスラム教徒やキリスト教徒が持っているような宗教観は無いけれども、靖国という存在がある訳だし、完全に「死んだ後の事なんてどうでもいい」という状態でもないと思うのですよねぇ。この辺は、本当に戦後育ちには判らんのですが。更に余談ですが、9.11の飛行機での体当たり。アレも同じ理由で「神風アタック」と呼ばれるのは嫌です。「パールハーバー」はまだ許せる。厳密には上の理由で違うと思うけど、どっちも本土攻撃でアメリカ人を(一応、建前上)ビックリさせた訳ですし。でも絶対に神風じゃないよ。

最後に、お口直し。いきなり内容が軽くなるので、無重力状態にはお気を付け下さい。軽いよ、ホントに。口調も変わります。さて、こんな風に「絶対違う」とか「テロの定義・・・?」とか図書館で悩みながら、文献読んでいたらさ、私の机から11時の方向に座っていたアジア系の男の携帯が鳴ってさ、その男、あろう事かその場で喋り出した訳。オイオイ、ここは図書館ですよ。周りはみんな勉強してますよ。しかも男の長電話。やめてくれ。せめて外へ出ろ。極めつけが、その男、何とも言えない微妙な声なんです。変声期を乗り越えたはイイが、ちょっと不完全変声でしたvみたいな感じで。最大限に良く言っても、若い頃の郷ひろみの鼻にかかったあの歌声です。「男はやっぱり声も重要だな・・・布施明の歌声や速水奨の声なんてハイレベルなもんは要求しない。せめて、あと三度(音程を)下に下げてくれ。」とか思っていたんですが、一向に終わる気配がしない。「紙に「やかましい」と書いて見せてやろうか」だとか「ペンを投げつけちゃろか」とかかなり暴力的な事も頭に浮かんだんだが、「ん、これもテロ?」とかちょっと思いとどまって、i-podを取り出してヘッドフォンを装着した私。「布施明の歌声は入っているのだよ、ワトソン君」とか思いつつ。と言ってもね、こっちもあんまり音量上げると耳が痛いし、音漏れも怖いから、そこまで大音量って訳でもなかったの。そしたら、やっぱり聞こえてきたのよ、奴の声が。布施明の美声の隙間から。いやもう、ホントに勘弁。布施明が台無し。そうこうするうちに、曲はようつべから落とした「炎の転校生OP」になったので、今度は脳内で「中条長官のビッグバンパンチは無理でも、国電パンチなら出来そうだな・・・下りも付けて・・・」とか想像してました。曲がB4Uになった時は「指パッチーン」とか想像。んで、曲がSTORMになる直前に、流石に周囲の悪意の籠った視線に気が付いたらしいその男は携帯を持って席を離れたと。良かったね、私、本当に「戦う為に飛び出せゲッター!」に合わせて、ゲッタービーム出せそうなくらい腹が立ってたんだから。彼が視界から消えた後、「これで彼がイケメンだった場合は許せるかどうか?」とちょっと考えてみたものの、「やっぱり、駄目だな」という結論が出ました。人の好感度というのは、その人の声によっても左右される事が判明した日でした。という訳で国電パンチ

核戦略

今日は「大量破壊兵器」クラスの中間テストでした。5問のshort answerに同じく5問のtrue/false、更にessay1問を一時間延長戦無しってちょっとキツいですよ?先生。アメリカ人も結構アップアップだったようです。私はと言えば、「ウランとプルトニウムからどうやって原爆を作るか説明しなさい」っていうshort answerの問題で、「あれ?ぐるんぐるんはウランだったと思うんだけど(ウラン濃縮の遠心分離法のことね)、プルトニウムってどうすんの?」って判らなくなってしまったため、7〜8点の減点は既に確実となっています。しかも大問1の一番最初だったからねぇ。なんとなく後味悪いです。授業ノートとwikipediaを確認したけど、未だに良くわからん。「核兵器の作り方なんか知らなくっても、国際政治には関係ないじゃないか!」と叫べないのが辛い。原子力発電〜技術〜テロリストって意外と、一直線で関わってきますしね。

後の設問は主に冷戦中の核戦略についてだったのでまぁ、出来たと思います。因みにトライアド(戦略爆撃機、SLBM(潜水艦からの弾道ミサイル)、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の3つ)の中では、潜水艦が一番使い勝手が良さそうで好きです。問題は通信なんだけどね。

んで、来週からはとうとう話が現代に移り、「テロリストと核」について勉強するのですが、いままで勉強した範囲からみても、テロリストと核が結びついたらそりゃ恐ろしい事になるのは確実です。だって、テロリスト達はそもそもアメリカ人(だけじゃないけど)を殺そうとしている訳だから核を使う際のモラルについてはなんの疑問も感じません。「一般市民を殺してなんぼ」が彼らの方針なんですし。更に冷戦中は可能だった「そっちが攻撃してきたら、こっちもやり返すからね」という脅しも、住所不定のテロリストには効かない。しかも彼らは少人数ですからそもそも大量破壊兵器なんぞ使う必要性がこちら側にはない(まぁ、山ごと吹き飛ばしたい!って場合は別でしょうけど)。挙げ句の果てに、こっちは死にたくないけど、あっちは別に死んでも良いと思っている(参考例:自爆テロ)ですから、もうどうしようもない訳です。困った話です、本当に。